表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/23

シャーラへの相談

「「申し訳ありませんでした。」」


頭を下げる影が二つ。もちろん、ナラと晴香である。


「もう、気にするでない。晴香といったかな?すまんかったのぉ。許してもらえるだろうか?」


少しそわそわと尻尾を揺らしながらシャーラが言った。


「いえ、こちらこそすみませんでした。あなた様の立場も考えずに失礼な態度を・・・」

「もう過ぎたことじゃ。で、何の用じゃ?何かあったからわしのところへ来たのじゃろう?」


「えっと・・・」


ナラの方にちらっと視線を向けた。


「ほう!ナラには言えぬことか。」


はっきりと言われ、晴香は身をすくめた。

名を呼ばれたナラは驚いた顔をしている。


まだ、心からは信頼してもらえてないというショックからだろう。


「いやっ!ナラごめんね。そういうつもりじゃないんだ。人に言うのは今回が初めてで、もし、秘密を知って気味悪がられたらどうしようとかいろいろ考えちゃって・・・」


「いえ、あまり気にしないでください。では私は失礼しますね!」


ナラは慌てて部屋を出て行こうとする。

隠そうとしたのだろうか、晴香は見つけてしまった。ナラの目元がわずかに光っていることに…


考えるまでもなく、晴香はナラの細い腕を掴んでいた。


急に引きとめられて驚いたナラが振り向いた。そんなナラの頬を伝う一筋の涙。


「ナラ、遠慮しないでいいよ。私はあまり広めて欲しくないだけだから。秘密にしておいてくれたらいいだけだよ。」


晴香は困ったような笑みを浮かべた。


「またナラを泣かせちゃったね。そんな抱え込まないでよ。」


「そうだぞ。昔からわしも言っておるだろう?」

「すみません。また勝手に・・・」


晴香はナラの手を優しく包み込む。


「もう、謝らないで?ナラは笑っている方が可愛いよ。」

「そんなことは!・・・いえ、ありがとうございます。」


ナラは晴香の言葉を否定しようとしたが、しなかった。

それだけナラも成長したのだろう。

そんなことを思いシャーラは一人、穏やかに微笑んでいた。

すみません。。。なんか長引かせました( ̄◇ ̄;)


次回こそは相談へ( ̄^ ̄)ゞ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ