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45 組織化



欠損していた奴隷達の中には元騎士であったり、剣闘士であった者が多くいた。

その中でも一番驚いたのは、両目を失い、両足も無く腕まで無くしていた女性が実はある国の凄腕の騎士であった過去があった事だ。逆に良く生きていたなともおもうのだが、女性という事で助けた者もいたようだし、酷い話だが夜の道具にされていた時もあったようだ。ここでも人間の恐ろしさを見た気がした。


彼女は結果的に嵌められたのだろう。話を聞けば聞くほどにそういう確信がもてた。いつか、晴らしてやりたいと思った。彼女の名前はユカ・ミリオン。黒髪の剣士っていうとわかりやすいかな?日本人のような顔立ちで黒目の美人だ。23歳の綺麗なお姉さんだが、腕は本当に良い。剣技としては一番じゃないかな?ロバートが圧倒されていたからね。そんな彼女に、奴隷もとい信者の集団を纏めてもらう事になった。そして、信者からなる戦隊の隊長も兼任だ。基本的には平和な街だからそんなに出番は無いとは思うけど、屋敷を守ってもらう必要はあるかね。


で、不治の病だった6人はそれぞれ症状が違ったのだが、魔力が強い者ばかりだった。これは魔力が人間の体に影響を及ぼし病になったりしやすいのもあるのだが、今回のは魔力の暴走が原因の人達ばかりだった。魔力が体内で暴れまわると言ったらわかるだろうか?魔力制御が追い付いていないという物だ。魔力が強すぎて扱えないという事。魔力制御さえ確りできれば問題は無いのだが、その練習ですら、する事が出来ない程強い過ぎるのだ。あくまでも本人にとってという意味だが。だから、この6人の中に子供が3人もいた。どの人も魔術に長ける人になるだろう。


後、子供が合計で7人居たんだけど、7人共、将来は戦隊の隊士になりたいらしい。その為に剣技に魔術に励んでいるようだ。良いんだか悪いんだか?


冒険者スキルを持つ者が八名いたので、彼らには早速パーティーを組んでもらい毎日周辺の依頼をこなしてもらう事になった。二人の休みを一日に与える形で六人パーティーだ。何故、強制で休ませるのか?それは簡単な理由がある。休もうとしないからだ。休む事も仕事なんだけど、その概念がない世界なんだよね。奴隷にとってはって意味ね。リーダーはイマイラ。こちらも女性なんだけど、パーティー唯一の回復魔法が使える人で元々は僧侶だったようだ。信者の中では神に仕えた事がある人だからという理由と姉御肌のある人らしい。この人も綺麗な人だ。


というか、全員顔は良い。奴隷に落とされたのは嫉妬とかか?って思ったほどだ。回復されると骨格とか骨も元の場所に戻ったりするらしく、生活による歪みも治っているからかもしれない。一見すると、奴隷商でも見分けがつかないんじゃないかな?



だから、53名の内訳は、

7人子供・・・育成中

46名大人・・・8名が冒険者

        25名が隊士

        8名が使用人(その内元料理人が2人)

        3名が従者

        2名が鍛冶師


都合よく、振り分けれる内容になっている。これも、


≪【幸運の星】の効果です≫


ですって。聞きました奥様?って事です。

で、従者なんだが、これはちょっと、他のメンバーとは違う。

私設秘書っていうんだろうか?私の学業の邪魔になりそうな案件を振り分ける形で与えられる仕事をこなして貰う。スケジュール管理任せる事になる。ミーリアがなりたがったが、学業優先という事で却下した。従者の3名はエルフ達だ。しかもただのエルフでは無くハイエルフなんだって。違いは私にはあまり分かってはいないけど。想像通りに綺麗な方々ですよ。日本のアニメや物語に出てくる通りです。違いがあるとすれば、私の信者って事ぐらいではないでしょうか?エルフは相対的に人間より信心深いみたいです。精霊魔法を使うのだ。キーファさんやジューネさんが懐かしい。あの二人は元気にしているのだろうか?って一か月位しか経ってないんだけどね。


「ザバルティ様。今日ははどうされますか?」


「そうだね。アイリーンとシーリスはとりあえず、待機で。コーネスは今日は休みだね。」


「かしこまりました。」


アイリーンの声で現実に戻ってきた。あれから、二週間経ったんだけどあっという間だった。屋敷はまだ、時間がかかる予定で、入学に間に合うか?って所だ。

セシリア曰く、「世界最高峰の技術が使われている最高の屋敷」らしい。彼女が言うのだから間違いないだろう。


「じゃ、私はトーマス達と買い出しに出るとしよう。君たちはここに誰か来たら対応を頼むよ。連絡は風の精霊でお願いする。」


「わかりました。いってらっしゃいませ。」


見送られて部屋を出る。そしてトーマス達と学院内の個室に使う物を買い出しにでた。

学院生になりにこのテーストへ出てきたのに、いつの間にか、社長みたいになってるよ。

これも野望の為だ。温泉宿、否、温泉旅館建設のためだ。頑張ろう!おう!


≪おう!≫


今日は乗ってくれた。ありがたい事だ。








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