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マイペースな晴香

私、ニ宮晴香は今、頭が混乱中です!


なんか、幾何学模様が出てきて何って思ったら、光って、知らない人たちに見つめられている!?


そんなのは、本の中の主人公だけでじゅうぶんだぁ~


・・・んっ?本の中?もしかしてよくある“召喚”というものをされてしまったのでは・・・

遙香とよく話していたけど・・・異世界って面白そうだねっとか確かに言った記憶がありますけれども!!

それは地球だから言えることで・・・ていうかここ地球じゃないよね!?


色んな考えが頭の中でぐちゃぐちゃになって思わず晴香は顔を手で覆ってペタリと座り込んでしまった。


「あ、あの、気分が悪いとか何かありますかっ」


思い切ってナラは声をかけてみた。


しばらく返事がない。

ナラは心配になった。

「あ、あのっ」


晴香はしばらく地球、異世界、何それ、おいしいの?とかブツブツつぶやいていたが、やっとこっちに戻ってきた。

「あぁ、ごめんね。衝撃的過ぎて、ちょっとね。気分?大丈夫だよ。」


あまりにも丁寧に返事を返されたので、ナラはびっくりした。


「あの、私のこと、怒らないんですか?」

恐々と聞く。かつて、激怒した異世界人に殺されてしまった、魔導師もいるからだ。


「なんで怒る必要があるのかな?」


本当に、疑問を感じているらしく首まで傾げられてしまった。


「えっ、えっと、その・・・あの・・・私があなたを勝手に召喚したから・・・」


ナラの発する声がだんだん小さくなってく。


やっぱり私は召喚されたんだ。妙なところで納得して脱力しそうになる晴香。

でもちゃんと返事はした。


「いや、突然だったからびっくりしたけど、怒りは感じないかな。」


「でもっ・・・」


さっきの落ち込み(?)ようを見ていたからどうしても受け身に回ってしまうナラ。


「一回、落ち着いたら?さっきからずっと手を握り締めているじゃん。ほら、爪の跡がついているよ。」

急に手に触れられた。

「あっ・・・」

でも。いやではなかった。

突然手を取られてびっくりしたものの、爪の後を見せられたので逆に落ち着いたナラ。

そのまま、晴香はナラの手を包み込んだ。

とても温かい。

ナラは心の底がじんわりと何かが染み渡るのを感じた。


「この世界のこと何もわからないしこれからも、関わっていきたいからよろしくね?」


「はいっ」


早々に還ることをあきらめ、落ち着きを取り戻した晴香は

内心、かわいい子と知り合えた!とガッツポーズをしていた。


ナラは、自分方がテンパってしまい恥ずかしさに頬を赤くしながらも、晴香の落ち着きぶりに感動していた。

どっちがどっちのセリフかわからないかもしれません。


そこは、まだ初心者なので許してください。

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