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205 冒険者1日目・・・冒険者は大変だった件。ケン?けん?じゃけん?



「うぉ~!!」


僕の刀『桜花』が真っ直ぐの線を引くとそこには、真っ二つになり倒れる獲物。


「凄い!煉君。動きが滑らかになってる?!」


どうも、アリアさんにメッサ褒められる男、神崎煉です。


「ありがとうございます。」


「凄い凄い。でも出来れば、首を落として欲しかったなぁ~。ウサギでも皮は売れるから、縦に真っ二つだと、価値が下がっちゃう。」


「す、すいません。」


そう、今日は初日で、街の北西にある森?林?に来ている。この森はアリアさんが居たセンドネスの森とはセンブリの街を中心に逆側にある森で、冒険者になり立ての人が良く集まる森で、ハリンの森。別名を『初級者の森』だ。その名前の通りで、初級者でもちゃんと捜索が出来るレベルの森で、モンスターもそうそう大物が出る事がない場所なんだ。まぁ、森が街に近いから、大物が出たらギルドでの一人前と言われているCランクやBランクなど、上級者が直ぐに討伐に向かわされる為に、そういう状況になっているだけみたいだけど。だからなのか、魔物だけじゃなくて、動物も結構いる。それに、実は洞窟もある。

洞窟は流石にFランクだと、入り口で入る事を拒否されてしまうけど、Dランクになると普通に入れるみたい。とは言え僕のレベルが低いから、その洞窟に入れるようになるには普通は数年かかると言われていた。ただ、パーティーを組んでいるアリアさんのランクが高いから、それなりに早い段階で入れるようにはなるみたい。


「煉君がDランクになるまでは、入りません!」


って言ってた。洞窟はやはりそれなりに実力が無いと危険らしい。だから、当面はここでレベル上げとランク上げをするとアリアさんが言っていた。まぁ、僕自身が自分に自信が有る訳じゃないからありがたいと思ってる。ワクワクはするけど、やっぱり怖いしね。


で、カッコつけて斬ったけど、相手は只のウサギでした。でも野生のウサギって結構早いんだね?ビックリしたよ。逃げられそうになって慌てて斬ったんだから。何匹目かって?1匹目に決まってるじゃん。


「どうにか、10匹目で仕留める事が出来ましたね。逃げられてばっかりでしたもんね。」


「ははははは。」


そう、初めて斬れたのが10匹目でした。それまでは、追い付いても斬る事が出来なかったり、足がもつれて追い付けなかったりしました。しかし、斬りつけたのと斬れたのは同時で一回目です!!


「沼に嵌ったり、猟師さんの罠に引っ掛かって抜け出せなくなったり、大変だったね?」


えぇ、大変でした!たかがウサギ。されどウサギでした。イヤ~大変なんだよ狩りって?只の日本人に出来るわけないじゃん?センドネスの森でも練習みたいな事したけど、沼なんか無かったしさ。仕方ないよね?


「キリが良いから、これで今日は帰りましょう。」


獲物をブライトさんから貰った『魔法の鞄:肩掛け鞄』に入れる。そうそう、便利な物があるよね?この魔法の鞄って結構入るんだよね。どうやら亜空間に繋がっているみたいで、そこそこの物が入るみたい。重量オーバーは無いけど、物量オーバーはあるとかで、この鞄の物量は5m立方体なんだってさ。ゲームの一覧みたいに選んで出せたりするみたいで、かなりこの世界でも重宝される物のようだよ。

金貨にして100枚位って言ってたから、結構な額なんだと思う。僕にはいまいちこの世界の金銭感覚がないから理解出来てない所があるけどね。

全てはアリアさん任せです。尻にひかれてる?いや違うよ?尻の下に居るだけだよ?ははは?


ちなみに、斬りそこなったウサギ達は全て、アリアさんが石を使って仕留めましたよ。指弾?そんな感じでビューと飛んで頭に直撃したウサギはその場でコテってなってました。


帰り道に魔物に襲われる事も無く無事に街まで戻りました。


「初日にしては、まぁまぁかな?」


「そうですか?」


「ウサギ10匹という事がね。煉君としては・・・ダメね。」


「頑張ります。」


評価は低いが仕方がない。今の僕に出来る事をやるしかないもんね。


「今日は何処で食べますか?」


「もうお腹空いたの?って私もだけど、先にウサギを売りに行きましょう。明日からは依頼をこなしていきましょうね。」


「依頼ですか?」


「そう依頼。依頼を達成する事で冒険者ランクが上がるから。それに依頼には金銭報酬もあるし、基本的に冒険者にとっては依頼を達成する事が仕事になるわね。」


「わかりました。」


アリアさん曰く、冒険者ランクを上げる事とレベル上げは同時にする事は難しいらしい。魔物を倒す事なら同時を狙えるが、駆け出しの冒険者である僕は魔物討伐を直ぐにおこなうのは危険だから、依頼を達成しながら、レベル上げを別にする感じでするそうだ。


「ちなみに、今日はステーキを食べに行きましょう。食堂:プリンスの牛ロースステーキを食べに行きましょうね。」


「はい。」


そう、この世界にもステーキはある。魔物肉のステーキもあるようだ。豚の代わりにオークの肉を使う事とか・・・やっぱりファンタジー世界なのかな?えっ?今更?


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