壊れる日常
おっはよー!
私は、二宮 晴香。
山城女学院に通っている高校1年生だよっ
友達からはハルと呼ばれているよ。
私には誰にも言えない秘密があります。
まぁ、それは追々話していくとして・・・今、私は登校中です。
ほらっ、今そこに同じクラスの猪田 遙香ちゃんがいるよっ。
同じ“はるか”なんだっ
じゃあ、挨拶してこよーと。
「おはよー遙香ちゃん」
「おはよう」
遙香ちゃんはふわんとした笑みを浮かべて挨拶を返してくれた。
「今日も可愛いね!」
「そういうの本当にないからっ」
そうやって照れてる君も可愛いよっ!
そう言いたいところだけど可愛そうだからやめておいた。
キザすぎるだろという突っ込みは受け付けないからなっ
「遙香ちゃん、明日サッカーの試合があるんだけど来れる?」
「あっ、うん。行けるよ。試合に出るんだ?」
そうっ!私、二宮晴香は明日初めて試合に出れるんです‼︎
昨日、監督に言われて舞い上がりすぎて、夜寝られなかったんだ~!
だから、ちょっと寝不足で星が目の前に・・・
ってそりゃないか。
でも、本当に星が見えた気がしたんだけどな~。
しばらく、そんなことを考えていたら遙香ちゃんに顔を覗き込まれた。
「少しぼーーっとしていたようだけど大丈夫?」
「あ、うんっ。昨日嬉しすぎて寝られなかっただけだから」
と言いながら、あははっと笑うと晴香ちゃんもニコッと笑い返してくれた。
そのあとも他愛のない会話を楽しみながら歩いていると、何度かくらっと来た。
その時はただの寝不足だと思っていた。
しかし、ついにその時が来てしまった。
それは、ちょうど二人が大好きな小説の話に花を咲かせているときだった。
突然、二宮晴香の足元に幾何学模様が浮かび上がった。
「えっ?」
この声はどちらが発した声だったのだろう。
次の瞬間、山城女学院へ向かう道には遙香だけが取り残されていた。
いつも見てくださっているみなさん、本当にありがとうございます。
まだまだ未熟ものなのでアドバイスまたは意見がある方はどんどん
送ってください!
よろしくお願いします。
次回は、ナラの視点で書いていきたいと思います。