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彦星こかぎの文章術  作者: 彦星こかぎ
一部:彦星こかぎの思う事
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6.映画→プロモーションビデオ法

 それでは、具体的にキャラクターを作っていくときの手順を追ってみようと思います。


 とりあえず、キャラクターを思いついた時点で、ストーリー中で「そのキャラクターでなければならない」案件に関しては分かっていることにします。もう少し分かりやすくいうと……主人公にしろ脇役にしろ、ストーリーの関係上こうでなければならない立場、性別、年齢、外見などがあらかじめ決まっていないとさすがに作りようがない、ということです。もちろんストーリーの都合というのは、個人的な好みでもう一人若い女の子が欲しいであるとか、何となくここでおじさんが欲しいとか、そういう曖昧な感じでいいです。


 とりあえず……

 絵が描ける人は、描いてみるに限ります。顔かたちなり服装の好みなりそれっぽいポーズなり、全部描いてしまえば色々とイメージがまとまってきます。

 で、私が全く絵が描けなかった頃には……確かもう、見た目に関しての特徴をとにかく書き上げてみてました。別に文章にすることはないと思いますが、頭の中で明確なイメージを作ることがまず最初の仕事です。

 それが終わったら、名前を決めます。これは今度詳しく書いてみたいですが、その人物らしい名前であればオーケーです。


 では、キャラクターの名前と彼(彼女)が醸し出すオーラについて一応のイメージが湧いたところで、もう一度ストーリーの方に戻ってきましょう。


 今作っているキャラクターが主人公であれば、ストーリーに関してはほとんど決まっていない可能性が高いと思います。私の場合も「ギャグアクションが書きたいな」とか「主人公は高校生がいいな」という程度の事が多く、主人公を決めてもストーリーが出来ていない事態が多々あります。キャラクターからストーリーを作っていかなければならないのですね。

 その手法として私が考え出した(先例があるかもしれませんが)キャラクターを練り上げる方法が、「映画→プロモーションビデオ法」です。


「映画→プロモーションビデオ法」

 長編小説の主人公(または主人公グループ)を作るときの方法。

この方法が向いている人(言ってみれば私と同じタイプ): 

○主人公と、主人公に最も近いサブキャラ(親友、恋人など)数人を同時に思いつく人。

○頭の中で映像化すると書きやすい人。


 と、いきなりちょっと理系な(?)書き方をしてみましたが、方法そのものは凄まじく簡単です。

 映画なりドラマなり、最近観て気に入ったストーリー(映像付きのもの)を、登場人物に自分のキャラクターを使って再現してみるのです。

 もちろん選ぶ映画は、主人公の性格設定が自分の主人公と似ているものにするのが無難ですが、慣れてくると全然違うもので試しても面白くなります。ジャンルも同様。

 この方法でしばらく想像をすると、なんとなく主人公が頭の中で動き回りやすくなり、ちょっとした姿勢や口調、声色なども割とあっさり想像する事が出来ると思います。

 また、サブキャラクターも自分の思いついたものと交換する事で、シチュエーションの雰囲気が変わり、元にした映画とは違った話展開が生まれます。また適当なストーリーをくみ上げる事で、必要そうなサブキャラクターを適宜組み込み、新しく思いつく事が出来ます。


 この第一段階「映画法」を成功させる決め手は、とにもかくにもインパクトの大きい映画を探し当てる事にあります。影響力が大きすぎるとストーリーが模倣的になってこないか心配になるかもしれませんが、シチュエーション(設定)さえ真似しなければ壊滅的なダメージを被る事はありません。


 さて、キャラクターが頭の中で上手く動いてくれるようになったら、「プロモーションビデオ法」に移りましょう。同時に並行して行っても大丈夫です。

 まずは、頭の中に湧いてきたキャラクターのイメージに合う歌を探します。私はよくラジオ番組を聞きながら、マイナーなバンドサウンドを使っています。

 そして……ま、予想できなくはないでしょうが、その音楽に合わせて自分のキャラクター主演のプロモーションビデオを想像するのですね。

 映画との違いは、まず歌ですので内容はそれほど複雑ではありません。そのため、キャラクターそのものの内面をよく想像しないとうまくいきません。それに、ストーリーというよりイメージクリップのような部分が多いので、キャラクターの持つ雰囲気が頭の中の映像全体に影響してきます。また、歌に合わせて行うのでかなり作業が慌ただしくなります。すると頭はフル回転してくるので、突発的にアイディアの女神様が降りてくる可能性は段違いにアップします。


 実際に私は、これまでに二三回しか聞いた事がなかった歌でプロモーションビデオを想像していたところ、そのまま物語のネックになるような大イベントとその後の展開がまざまざと映像になって頭に流れ込んできた事が二回くらいあります。


 さて。

 この方法を試すと、かなりの確率で主人公の性格がイメージできるようになってきます。

 しかし……やはりこれだけで成功する事はそれほど多くありません。というのも、この方法ではまだ主人公が平板なイメージになってしまう事が多いのですね。最近の映画や曲は、主人公に感情移入しやすくなってますので、意外と主人公の性格が大きく出てくる事がないわけです。

 イメージがはっきりしないまま、シチュエーションで押し通す事も不可能ではないですが、やっぱり難しいというときには……ここからは頭の作業です。

 具体的には、この「映画→プロモーションビデオ法」を使う前に感じていた主人公の性格(文章化された感じ)と、想像する事で得たぼんやりしたイメージを組み合わせて、主人公の性格をうまく表している「何か」を見つけ出す作業なんですね。

 それは例えば「決めゼリフ」であったり「癖」だったり、「必殺技」や「弱点」、または「他のキャラクターとの掛け合い」だったりします。これを明確にイメージする事が出来れば、そのキャラクターは放っておいても話をつなげてくれます。


 私の場合、キャラクターを思いついてからイメージがまとまるまで、短くても一ヶ月くらいかかります(設定段階で時間をかける事も多いですが)。ただ、主人公がかたまると、サブキャラクターは将棋倒し的にかなりイメージがついてきます。


 では、次は命名手法を書き出してみましょう。

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