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225 建築神の傍で・・・地下


「契約も無事完了しております。」


「わかった。では早速作業にかかろうか?」


「かしこまりました。」


シーリスさんの報告を受けたザバルティ様はワタクシに作業に入るので準備をするようにと指示を出されました。ワタクシはウーレアーを筆頭としたダンバル一門の招集をかけて現地へと向かいました。

ザバルティ様も一緒です。


「最初はやはり基礎工事なんだけど、今回は地下を充実させる事と小山になっている場所をくり貫く感じになるから、そこから着手しよう。先ずは『神の使徒』の力を使って小山の横からくり貫きと空間造りをおこなって、徐々に上下に空間を造る方法と。一挙に地下部分の全てを一つの空間として造ってしまう方法があるんだけど、今回は後者の方でやるから、ダンバル一家には先ずは空間が出来た後の壁面補強をお願いしても良いかな?一時的の物で良いよ。後に確りとした物に変えていくから。」


「かしこまりました。」


今の説明の内容ですら一日かからない。1時間もあれば、仮補強迄終わってしまう。


「その後、区画整理をしていくよ。とりあえず、地下の部分から造っていくから。今日は区画整理の段階で昼食になる予定かな?ミーリアが今日はランチを持ってきてくれる事になっているから、期待して良いと思うよ。」


そうなのです。今はザバルティ様の傍にはワタクシとシーリスさんが一緒に居るのです。

アイリーンさんが、屋敷の総纏め役をする事から、シーリスさんがよくザバルティ様の近くに居る事が多いいのですが、それでもミーリア様が居る時はミーリア様が優先されているようです。

ミーリア様はアスワン王国国立学院に通われているので、基本的に学院の事を優先する様にとザバルティ様に言われていおりますので、そのような感じになっております。

また、色々な所との連携役として常に動かれているのがコーネスさんです。基本的にザバルティ様が居ない所で動く事が主軸な為にザバルティ様の近くに居る事を見る事は少ないですね。

ミーリア様を中心としてアイリーンさん、シーリスさん、コーネスさんの四名がザバルティ様の専属メイド兼秘書と言った所では無いでしょうか?ミーリア様以外の3名はエルフ族の中でもエリート種族でハイエルフと呼ばれる種族の方らしいです。

おっと話が脱線してしまいましたが、ミーリア様がザバルティ様の側では無く、ランチを用意される方を選ばれたという事は食事の質が高い物を用意されるという事になるのです。非常に楽しみです。


と、ワタクシが別の事を考えている間にも地下空間は形になっています。

ザバルティ様にとってはこのような事は朝飯前の様な物のようです。ワタクシ達がおこなおうとするなら、何日かかるかわかりません。


「では、ウーレアー頼みましたよ。」


「はい。ご期待に沿えるよう頑張ります。」


空間が出来上がって所から、直ぐに仮補強をおこないます。魔法がある事で、人の手でやるよりずっと効率的で早く終わります。これもここまで出来るようになったのもザバルティ様のおかげです。前から魔法の力を利用する事はありましたが、魔力の限界値が低かった事と効率の悪い魔法だった為に、時間と労力が大きくかかっていました。地下空間を造るなんて夢のまた夢でした。

ウーレアーを筆頭とした80名はそれぞれに土魔法を利用して補強に入ります。

あくまでも仮補強の為、強度重視というよりも速度重視です。


「うん。良いね。皆上達したね。じゃあ私は、一番下の地下階から区画を作成していくよ。」


「わかりました。」


今回の一階層の高さは約5メートルとしています。もちろん基礎部分ですから、これに内装などを施して4.5メートル位になってしまいますが、巨人族でない限り充分な高さになります。

最下層は地下三階となります。ここは、ワタクシ達、ザバルティ様の仲間の空間になる予定です。

とはいえ、ここに重要拠点を置く事になる訳ではありません。あくまでも専用スペースというだけです。

そしてその上の地下2階にあたる部分に地下鉄?の駅?というモノになる場所です。ここもまだ構想段階の為に後からの作業になります。

で、地下一階になりますが、ここからが商業施設であるショッピングモールの空間になります。

この地下一階はショップとなる数は多くありません。ここに入る多くの店の倉庫代わりになる場所になります。なので、お店が入ってから詰めていく予定の場所になります。この階に『シャルマン商会』専用のゲートを初めて設置する予定になっています。このゲートを利用して『シャルマン商会』の本店からここへ直接商品を運べる様になります。これが、今回の一番の肝になる施設です。なので、セキュリティーも最高度になる予定で、世界のクラウン『シャルマン』から派遣されてくる一流の護衛がつきます。もちろん運用はセリエンデスの一族がおこなうようですが、今回は『シャルマン商会』の為の物になるのでラムザ様が譲りませんでした。

このゲートは一対では無く、他のゲートにも接続される事になるので、ラムザ様が気にされたという事であります。ここでの運用を上手く出来れば、世界中のシャルマン商会を繋ぐという案が出ていますから慎重になっているのは当たり前かもしれません。


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