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エルリーグロード  作者: たびびとかいと
4/13

1-4

【転移門】をくぐり抜けると辺りは明るく穏やかな風が吹き抜ける原っぱだ

空を見上げると日の光は高いのでまだお昼頃だろう

【インスタンスダンジョン】内の時間はえらく高速で進むので入ってから数分も経っていない


ダンジョンから出てきた私はダンジョン内の服装と打って変わって鎧やらマントなんかは装備していない(地球)でもよく着ていたジーパンにフロントにファスナーが付いたパーカーを着ている

顔は変わらないが服装はファンタジー冒険者の装いから一気に(地球)人だ


そして今日発生した【インスタンス・ダンジョン】があった場所には石造りの祠が佇む

私は祠に手を合わせると手を中に突っ込みその中から2次的な報酬となる魔法石を取り出す

魔力の淀みを解消すると高純度な魔法石として残渣として固定される

今回はいつもより大振りで青色に透き通った宝石の色をしているので水の系統が付与されていそうだ


私は右腕の腕輪を開くと魔法石を放り込み次はダンジョン内で開いた本とは別の本を手に取り開く

何も書かれていない本だったが手も触れずにページが何枚かめくれると今日のダンジョン結果が書き込まれたページが開いた


-----

【 石祠が 導く 月明り 】→【 囁く 月光の 蠢く 狂乱と 這いずる 者 】


 旅路の出来事


 あなたは経験が高まりレベルが上がった

 あなたはボスを撃破した

 あなたは因果を開放した

 召喚された者たちは無事に帰還した


 報酬


 金貨3枚

 レベル 61 → 63

 新たなるフレーズを手に入れた( 天に 召された 羽或る 殉教者 )

 新たなエリアが解放された( 天界 )


 今回使役した召喚メダルは7日クールダウンに入る

-----


 「おー結果は上々か」 


私は開かれたページを見て喜んだ後本を閉じて腕輪にしまうと拠点にしている宿屋に帰ることにした

祠の近くにおいてある車輪が地面と水平についている1輪の前輪と2輪の後輪がある3輪バイクにまたがると動力のスイッチを入れた

バイクはそれに反応して冷却ファンを回し始める

独特な回転音と風切り音がし始めるとバイクは1mぐらい浮かび上がる


私が右のスロットルをひねって開くと車輪が傾いてバイクは前進し始める

このあたりに道路の様な舗装された道は見当たらない

速度を加減しながら宿のある街の方に向かって前進した



  ------



バイクで15分ほど走らせると舗装された道路に出るさらに10分ぐらい走らせると街の外壁が見えてきた

この辺りはモンスターも出現するので出入りは厳重だ


街との出入りができる門の前にバイクを止めると一旦着地する

何かあったら逃げないといけないので動力は切らない

すると門の方から声がする


「入管希望か?」

「ああ通行証を出すから確認を頼む」


右腕の腕輪から宿を取った時に発行していた通行証取り出して上に掲げると門のパラボラアンテナから通行証に向かって青い光が飛ばされる


しばらくすると門が開き始めた


「入管を許可する」


門が開いたので通行証を腕輪にしまいバイクを再度浮上させるとそのまま門をゆっくり通過する

門は内側にもさらに門があるので一度外の門が閉まった後に内側の門が開くまで待機しないといけない

門の内側には外門から侵入者がないか警戒してる門番が魔法銃を構えている

外門が閉まり切ると一旦安全を確認した後に今度は内側の門が開く

こうしてやっと住居空間が見えてくる


内門が開ききった後にお礼のあいさつで門中の番兵に手を振ると相手もハンドサインを返してきた

バイクのスルットルを開けると町中に入っていく


バイクで通り過ぎる街並みは記憶のある(地球)の風景と大差を感じない

異世界だと言われて送り込まれた時には不安を感じたが文明に大差がなくてよかったと思っている

ただ待ち行く人は道路を歩く人は少なく自動車の様な大きな乗り物は一切走っていない


この世界にはエーテルと言う謎の魔力に満ちていてムースと言う魔力電池があり魔法学という謎の技術があるので(地球)での記憶と異なり移動は宙を浮き荷物は収納空間と言うのが基本だ


どう言う技術なのかは私はよく知らない

ただ【遊戯の神】は言っていた


「地母神で名高い女神エルは少しでも生き物たちの為を思って創造主に禁じられた【モノリス:黒板】の力の言葉を発して知識を与えたらしいよ・・・その後めっちゃ怒られてたけどね」



  ------



宿屋までの道のりでは箒型だったりカーペット型だったりロッキングチェア型だったりいろいろな形の飛行型魔道具で思い思いの場所に向かっている人々とすれ違う

何度か交差点を通過して曲がり角を何度か曲がると宿屋に到着する

1階は酒場と食堂を営んでいて2階と3階は宿と言った複合施設だ


宿につくと時計の時刻は午後の3時をさしていた

まだ夕食を頂くには早い時間だがダンジョン内の時間の流れで軽食を取ってから6時間ぐらい経っているのでさすがに腹がすいてしまった

バイク型の魔道具を折り畳み腕輪の収納空間にしまうと宿屋の食堂のカウンターに座る


「いらっしゃい」


カウンター越しに女性店員がメニューを差し出して声かけてくる

それを受け取るとメニューを開く

メニュは軽食を含めて20種類ぐらいあるが何だか今日は肉料理は避けたい気分だ


「魚と貝のクリームソースオーブン焼きで」

「はいよ なんか飲み物はいるかい?」

「疲れたから甘めの葡萄酒を頼むよ」

「はいよ」


ハキハキとした言葉づかいで受け答えた店員はカウンターの端にある厨房に入り奥で何か声をあげる

カウンターに座ってぼーっと微睡んでいるとそのまま眠ってしまいそうだ

いつの間にか置かれていたお酒のグラスを軽く仰ぐと部屋に着くまで寝ないように頑張ることにした



  ------



食事を終えて2階へ階段を上がる私の部屋は表通りの一番奥の角部屋で4号室だ

時刻はまだ午後4時にもならないだろうがもう体は眠りに入っている


宿のカウンターで渡されたカギで扉を開けるとパーカーとジーパンを脱いで肌着になる

そのままベットになだれ込んだ


ふと目が覚めて辺りを見回すと真っ暗だった

変な時間に寝たので真夜中に目覚めたのかと思いまた目を閉じると突然の声に驚いて目を開く


「どうしてこんなに面白いもので人は遊ばないんだい?」


状況を読めずに黙っているとその声は矢継ぎ早に言葉を重ねる


「仕組みが難しすぎたかな?これぐらいを解く知能は有していると思うんだけどね」

「演出が地味だったかな?人が未知の力を使って十分に全能感を楽しめると思うだけどね」

「報酬に興味がなかったかな?この世界で出来そうな未知の知識を提供してるんだけどね」


私がダンジョンで使った本を指の先立ててくるくると回しながら声の主は言葉を続ける


「結局は女神様の恩恵の後始末なんだよね」

「大きな力を与えてその代償は対価じゃなくてゴミ掃除だよ」

「魔力だって現実で使えば力は何かに形を変えて残るわけだから」

「誰かがやらなきゃいけない清掃業なんだけどそれだけじゃつまらないでしょ」


声の主の背後に青いスクリーンが浮かび上がり何やら難しい記号の書かれた数式のようなものが映る


「世界が破滅するほどじゃないけどね」

「あと5000年もすれば人里はすべて汚染されて魔物の巣窟さ」

「魔物と呼ばれる存在は魔力使用の対になる現象だよ」

「だからと言って魔界があるわけじゃないけどね」


【遊戯の神】はアルナテピコと名を告げた


「ボクはアルナでいいよ」

「男っぽい姿なのに女の子っぽい名前ってなんだか遊び心感じるでしょ」


そう言って悪戯な笑顔を浮かべると意識はまた遠くなっていく

なんでも答えてくれそうな口ぶりで言うものだから転生の原因となった出来事を聞いて見たけどその答えは最後まで聞き出すことは叶わなかった


とりあえず書き出し終わり


神様と主人公とモブがちょろっとしか出てきてないので

次はヒロインと旅の道ずれを書き出します

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