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201 武器を製造するのに協力する事になった。


「煉君、おはよう。」


「おはようございます。」


いつもと変わらない会話でも場所が違うだけで、感じ方が違う。

もちろん、宿に泊まっているからアリアさんが料理をする音はしない。

今、僕達はブライトさんの依頼で街に留まり日本刀の製造方法を僕の頭にある映像を魔法による解析を使うのと自動代筆を行って書面にする工程をおこなっている。


「今日も一日、大変だと思うけど、今は煉君にしか出来ない事だから頑張ってね。」


「はい。頑張ります。でも段々と気が遠くなるという事が無くなってきました。何故なんでしょう?」


「何故なのかしら?もしかしたら、何度もおこなう事で耐性がついたりしているのかしら?」


この世界は魔法がある。ファンタジー系の事が起こっても不思議ではないとは思うけど、僕にとってはリアルな事で戸惑うばかりだ。


「耐性がつくとはあまり考えれないけど、どうなんでしょうか?」


「慣れって人間にはあるじゃない?それかな?」


そんな所かな?まぁ深く考えても僕には結論が出ないから、まぁこれ以上考えても無駄かな?


「さぁ、行きましょう。」


僕達は、朝食を一緒に食堂で食べてから、ブライトさんの工房に向かう。


ブライトさんの工房は少し奥まった所にある。それでも引っ切り無しにお客が来るお店だ。

しかし、今のブライトさんは僕の話を聞く事を最優先しているので、お店の売り子役はアリアさんがしている。正直金額とかわかるのかな?って思っていたが、基本的な値段は何処も似たり寄ったりで、およそわかるらしい。わからなければ聞きに来るというのを繰り返している。


「ここまで順調だけど、後どれくらいかな?」


「そうですね。今までにかかった時間を考えても後数週間ですかね?」


「そんなにかかるの?」


少しゲンナリした顔になるアリアさんを見て僕はうっとなった。


「そうですね。ガンバリマス。」


「あっ、そう言う意味ではないの。ごめんね。」


「はい。わかってます。」


どうも、売り子が厳しいようだ。何だかんだ森の中で生活しているから、人付き合いが面倒になってきているようだ。


「それに、シツコイ男が居るのよ。デートしようって。彼氏が居るって言っても聞き入れてくれないのよ。」


「はぁ?アリアさんは彼氏居るんですか?」


「えっ?そこ?煉君が居るじゃない?」


オーマイゴッド!おぉ神よ!今の聞いた?聞きましたよね?


「すいません。よく聞こえなかったので、もう一度お願いします。」


「もぅ、煉君。恥ずかしいから。」


恥ずかしいのは本当の様で、モジモジしだしたアリアさん。超かわいいんですけど!!


「すいません。でもちゃんと聞きたいです・・・。はい。」


「仕方ないなぁ~。煉君が私の彼氏でしょ?」


ドンガラガッシャン!僕は近くにあったガラクタの山?みたいな所に突っ込んでしまった。


「だ、大丈夫?」


「へへへ。大丈夫です。アリアさんの彼氏です。」


意味不明な言葉の並び・・・自分で気づいて更に恥ずかしくなる僕は下を向く。


「もう。煉君は。気をつけないとダメだよ?」


「すいません。」


アザト可愛いにやられているのだろうか?でも基本的にアリアさんは天然系だと思うのは僕の贔屓目かな?しかも超絶美人なんだよ?地球だったら、世界一の美女ってタイトルで特集組まれるよ?絶対!


「良いよ。煉君が居るのを見せつけるしかないかな?」


「えっ?誰に?」


「もう。聞いてた?さっき言ったシツコイ男よ。」


「あぁ。そうですね。」


「煉君が良いって言ったから、そうしよう。」


うかつにOKだしたけど、相手の事何も聞いてないや。大丈夫かな?

そんな事を話していたら、ブライトさんの工房についた。


「さぁ、今日も頑張りますか?」


「はい。頑張ります!」


確りと役に立って、ブライトさんにもアリアさんにも喜んでもらおう。

えっ?ブライトさんはついでだろうって?そんな事ないよ?本気でそう思っているよ?

だって、とてもいい人なんだよブライトさん?


「何考えてるの?」


「いや何も考えてません。」


「おはよう。よく寝れたか?」


「「おはようございます。」」


「おいおい。朝から熱いなぁ~。」


「へへへ。」


「おい小僧。キモイ笑いはすんな。」


「はい。すいません。」


幸せのお裾分けとかいうのがあった気がするんだが、通じないのかな?

えっ?浮かれているお前にムカつくだけだ?

嫌だなぁ~、浮かれてませんよ?

本当ですよ?信じられない?あれ?


「さて、今日は『鍛錬方法』とかいう奴じゃ。早くいくぞ!」


そうしてブライトさんは奥の部屋へドンドン行ってしまう。


「ちょちょと。待ってくださいよ。」


「煉君。ここは大丈夫だから、早く行ってあげて。」


「わかりました。でも何かあったら呼んでくださいね?必ず直ぐに来ますから。」


「わかったわ。お願いね?」


「はい!」


アリアさんはクスっと笑って優しい声でお願いしてくれた。これで動かずして男と言えようか?

えっ?使うタイミングが違う?あれ?


「まだイチャイチャしておるのか?早う来い!!」


「はいはい。ただいま!」


僕は焦りながら奥へと走って行く。ブライトさんは本当に起こると怖いから・・・。頑張ろう!おう!


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