表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/41

Page-31 落下地点にて

 真夜は一階の家庭科室にいた。

 天上を仰ぐと丸い穴が屋上まで貫通し、室内を見回すと調理台が二台ひしゃげている。幸いガス漏れ等が起こっている様子はない。

「……油断した」

 あと一瞬〝粋護〟の魔導書の発動が遅れていたら、真夜はそこの調理台よりも酷い運命を辿っていたことだろう。

 流石に一級の強力な一撃に〝粋護〟は数瞬しか持たなかったが、その間に〝浮遊〟の魔導書の出力を上げてかろうじて叩きつけられることは免れたのだ。

「……」

 警戒するも、理音は追ってこない。どこかに潜んでいるのかと考えて移動しようとした時、違和感に気づく。

「……姉さんか」

 建物に魔術によるプロテクトがかけられていたのだ。こうなっては〝浸透〟の魔導書はなんの役にも立たない。ただの魔術書同然だ。

 となれば、理音はまだ屋上にいるのだろう。

 魔剣を握り直し、左手の〝浮遊〟の魔導書に魔力を喰わせる。

 と、その時だった。

『理音ちゃん!!』

 屋上の方から、逃がしたはずの少女の叫び声が耳に届いた。

「……あのアホが」

 真夜は呆れと苛立ちが混じった口調で呟く。戦闘に巻き込まないよう配慮したのに、これでは意味がない。

 真夜は舌打ちすると、貫通した穴を通って屋上に向かった。


 短いのでお昼頃にもう一話更新します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

cont_access.php?citi_cont_id=434019438&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ