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忘れ者達の家  作者: 羽ノ夜くん
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第4話 3人の秘密

シュリさんシラトくんゲンタロウさんが何者なのかわかります!是非読んでください!

「もう隠すこともないんじゃないのか?」


シュリさんはそう言った。

この人達は、何を隠しているんだ?


「あ、あのー、それってどういうことですか?」


すると真っ先にゲンタロウさんが答えた。


「俺たちは……なんて言うか……うん、そうだ、神!俺たちは神みたいな存在だよ」


は?


「いやいやいやいや、ゲンタロウ、リュウが困ってる!」


シラトさんはそう言った。

え?否定しないの?


「あ、ごめんオムライス作るからあとの説明シラトとシュリでよろしくぅ!」


ゲンタロウさんはそう言うと台所に消えていった。


「あいつ……逃げやがったな」


シラトさんはそう言うとフゥーと息をつき話しだした。


「そう。ゲンタロウが言っていたとおり、俺たちは神みたいなものなんだよ。君がここを見つけられなかったのも神の力を使ったからだよ。今この5人以外にここは見えない。」


え?いやいやいやいや、ここの人達全員厨二病?


「言っておくけど、厨二病なんかじゃないよ、これは本当の話だ。」


シラトさんが俺の心を読んだようにそう言った。

でも俺はまだ混乱している。


「え、いやいやいや、神みたいなものって……え?あ、でも確かに最初ここは何も無いように見えたし……夢?そっか!俺が見てるのは夢か!」


「いやいや、完全に現実だな。ほっぺたつねってみろ」


シュリさんにそう言われて俺はほっぺたをつねった。


痛い。普通に痛い。


「え、あ、もしかしてほっぺた痛い系の夢?」


「んなもんあるかい」


シュリさんの痛快なツッコミ入りまーす


でも、これが本当に現実だとは思えない。

夢なんじゃないか。

……今見ているのは全部夢で、父さんが死んだのも夢。


だったら、よかったのに。

父さんの事を思い出して新しく涙が出てきた。


すると、スズさんが俺の事を優しく抱きしめた。


「リュウくん、辛いね、辛かったね。でも大丈夫。私がいるよ、私だけじゃない。シラトもシュリもゲンタロウもいる。タツキだってきっとリュウくんの事、見守ってるよ。大丈夫。ここにいる皆、リュウくんのこと傷つけたりしないから。だって、もう私達は家族だもん。」


ふんわりと優しい匂いに包まれた途端、俺はもう涙が止まらなくなった。


「うわぁぁぁぁ」


「オムライス出来たよーって、え、あ、リュウくん、な、泣いてる?」


オムライスを作り終わったゲンタロウさんが台所からオムライスを持ちながら戻ってきた。


そしてこう言った。


「おうおう、泣きたい時にたくさん泣いとけ!オムライスここ置いとくからな。食べたい時に食べるんだよ。」


俺はひとしきり泣き終わったあとにオムライスを食べ始めた。


「……おいしい……え、すげぇおいしい」


卵はすごくフワットロッとしていて、チキンライスもとてもおいしい。

俺はあっという間に食べ終わった。

お腹も心も満たされた。


「ゲンタロウさん、ごちそうさまでした。すごく美味しかったです。」


するとゲンタロウさんは笑顔で


「おう、お腹が減ってちゃあ何にも出来ないからな!」


と言った。

これは、夢じゃない。現実だ。

この人達の事をもっと知りたい。


「皆さんの事もっと教えてください!」


すると4人は笑顔でもちろんというように笑顔で頷いた。


「じゃあーそうだな、俺から自己紹介するよ。」


まずはゲンタロウさんが自己紹介するみたい。


「俺はゲンタロウ。好きな事は家事と読書とかかな。で、神っていうことは本当で、リュウくん四神って分かるかな?」


四神?なんだそれ。


「いや、分からないです。」


ゲンタロウさんは続きを話し始めた。


「うん、そうだよね……えっと、四神って言うのは天の四方を司る霊獣の事なんだ。あ、四方って言うのは東西南北の事ね、東は青龍せいりゅう、西は白虎びゃっこ、南は朱雀すざく、北は玄武げんぶ。俺は玄武なんだ。ちなみに冬も司っているんだ。ちなみに本当の姿はこうだよ!」


ゲンタロウさんは何か術らしきものを唱えた。

すると、そこにはゲンタロウさんの姿はなく代わりに黒い亀と蛇が合体したような物がそこにいた。


『リュウくんコレが俺、玄武の本当の姿だよ。』


「わっ、ゲンタロウさんの声が頭の中で!」


脳内に直接話しかけているのか?


……すごい、すごい!本当に神なんだ!


ゲンタロウさんはまた元に戻った。


「どう?これで俺の紹介は終わり。じゃあ、次、シュリ!」


次はシュリさんのようだ。


「あぁ。私はシュリ。好きな事は体を動かすことと……そうだな、辛い食べ物が好きだ!それと、私は朱雀だ。夏も司っている。」


すると、シュリさんは炎のように真っ赤な孔雀の様な鳥になり、空を飛んだ。

かっこいいな!


『どうだ?この姿が私の本当の姿だ。』


またまた脳内に話しかけてきた。


シュリさんは元に戻り、


「じゃあ次シラトな!」


次はシラトのようだ。シラトさんはどんな姿なんだろう!


「よし、そうだね、僕はシラト。シュリと同じく体を動かすことが好きだな、あとは……動物を愛でる事が好きだな。そして、僕は白虎だよ秋も司っているんだ!」


するとシラトさんは眼帯とマスクをとった。

眼帯の下には赤い瞳があった。

金色と赤の綺麗なオッドアイだ。


白い虎に変化した。


あ!これ、ベンチで寝てる時、夢で見た!

そっか、あれはシラトさんだったんだ!


『これが白虎の姿だよ。僕は眼帯してないとたまーに危険になっちゃうから眼帯を付けてるんだ。マスクは……何となく?』


な、なんとなくなんだ……

でも、すごくかっこいい!


「じゃあ次、スズさん!」


シラトさんはそう言った。


「スズさんも、四神なんですか?」


俺は気になって聞いた。


「いいや、違う。スズさんは四神じゃないんだ。」


ゲンタロウはそう言った。


じゃあ、スズさんは何者なんだろう?


次はスズさんが何者なのか、リュウの父親が何者なのかもわかります!!!評価、ブックマーク感想、お待ちしております!!!

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