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撫でたら、理性がログアウトしたんだが

今、せなと、しゅいの恋を書いています。

絶対、あおばとみのも描きます。

お待ちの方、少し待ってください。

しばらく、しゅいとせなかもしれないけど、絶対近づけます。

撫でたら、理性がログアウトしたんだが

「……え?」


 自分の口からこぼれた言葉の意味を理解した瞬間、

 しゅいの思考が真っ白になった。


 空気が止まる。

 リビングにいた全員の視線が、一斉にしゅいに集まる。


 その視線の熱に気づいて、ようやく自分が何を言ったのかを悟った。


(……俺、今……なんて……)


「あ、いや、違う……! あの……無意識……で……」


 声が震える。

 喉が詰まって、うまく言葉が出てこない。


 そのとき、みのがぽつりと呟いた。


「無意識ってことは……もしかして、しゅいさん……せなさんのこと、好きなんですか?」


「ち、違う違う! ……/////////」


 必死に否定するも、顔は真っ赤。

 耳の先まで熱くなっていて、説得力なんてどこにもなかった。


 ふと、せなの方を見ると――


 彼女も、顔を真っ赤に染めて、こちらを見ていた。

 目が合った瞬間、しゅいの心臓が跳ねる。


「その……マジで違うから……! いや……勘違い! 違うから!」


 しゅいは、言葉を重ねるたびに自分でも何を言ってるのか分からなくなっていく。


「……撫でたいの……?」


 みのが、ぽそっと呟いた。

 その一言が、火に油を注ぐ。


「いや、違……!!!」


 声を張ったつもりが、裏返ってしまう。

 全身が熱くて、手の先までじんじんしていた。


 そんな中、みのがぽんと手を叩いて言った。


「ねぇ、せなさん。撫でさせてあげたら?」


「確かに! いいんじゃね?」


「いいやん!」


 あおばとみおとも、面白がるように乗っかってくる。

 しゅいは、せなの方を見た。


(やめてくれ……せな、困ってるじゃん……)


 けれど、せなは――


「え……」


 戸惑いながらも、顔を真っ赤にして、あおばに小声で何かを言っていた。


「ねぇ、あおば。私、しゅいのこと……好きなんだけど……」


「え、初耳! じゃあ、撫でてもらったら?」


「でも……恥ずかしいし……」


「せなが照れてるー」


「う、うるさい! 好きな人ぐらいには照れさせてよ……。

 ま、あおば一人だったら照れないけど。絶対」


「な……!」


「じゃあ、あおばの言う通り、撫でてもらおっかな……」


「ヒュヒュー」


「やかましいって! 聞こえたらあおばの責任だから! って言うか、あおばこそ、みのをヨシヨシしてあげたらどうですか!?」


「絶対無理……!」


 (しゅいには聞こえていない)


 そして、しばらくして――

 せなが、しゅいの方を向いた。


 頬を染め、視線を泳がせながら、唇を噛んで――


「な、撫でても……いいよ……//」


「……え?」


 しゅいの口から、まぬけな声が漏れた。


「だ、だから! な、撫でてもいいよって……!」


 せなは、顔を真っ赤にしながら、目をそらして言った。

 その声はかすかに震えていて、でも、ちゃんと届いていた。


「え、え? な、なんで……?」


「し、しゅいがしたいって言ったんでしょ!」


「そ、そうだけど……」


 手が震えて、動かない。

 心臓の音が、耳の奥でドクドクと響いていた。


 すると――


 せなが、そっとしゅいの手首を掴んだ。

 その手は小さくて、でも、しっかりと温かかった。


 そして、自分の頭の上へと導く。


「……ほら、やりなよ……」


 その瞬間、しゅいの手は、せなの髪に触れていた。


「へ……!? あ、え、待っ……。……ちょ……」


 変な声が出る。

 顔が、耳が、首筋まで、真っ赤に染まっていく。


 でも――


 しゅいは、そっと手を動かした。


 せなの髪は、ふわふわしていて、

 指先にやさしく絡むような感触だった。


 目を閉じていたので、せながどんな表情をしているのか分からない。

 でも、しゅいの胸の奥は、熱くて、くすぐったくて、

 今にも爆発しそうだった。


 やがて、そっと手を離す。

 その感触が、手のひらに残っていて、じんじんと熱を帯びていた。


 そっと目を開けると――


 せなは、顔を真っ赤にして、うずくまっていた。

 肩まで震えていて、耳まで真っ赤だった。


 その姿を見て、しゅいも限界だった。

 何も言えず、何もできず、ただ立ち上がって――


 そのまま、自分の部屋へと逃げ帰った。


---


 部屋に戻るなり、クッションを抱えてベッドに倒れ込む。


「俺のバカバカバカ……! 本当に撫でるやつがいるかよ……! もう……恥ず……/////////」


 顔をクッションに埋めながら、何度も何度も叫ぶ。


(もしかして、せな……冗談だったのかも……

 でも、あんな顔……真っ赤だったし……)


 思い出すたびに、心臓が跳ねる。

 手のひらに残る、ふわふわの感触。

 せなの、あの恥ずかしそうな声。


「マジで……俺のバカ……」


 それを何度も繰り返して、ようやく落ち着いたころ、

 時計の針は夜ご飯の時間を指していた。


 しゅいは、深呼吸をして立ち上がる。


(……顔、ちゃんと戻ってるよな?)


 鏡を見て、赤みが残っていないかを確認してから、

 そっとドアを開けた。


 リビングへ向かう足取りは、どこかぎこちない。

 心の奥では、まださっきの“撫でた感触”が、じんわりと残っていた。

 

無理です。

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