表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/18

Episode.15  就寝

「ねぇ、猿谷さるやさん。私、戌岡いぬおかももっていうの。さっきの聞いてたんだけど、私もあおいって呼んでもいい?」


「あ!私も私も。卯月うづきゆきって言います。葵ちゃんって呼んでもいいかな?」


「もちろん!呼んでくれてありがとう、戌岡さん、卯月さん」


「うん。あと私は桃で大丈夫だよ。兄貴も戌岡だしね」


「私も〜。雪って呼んで?」



ドライヤーが終わった女子達が、キャイキャイと話し始めた。


あおいは台所で自分と紅一こういちが食べる分のおにぎりを握っていた。


「あっ、アオ兄またおにぎり握ってくれてる。手伝うよ」


「あっ桃ちゃん。ありがとう。じゃあ紅一の分があと一個欲しいからお願い」


「は~い」


桃はラップを手に、おにぎりを握り始める。


「そういえばさっきのおにぎり、兄貴とアオ兄のどっちが作ったかわかりやすかったねー」


桃がおにぎりを握りながら言う。


確かにさっき女子達に出したおにぎりは、丸くて大きいものと、三角で小さいものに別れていた。


やっぱ兄貴は大雑把だな〜 そんなことを呟きながら、桃は丸くて大きいおにぎりを握り終えた。


それは紅一の作ったものとそっくりだった。


「お腹を空かせてるだろうし、早く食いたかろう」と、炊飯器から出した米を、ろくに冷ましもせずに、ほぼ火傷しながら作っていたものと。



「いや~、超スッキリした!」


その時、紅一が風呂から帰ってきた。


「おっ、兄貴。おにぎり美味しかったよ。ありがと」


「美味しかったよ。ありがとう!」


「すごく美味しかったです。ありがとうございます」


紅一は、お粗末様〜 とか言いながら髪を拭いていた。


蒼はそんな様子を見て微笑むと、風呂へ向かった。




風呂から上がると、リビングには紅一だけがいた。ソファーにぐで〜っと倒れ込んでいた。時刻は11時を回っている。


「おっ、上がったか」


紅一が座ったまま首だけをのけぞらせて話しかけてくる。


「おう。雪達は寝たの?」


「そうそう。さすがに疲れたみてぇだな。俺らもそろそろ寝るか?部屋に来客用布団運んどいたけど」


その時、2階から弾けるような笑い声が聞こえ、ドスンッドスンッと音がした。


「……あいつら寝てねぇな。取り敢えず部屋に行くか。泊まるのは久しぶりだな」


2人は階段を登る。


「マリカーでもやるか?」


「やるかよっ!疲れてねぇの!?」


「アオイは体力ねぇからな〜」


その後、結局布団の中でマリカーを始めた二人だったが、決着がつく前に両方とも寝落ちしてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ