始まり
ふわぁ〜。
今日も、よく寝たっと。
その後、ナラはベッドのそばの窓のところで丸くなっている愛猫、シャーラにはなしかけた。
「おはよう。よく寝られたかしら?今日は一大イベントよ。あ〜緊張してきた・・・だいじょうぶかな・・・。」
「心配するでない。いつもどーりにやればいいんじゃよ。ふむ・・・まだ足りないな・・・わしは、もう一眠りするかのー」
その時、二人だけに通じるやり取りがされた。
「うん。おやすみなさい。すこし緊張がほぐれたよ。じゃあいくよー?」
ナラはサイドテーブルにあった大きな杖を取った。
それは、綺麗な装飾がされている。
ナラは、呪文を唱えた。
『時の精霊よ、この者を過去へ。』
二人のやり取りの「もう一眠り。」は「魂を過去に送ること」だ。
シャーラは過去から同じ過ちを繰り替えないようにする王家の番人のような存在だ。
ナラはシャーラのまぶたが完全に閉じたのを確認してから大きく息を吐いた。
「魔術はやっぱり疲れるなー」
そう言い残してから、ナラは部屋を後にした。
初めて、恋愛小説を書かせていただきました。
ありきたりのものかもしれませんが、意外性を出したいので、意見がある方は是非お願いします!