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209 初めての洞窟探検・・・あれ?普通じゃないよね?


「くるぞ!?」


「問題無い。」


中央の魔法陣が輝き出すと、幾重にも重なる魔方陣の文字がとても神秘的な感じがした。少しではあるけど魔力を感じる。僕の魔力的性の無さから言って成長を感じるなぁ~。


「煉君も感じる事が出来るようになったのね?」


「はい。少しですけど・・・。」


「大きな一歩よ。成長してるんだわ。やっぱり煉君位歳の人族の成長は眼を見張る物があるわね。」


アリアさんも成長を感じ取ってくれたらしいく笑顔だ。そんな笑顔をみると僕も嬉しく思う。


「今日からは、魔法の訓練も進めましょう。」


「はい。」


そんな話をしている間にも徐々に姿を現す階層主のミノタウロス。何か、緊張感は一定以上はあるんだけど、あんまり怖さを感じないのはメンバーが凄いからだろうなぁ。


「「「うん?!」」」


ミノタウロスが胴体位まで姿を現した頃だろうか?急に空気感が変わった。それに魔方陣が後2つも出てきた。こっちもミノタウロスっぽい。ブライトさん達の様子が一変したのだ。緊張感があふれ出す。


「アリア!」


「わかってる。」


「拒絶結界!」


僕の周りだけ、アニメで見た事があるような魔法の結界が張られた。してくれたのはバーナードさん。


「ど、どうしたんですか?」


「どうも今回のボスは異常ランクのボスにみたい。ミノタウロスの最上位種みたいなの。」


「えっ?」


嘘?マジ?大丈夫なの?


「大丈夫。倒せない相手では無い。一人でも多く参加した方が良いって判断。」


クリスチーナさんが説明を引き継いでくれた。


「あと、これを渡しておくわね。何かあれば、これを使って。」


「ミスコンティ。大丈夫です。私の魔法が早々抜かれる事はありませんよ。」


「でも、万が一があってはいけない。」


「そうですね。この階層でこの最上位種が出てくるなんて超レアですからね。私達以外では全滅モノでしょうしね。わかりました。煉君。これも持っておきなさい。」


ミスコンティさんからは、薬瓶かな?で、バーナードさんからは魔法道具を渡された。徐々に不安が増してくる。


「そんな顔をしない。大丈夫よ。万が一の保険だから。それに煉君にとっては良い経験になるわ。」


アリアさんが困ったチャンを見る感じで僕を見る。それにしてもこれだけの事を躊躇なく判断し対応できる事が凄い事だと、改めて思った。長い経験を積んでいるからこその行動と判断。


「おい!もう直ぐ、完全に出てくるぞ!!」


「OK!」

「準備は万端!」

「任せなさい!」

「一発目は私が放ちましょう!」


3体のミノタウロスが姿を現した。中央にとっても大きいミノタウロス。たぶんこいつが最上位種のミノタウロスだと思う。そして、その両脇に2体のミノタウロスが出てきた。


「では、行きますよ!」


瞼を閉じたバーナードさんから、物凄い魔力の渦?みたいのを感じた。そしてその渦への集束が終わりを感じさせたあとバーナードさんの両手から青い炎が溢れ出す。まさにボワッ!って感じで・・・あれ?バーナードさん空中に浮いてない?

バーナードさんが瞼を開くと神々しいと感じる青い炎がミノタウロスに目掛けて飛び出した?いや目掛けて襲い掛かる感じ・・・う~ん。青い炎の壁がドーンって向かって行った。


「ブモォ!!」


青い炎の壁がミノタウロスに近づき包囲する感じになって、そのまま包囲が小さくなると両サイドに居たミノタウロスは塵となって消滅した。が、中央にいるどデカいミノタウロスは消えない。青い炎の壁も消えずに包囲している感じになっている。


「流石に最上位種と言う所ね。」


「じゃ、行くぞ!」


ブライトさんの掛け声と共にアリアさん、ミスコンティさんが両サイドから攻撃を繰り出す。正面からブライトさんとクリスチーナさんが攻め立てる。そしてバーナードさんがその後ろから援護魔法をかける。そういう形をとっている。


「ふん!」


最上級ミノタウロスは片手に持った斧で攻撃を仕掛ける。ミスコンティさんにクリスチーナさんとアリアさんは避ける。ブライトさんは片手に持った大きな盾を使って受け止める・・・えっ受け止めた?!


「ふん!」


一体あの小さな体で、どうやって対抗出来るんの?えぇ?


「今よ!」


ミスコンティさんの一言で他の皆が一斉に攻撃を再開した。いや、苛烈な攻撃の嵐だ。あっ、アリアさんがあの太い腕を切り落とした?!えぇ?ミスコンティさんも別の腕を切り落としてる?!


「ギャーオー!!」


雄たけびの様な大きな声を発して後ろへ下がる最上級のミノタウロス。ごめんね。だって名前知らないんだ・・・。


「再生するハズよ。注意して!」


「大丈夫です。私がさせません。」


バーナードさんから放たれた青い炎の壁が一気に集束して2つの青い炎の塊になると、切れた腕の切り口に飛び着くとバチバチと肉の焦げる音がしだした。後から聞いた話では炎で再生している肉を焼き落としていたとの事。つまり再生する肉を再生されてすぐに塵と化していくなんて、なんて恐ろしい。

再生も怖い事だけど、それを一つの炎で無効化してしまうその威力は半端ねぇ!

・・・この人達って普通じゃないよね?



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