表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

108/367

108 要塞設営 その3



あれから数日後にようやく現地へと着いた。

現地に着くまでの間に、如何にして二つの遠く離れた現場を監督していくのか?を仲間と共に考える事になった。結論から言うと、ゲートを繋げようという事になった。繋ぐのはこの馬車の亜空間の一室とこれから向かうエンデの国のヨコダテの街の一室の亜空間部屋を用意し繋げるという物だ。勿論魔石が大量に用意出来るようなので、王都テーストの私の屋敷の一室にも繋げるつもりだ。つまり亜空間の部屋と部屋を繋げてしまうという事だ。


馬車⇔王都テースト(ザバルティ邸)⇔領都アンバー(マカロッサ家城)

馬車⇔エンデ魔王国港町ヨコダテ

馬車⇔領都アンバー(マカロッサ家城)


しかし、どちらの現場にも監督という立場の纏め役は必要である。そこで、要塞の監督にはエンリカをと思ったのだが、断固拒否をされたので、セシリアに推薦してもらったエンリカの弟子であるカーソンに任せる事になった。そして、これから向かうヨコダテの現場は同じくセシリアの弟子のハフマンに任せる事にした。ではセシリアは?


「私はザバルティ様と一緒にどちらにも行きます。常にザバルティ様と一緒に行動します。片時も離れてザバルティ様の知識を逃すつもりはありません。」


だそうだ。しかし、馬で移動するにしても時間が掛かり過ぎて私が存在する事が当面できなくなる事になってしまうので、ここは私の超越者としての力【神の使徒】を活用する事にした。

つまり○○ゴンクエ○○でいう所の【ルー〇】の魔法を利用して王都と領都に亜空間を設置しワープ機能を持つゲートを設置するのだ。


「では行ってくる。」


「はい。行ってらっしゃいませ。」


先ずは王都に戻り屋敷へと入る。


「あれ、ザバルティ様?」


「ああ、アイリーンか。丁度良い所で会った。今から馬車とこの屋敷とをゲートを使って繋げる事にした。」


「例のゲートを実用化するんですね?」


「そういう事だ。で、その部屋の選定とその部屋に門番ならぬゲート番を置きたいから取り敢えず今から15名程用意してくれ。」


「かしこまりました。早急に準備致します。」


「私は今から、父上に会って話をしてくる。」


そう告げて父上がまだこの屋敷に居る事を聞き出し、領都の城に亜空間の設置とゲートの設置にゲート番の設置をお願いしに行く。


「ザバルティの思う通りにしなさい。領都アンバーにはポワロが居るから、ポワロ宛に俺が手紙を書くから、少し待て。」


と言って直ぐにポワロ叔父上宛に手紙を書いてくれた父上。ちなみに父上に


「ゲートは俺も使って良いのか?」


と聞かれたので、屋敷と領都の間のゲート利用については随時OKである事を伝えた。


「そうか。ありがとう。これで何時でもお前に弟達を会わせる事が出来るな。」


等と言ったので、屋敷と領都の城の間のゲートは家族全員に随時OKと伝えた。ただし他の区間のゲートは今回は見送らせてもらう事に了承を貰った。


「そうだな。それ以外ではお前のゲートを悪用される可能性が高くなるからな。うん。ゲート番についても了解したよ。」


そう言ってくれた。理解が早くて助かる。やはり父上は頭が良い。


「ザバルティ様。準備が整いました。」


アイリーンが15名のゲート番を連れてゲート設置予定の部屋へと誘導してくれた。


「ここだね?」


「はい。この場所が安全性を保てる場所になります。あまり利便性は少ないですが。」


「ありがとう。安全性が一番重要になるから、それで良いよ。流石だアイリーン。」


「ありがとうございます。」


少し顔を赤らめて喜ぶアイリーンに可愛いという感想を持ちつつ、10名のゲート番に注意事項を伝えた。今後もこの屋敷にはゲートが繋がる場所を増やすつもりの為、もっと人数を割く必要があるが、今は一か所につき三名で一日を守ってもらう予定だ。現在は4ヵ所予定なので一組は休みとなる。4日働いて1日休みという感じだね。


「では頼むね。」


「「「「「かしこまりました。」」」」」


部屋に亜空間を設置しゲートを設置する。それを二か所用意する。


そして馬車行きのゲートに入ると、直ぐに馬車のゲートに出た。それを確認して一度屋敷に戻り3人の馬車側ゲート部屋担当を連れて馬車へ戻り、シーリスを呼んで詳細を伝える。


「かしこまりました。それでは各場所にゲート番を3人づつ置かれるのですね?」


「そうだね。それぞれ、ゲートが置いてある部屋の前の部屋に待機する形でその部屋にはもう一つ部屋を用意して休憩室として活用してもらうつもりだよ。」


亜空間魔法を連発だが、ゲート設置部屋・ゲート前ゲート番部屋・ゲート番休憩室の三部屋ワンセットだね。ただ、馬車と屋敷は他のルートも用意するので、ゲート設置部屋だけ数が増えるのだけどね。


「いつも、私達に気を使って頂きありがとうございます。」


ゲート番のダークエルフ3名に感謝を貰ったが、現代日本の私にはそれが普通だと思えるがこの世界での人には当たり前の事では無いようだ。


「では領都に行く。ここは任せたよ?」


「「「かしこまりました。」」」


そして、今度は領都アンバーへ向かった。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ