表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

200/367

200 あぁ、女神様!!


これって勝負になるかね?


=======================


ミーリア VS ビラッキオ隊(隊長以下750名)


=======================


「始め!」


戦い?訓練?蹂躙?お仕置き?はスタートした。


「くっくっく。あまり痛くない様にしてやれよ?」


「そうだぜ?怖くなってビビっているだろうからな。」


「だけどよ。あまりに俺達をなめてくれたからな、少しは反省してもらわないとな?」


どこかの悪役が言いそうなセリフを吐いているなぁ。これもやられるフラグなのかな?


「身の程を知らないとは愚かですね?まさか、ミーリア様に挑むとは・・・。」


「本当よね?あえてミーリア様じゃなくても良かったのに。」


私の横で観戦しているシーリスとアイリーンの感想だ。まさにその通りだな。


「ふふふ。全くなっていませんね?ザバルティ様の指示に反発するだけの実力も無いくせに。はぁ~。」


全部聞こえてますよミーリアさん。ワザとやってるね。あまり心を折り過ぎないでね?


「本当になめた奴だな!やってしまえ!」


一斉に怒りを爆発させたビラッキオ隊のメンバー達を一瞥し、私に頭を下げたミーリアは、すぐさまビラッキオ隊に向き直す。


「この躾も碌に出来ていないブタ野郎どもが!!」


あれほど、勢いのあったビラッキオ隊をその言葉と威圧感で一気に抑えてしまったよ。ガクブルしだしたビラッキオ隊のメンバーは誰一人として動けなくなっている。あのビラッキオ隊長もだ。顔は焦り過ぎてヤバいね。真っ青だ。


「まったく。誰に向かって反論しているのか分かっている?ザバルティ様だよ?≪神の使徒≫様だよ?全く分かってないなぁ。」


一歩一歩とビラッキオ隊に近づくミーリアをただ目で追うだけのビラッキオ隊のメンバー。その様子を見た私は、この後の結果が想像できたので、訓練場を後にする。


「シーリス。結果の報告を頼む。回復魔法が必要な事はならないだろうから私は執務に戻る。」


「かしこまりました。」


男ってバカだねぇ~。私も男だけど、今日は改めてそう思ったよ。



◇◇◇◆◇◇◇



「この躾も碌に出来ていないブタ野郎どもが!!」


ヤバい。威圧感が半端ない。動けない。俺は地雷を踏んだ様だ。しかもメガトン級の地雷を盛大に踏んだ様だ。


ツカツカとあの女は向かって来る。あの女?いや、ミーリア様だ。ある意味でザバルティ様よりヤバいんじゃないだろうか?

先頭に居た奴がぶっ飛ばされている。誰も動けないし、助けに行かれない。なのに、何故かぶっ飛ばされた奴の顔は幸せで一杯の顔になっている。

この異常事態をどう説明できるというんだ。中には『ありがとうございます。女神様!!』なんて叫んでぶっ飛ばされる奴迄居る始末だ。皆動けない上に、何故かやられに行くそんな感じだ。

一体どうなってるんだ?


気がつくともう既に半数の部下達はぶっ飛ばされて、気を失っている。

蹴りや殴りのみで、大の男達がぶっ飛ばされる。しかも皆、動けず、目の前に来る女性を見ているだけで、やられた奴は皆幸せそうな顔になっている。

おかしいだろ!?

そう思っている間にも、ドンドン幸せそうにぶっ飛ばされる奴らが増産されている。


遂に、俺一人になった。


「どうです?少しは身の程を知りましたか?」


「ふん!やられる前からそんな事思うわけ・・・。」


だろう?なんだ?この感じは?

相対している女・・・女性・・・ミーリア様は全ての所作が神々しい!

いやいや。どういう事だ?何故このように感じるのだ?もしかしてチャーム系魔法か?

でも、魔力は感じられない。どういう事なんだ?


「ふふふ。だいぶ調子が悪いようね?」


「はい。」


なっ!素直になって答えてしまった!!今のは無し!!!

にしても、本当に神々しい。洗礼された動きに神々しいオーラ?波動を放っているミーリア様は美しすぎる!

そもそも、何故俺はミーリア様に反抗する気になってしまったのだろうか?

この様な神々しい女性は見た事が無い。


「まったく・・・。少し調教が必要なようですね?」


「はい。」


嬉しい。嬉しすぎる!!


「この豚野郎が!!」


「はい!」


俺は叩かれやすいように右の頬を少し前に出す。

ボコッ!

ぶっ飛ばされた。そして起き上がり、左の頬を出す。

ガツン!!

また逆方向へぶっ飛ばされた。激しい痛みが有るのに不思議と嬉しい。幸せな気分だ。


「全く、体だけは丈夫なようですね?」


「は、は、は、いいい!」


どうも上手くしゃべれない。


「ザバルティ様の指示は絶対です。必ず思いが有り指示を出されます。貴方達はその指示に100%で答えれば良いのです。それが貴方達の幸せに繋がります。」


「は、は、は、い、い。」


「よろしい。では絶頂を味合わせてさしあげましょう。」


ミーリア様は少し笑顔になって、俺の前に立つと、優雅な動きで俺の腹を目掛けて蹴りを放つ。

今までの衝撃よりも数倍の威力の衝撃を受けた・・・あぁ幸せだ。

俺はそのから後方上部へとぶっ飛ばされた。そしてミーリア様の姿を見た。

そこには、神々しい微笑をしているお姿があった・・・あぁ、女神様!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ