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悩み告白!

「では、そろそろ聞こうとするかの?」

「は、はい。」


晴香の顔が少しこわばった。


そんな晴香の腕にナラは手を置いた。

ナラは声をかけようと思ったが、微笑むだけに留めた。

折角、晴香が覚悟を決めているんだからそれを無駄にするようなことはしなくないと思ったからだ。


晴香が口を開いた。


「あの、私は、昔から夜になると、」


言葉が詰まってしまった。


でも、覚悟を決めてシャーラのところまで来たんだ。


晴香は目を閉じて思い切り叫んだ。


「性別が変わってしまいますっっ‼︎‼︎」


ついに言ってしまった。

こんなこと、人に始めて言ったものだから言い切った後もまだ心臓がドキドキしている。


他の世界に飛んで行きそうだった晴香を引き戻したのがナラだった。


「晴香様。」


「秘密を話していただきありがとうございます。」


えっ?


晴香は狐につままれたような顔をしている。


「えっ、え?気持ち悪いとか、変な人とか思わないの?」


「わしは思わんな。魔物とかに比べたらよっぽどましじゃ。あやつらはたちが悪いぞ?」

「はい。私も全然思いません。知り合いの魔術師で、綺麗になろうとして口と目を入れ替えてしまった人を見たこともありますから。」


とシャーラとナラ。


ナラは平然とその魔術師について語っているが、かなりおぞましかったと言えるだろう。


「ははっ。ははは。そっか。ここ異世界だもんね。もっと早くに言ってれば良かった。」

「では、お主の悩みはその体質をどうにかしたいということかね?」

「はい。どうにかして治せますでしょうか?」


「うーむ。。。」


シャーラは考え込んでしまった。


晴香とナラはシャーラが決断を下すのをジリジリとしながら待つ。


「出来るが、今は無理じゃな。」


二人は治せると聞き、顔を綻ばせたが今は無理と言われ困惑した。


そんな二人の汲み取ったのかシャーラが話し始めた。


「ふむ。それを治すには二つの条件があってな・・・まず、<St.medicine>つまり、<聖薬>だな。それは厄介や特性があってな、最初に触れた者にしか作用せぬのだ。」

シャーラはここで一旦言葉を区切った。

ナラと晴香がゴクリと喉を鳴らす。

「二つ目じゃが・・・その聖薬を使うには進化せねばならぬ。お主はヒューマンだからハイヒューマンというようにな。」

「で、でも、シャーラ。そのハイヒューマンはもう何百年も確認されていないのよ⁈」

ナラの言葉を受けてシャーラは重々しく頷く。


「でもハイヒューマンとなって器を作らならければ一生目覚めることはないぞ。」


「そんな・・・」

事の重要さがわかったのか、晴香の口から気の抜けた声が漏れた。

晴香!災難続きです。


どうなって行くのでしょうか?

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