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63 休日 その1



個室問題がとりあえず解決した。私の部屋は三分割して奥に二つの部屋を造り防音の壁を用意してベットを用意し、仮眠が来る場所とした。男女別に用意してありベットの数も三個ずつ置いてある。更に四畳分の部屋を造った。近いうちにこの部屋の専用メイドでも雇うつもりだ。皆のフォローが出来る人間が欲しいと思う。その人用の部屋という訳だ。待機部屋とでもいうのかな?

そしてトイレと給湯室とシャワールームを設置した。セシリアの頼んで人工さんを沢山導入してもらい一気に作ってもらった。そして大きいテーブルとイスを用意して会議が出来るようにして、部屋の片隅に大きいソファを置き。奥に私用のデスクをおいた。社長のデスクみたいに豪華でデカい。これはミーリアに任せたんだが、予想外だった。三日間の出来事だ。


今日はお休みの日という事になる。ただ、ミーリア達四人は個室の件で忙しそうにしていたので、そっとしておいた。祖父母の二人は、古い付き合いの友達と会うとかでアルカティ邸へ行った。なので、日はアイリーンとシーリスとコーネスの三人のハイエルフの秘書ズ達を連れて、街に繰り出している。


「皆はどこに行きたい?」


「ザバルティ様と一緒であればどこでも構いません。」


お堅い感じがする眼鏡がとても似合う知的美人のアイリーンが答える。ザ秘書って感じのアイリーンは何処でも良いらしいが折角の休みなので、いつも頑張ってくれている三人を労いたいと思っているから、希望に沿いたい。


「どうせなら、三人が行きたいと思う所に行かないか?」


「では、ゆっくりとお茶しませんか?」


いつも優しく包み込んでくれるような感じの優しい美女がこのシーリスだ。あらあらうふふふって言葉が似合う感じのシーリスはお茶に目が無い。色々な焙煎の仕方や炙りだしの仕方など、飲み物に拘りがあるようだ。


「いや、それなら日頃運動不足なんだから、少し運動をしませんか?」


「それも良いね。でもそれなら地下の訓練場で十分じゃないかな?」


運動神経抜群の活発な美女コーネスだ。彼女は地球の某団体〇塚の男役何てやってもバッチリじゃないだろうか?と思う感じの美女だ。こうやって三人を改めて見ると甲乙つけ難い美女が揃っているなと思う。これは、他人から見たら嫉妬される状況だな。ただ、残念ながら、彼女たちとの間で恋愛になる事は無いのではないか?と思ってしまう。何せ三人共【信者】だからだ。だから、服を脱げとか、跪けとか命令したら嫌な顔せず、何なら喜んで命令に従ってしまうだろう。そんな女性と普通の恋愛になるだろうか?それは難しいと思う。恋愛とはやはり対等な関係で無いと成立しないのではないか?と思う。もちろん、外見や相手が持っている物をきっかけにして愛が育まれるとは思うが、対等でない関係ではどちらかが、尽くす形になる。結婚ではそれで良いのかもしれないが、残念ながら、恋愛ではお互いがお互いの事を尊重し合い、認め合い、助け合う関係が好ましいと私は思う。理想が高いのかな?前世の私はそんなパートナーに恵まれた。来世でも一緒が良いと思ったものだ。実際はこの世界にきてしまっているのだが。


「では、とりあえずランチを食べに行く前にお茶をしてから昼から運動しよう。運動後は露天風呂にでも入ろう。」


「汗をかいた後のお風呂は最高ですもんね。」


「ほ、本当に良いんですか?」


「ザバルティ様はエッチですね。」


「はっ?!そういう意味では無かったんだが。」


「うふふふ。皆より先に進めそうですね。」


ボっと音が出て茹蛸みたいな顔をするアイリーン。ギャップが可愛いね。慌て方がとても仕事のできる外見と違うミスマッチ具合が男心をくすぐる。余裕ある対応はやはりシーリスだ。揶揄う様な感じのコーネスだ。美女の三者三様の反応は凄い破壊力だ。周囲の目が痛いのも仕方がない事かもしれん。


「では、あそこに入りましょう。おいしいお茶と美味しいパンを出すお店です。」


「じゃあそこに行こう。」


ほっこりした所で、この道の先に見えるお店に向けて足を進める。少し経って大きな声が聞こえてきた。


「オイ!こら!!マテー!!!」


大声を上げた男が走ってこっちへ向かってくる。

その前を走るみすぼらしい恰好をした子がいるのが分かった。外見的には小さい人間の男の子という感じなのだが、何か違和感がある。動きが早すぎるのだ。人の子のスピードでは無い。追っていた男もどこに居るのかわからずに追っている感じなのだ。そんな事を考えていると、逃げている子と眼があってしまった。すると、その子はニッと笑顔になるとこちらへ向かってくる。これはまずい奴じゃないかな?巻き込まれるんじゃないか?面倒だな。どうする?逃げる?


≪【幸運の星】を信じてみませんか?≫


カミコちゃんがこんな事を伝えてきた。信じるも信じないもあまり良い状況じゃないと思うのだが。


「やっと、見つけたよ。君を探していたんだ。」


逃げていた子がそんな事を私の前に来て言ってきたんだ。







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