晴香の秘密
今回は晴香視点です。
晴香の秘密が明かされます。
「ばっかだなー私。ナラは悪くないのに・・・・ごめんね・・・」
そう呟いた後、晴香はしばらく動かなかった。
今日起こったことが衝撃的過ぎたからだ。
いきなり王子の恋人だなんて・・・
それから、どれくらいの時間がたったのだろう。
本当は30分程度かもしれないが、晴香には、2時間も3時間も同じような格好でつったっていたように思えた。
その時、晴香の身体に変化が起こった。
「あぁ。またかよ。異世界に来ても続くのかよっ!!」
さっきよりも荒々しい口調になり、声も低くなっていた。
そう。二宮晴香には夜になると"男"になってしまうという秘密があった。
しかし、中身が変わってしまう訳ではない。男に変わった晴香は殿下に恋人と言われたことを考えていた。
「もう、もとの世界には戻れねーのかな・・・この世界でも、こんな秘密があったら、みんな気味悪がるだろうな・・・」
その言葉はほとんどやけくそ気味に発せられた。
晴香は昔、そのせいで幼なじみに"男女なんて気持ち悪い"と言われたことにトラウマがあるのだ。
「これから、俺はどうすればいいんだろう・・・」
そう言って晴香は両手で顔を覆った。
いつの間にか、晴香から寝息が聞こえてきていた。
いつも、読んでくださってる皆様、ありがとうございます。
まだまだ小説を書くことに関しては未熟者です。
意見はとても嬉しいです。これからもバンバン書いてください。
以上作者からのお願いでした。