12等分の世界
「何であいついつもトロいんだ?同じ事俺やったとしても俺がやったとしても俺がやるとアイツより絶対早く出来る」
クラスの男子二人が一人は椅子に座っていてもう一人はその男子の横でうちの話しをし始めた。
「遅い方が先かもな」
そう言ってその二人の近くにやって来たのはドイツ人のクラスメイトだった。
「何言ってんだ?」
「アイツとよく喋ってるから頭変になった?」
とドイツ人の男子はそれぞれそうソイツに告げた。
「俺はもとから変だ」
うわ。キモ。
「お前おもしれーな」
と男子はそうドイツなソイツに笑ってそう言った。
全然面白く無いが底辺以外の奴が言うと面白くなるんだ。
「底辺の方が上かもな」
そいつはいつの間にか自分の席に座ってひたすら俯いている近くに来ていてそう言った。
「どういう意味?適当な事言ってかっこつけてるつもりかもしれないけど全然かっこよくない」
うちは俯いたまま目線をそいつと合わせない様にして
「『ギャルゲー女の子』見たか?」
ドイツ人の同じクラスのそいつは今放映されているアニメのタイトルを言った。
「うん。あれもうつまんないからもう見るの止めようかなっと思ってる」
「今止めるのか?これから面白くなってくるぞ」
「え?そんな情報あるの・・・?」
どっかのアニメ雑誌で見たの・・・?でも大体そういう奴って悪くは書かないじゃん。
「つまらないもんをつまらないって思いながら見るのも面白いだろ?」
「ううん。全然」
ん・・・?この状況ってアイツらとうちの状況と変わらないんじゃ?でもこのアニメ全然他のと比べて人気ないし何処のアニメ雑誌がどういい評価してんだ?でもつまらないからってうちが見捨てていいもんか・・・うちだけはこのアニメを見捨てたら駄目なんじゃ・・・?
「でもこれ絵も良く無いし何がいいの?」
「この前自分で言ってただろ?名作は見た目じゃ解らないって」
あ。『四畳神話体系』の事だ。チラっと俯いていた顔を初めて挙げてそいつを見て見た。ん。こいつの顔って・・・。
「それ可愛いじゃんそれくれよ」
うちはその途端気分晴れていくのが解った。うちはそのまま赤面したまま無言でそれを渡した。
初めて「売れた」。
× × ×
はっ・・・。今小学校の頃に戻っていた。いかんいかん。今を大切にしなくちゃ。う・・・。うちは互系高校二年の女子だ。テレビが着いた部屋でそのテレビに出てインタビューを受けてる女の子は「生き残れて良かったです」と答えていた。自分の学習机にノートパソコンを開いてある画面を見ていた。
どうしよう早くしなきゃうちは謎解きゲームのネット申し込みをしようか迷っていた。謎解きゲームはアニメとかよくコラボしている。謎を解いて脱出してゲームをクリアするといい所に就職出来るという就職試験だが・・・うう早く予約しなきゃもうこれを逃したらもう最後の就職試験だって言うし心臓がドクドク言った。どうしよう。どうしよう。早くしなきゃうちは唯一の心の友のネット仲間のむさんに聞く事にした。
「むさん。こんにちわ」
と書き込みをすると
「ゴクドル面白かったよな」
ん・・・!!違う・・・!!いやそれは面白かったけど、そうじゃなくて面白いけど今はそうじゃなくて
「うん・・・!!面白かった・・・!!あのね。以外だった・・・!!絶対つまらないと思ってたのに・・・!!って!!そうじゃなくて今度の謎解きゲームについてきてくれ・・・?」
「ああ。解った」
え・・・。そんなあっさりと・・・。そういえばむさんとリアルで会った事ないなあ。でもこれで勇気を貰った・・・!!早くしなきゃ・・・申し込み締めきりすぎちゃう・・・!!
うちは謎解きゲームの申し込み画面を急いでクリックした。
申しこんじゃった・・・!!ついに・・・。一人では謎なんか解けないからどうしようか迷ってたけど良かった・・・安心してドンと背中から椅子に腰かけなおすといつの間にか学校の体育館にいた。あれ・・・?何でいつの間にここにいるんだろう・・・!!キョロキョロ見たがこの体育館はうち以外に人が居なかった。どうして・・・?人居ないの・・・?うちはわーん。怖くて泣き出した。
「どうしたの?何か無いの?」
と横から声がした。うちはそれにビクッとなって思わず振り向くとうちと同い年ぐらいの外人の男の子が居た。
「ここはどこ・・・で」
と言いたくても声が出てこなかった。
「謎解きゲームの会場だよ」
その落ち着いた声に安心して急いで涙を拭った。
「良かった。人居た・・・」
ビク・・・!!うちはあるもんに気ずいた。その今話していたその外人のその子の背後にガンダム的な大きさと形状のロボットがそのガンダム的なロボットが持つにちょうどいい感じの巨大な長い銃を寝ころんでその子を狙っていた。その子は黒髪の男の子だった。アニメ効果と言いコックピットの中も視界として映って見える時があるのだ。
「チカン?」
「違います・・・!!」
と驚いて声を出してそれから逃れようとして前を向いて逃げようとしたら学校の体育館の壇上の一番近い一番前の席に人が居てその後ろ姿が見えた。
「え・・・いきなり人がいつの間に増えた・・・!?」
と気ずいた途端に体育館の前にどでかいガンダム級の大きさのドミノの画面が現れた。
クリアと言うどでかい文字がその四角形のドミノに重なって表示された。
「フランス」
え・・・!?そう短く言ったのは極道みたいに眼光の鋭い男の子にしては背の低いうちと同い年ぐらいの男の子だった。誰も聞いて無いと思ったのか
「一番フランス」
もう一回その子はそう言い直した。
え・・・?うち遅刻したの・・・!?
うちは折角泣き止んだ心が涙が出始め
「誰・・・?フランスって・・・?」
すると今で出来たばかりの・・・?その眼光の鋭い子は顔だけクイとやりそのフランスを教えてきた。その子フランス、壇上に近い一番前に座っていたその子が無言で体育館から出た。
「お前いい加減にしないと」
とその低い声にビクッとなって振り向くとその黒髪の子は消えていた。
うちの事・・・。遅刻してきたからうちは泣きそうに―
「大丈夫。台ちゃん。僕に言ってた事だから」
とその言われた事に気にした素振りも無くそう言って椅子から立ち上がった。え・・・?この子あの黒髪の子に虐められてる・・・?
「ねえ・・・。今のテストって出来た・・・?」
「僕。全然できなかったよ」
それなのに何でこの子笑ってるの・・・?
「うち・・・全然間に合わなかった・・・どうしよう最後のテストなのに・・・」
とショックでそう言った。
「これが最後だったら良かったんだけど」
ん?待てよ・・・!?最後じゃないって事はテストはまだ終わってない・・・!?やった・・・!!やってないか・・・。
× × ×
うちは固定する一定の位置に。
「アイツ机で何やって机で」
教室でうちと大部離れた位置の机に座っている男子二人がこっちをみて言ってるのが視界に見えるはうちは相変らず俯いて自分の机で作業をしていた。
「それにアイツ完成された存在なのに何であいつまだ終わってないの?おかしくね?」
と男子がうちを小馬鹿にする様に言うと
「完成されてないんだったらこれからが期待できそうだ」
いつもアイツは
うちは机に顔を隠す様に突っ伏す。すると先生が入って来て授業を始める。うちの方をチラッと見たがそのまま先生は授業を続行した。この先生はうちの状況を唯一理解してくれる数少ない一人だった。
それから暫くしてガラガラッ教室の扉が開く音が聞こえた。
「いつまで授業を続けているつもりだ」
と専門教科は算数の教師が入ってきた。
「あれ・・・?時計が・・・」
ある男子生徒が時計を見ていて驚愕の表情を挙げた。
今自分らが存在する為に必要な体を構成する為に必要な時間からまだ一時間立ってないのが解ったが
「時計が動いているのに止まってる・・・!?」
とその男子生徒がそう驚愕の表情をして言うと
「これで終わりだ」
とその算数の教師が言うとその時点で教室ごと消滅していくのが解った。
× × ×
「おーいランディス」
はっ!!気ずいたら城に居た。城の外の下で18歳僕と同い年な水色の髪のカイラスが僕を呼んで居た。
「今不可解な魔法映像見せました?」
と下のカイラスさんに聞くと
「ん?見せるもなにも今来た所だ」
カイラスさんは僕らパーティのリーダー的存在で強大な魔力をもっている為恐れられている別名破壊の魔王と呼ばれられている有名な魔法使いだ。
「何で来たんですか?」
とカイラスに聞くと
「来て悪かったみたいだね」
と悪戯ぽく笑って言う11歳の金髪の眼鏡をかけた男の子はカイラスさんの弟子だ。
「はい。そうじゃなくていつもここから出発ですね?何で僕から始まるんですか?」
「今はいって言わなかった・・・?」
とカイラスさんの愛弟子君が言った。
× × ×
「ジレちゃん私好き人できちゃった」
と嬉しそうに俺に言うのが金髪のポニテール白衣を着た俺の幼なじみで容姿も本当の今うとだとよく勘違いされる妹的存在だ。
「珍しいな。初めてだな」
「今度紹介するね。そういえば今回首席ジレちゃん以外の人がなったんだね。あ。やっぱ。驚いてる珍しいね。珍しいかえししちゃった」
とぺろっと舌を出して言うミリィ。
「まあな。解ってた。大学最高学府医大ここに来たかいあった。これでこそ学びがいがあるってもんだ。勉強頑張らなくちゃな」
「何言ってんの?ジレちゃんが二位な訳ないじゃん」
とさも当然かの如くミリィはケロと言うとあちらの方を指を指すとミリィ以外の学生も
「あ。今回首席が二人いるらしくてそいつらを単純に表すとアイツミカガミは冷たい印象の見た目だから『太陽と月』かな」
× × ×
「あ。てんちよだ。てんちよでしょ・・・!!」
と凄い形相でいつもの様に俺に近ずいてきて箱を渡したのは、背の低い全体的に小柄な印象で黒髪のショートカットの女子で同僚だ。俺と同い年で16だ。商品を入れる箱が定位置にしまわれておらず出しっぱなしだったらしい。
「違うけどそれ」
と俺が言うと
「いい訳かっこ悪・・・!!」
すると40代のパートさんが出てきて
「ごめん。それ私」
とぺろっと舌を出して手で御免ねの形を作るパートさん。
「かばってる・・・」
とそうショートカットは呟いた。
「羽無じゃね?いつも他人の所為にするだろ?その時間まだ畑さん出勤してきてないんじゃなかったけ?」
と川名という30代の男性従業員だ。羽無とはショートカットの苗字で畑さんとは40代のパートさんの事だ。ショートカット名前はカツの顔がみるみる最大限の怒りの顔に変わっていく。
「お前だろ。アホ長」
と言ってアイスホッケーかゲーセンでよくある奴かはしらないが白い整形台の上を滑らせてアホ長に手でバシとはたく様によこしたのが
シュ!!!!!!!と凄い速さの一線の巨大な光線になってアホ長に迫ったがそれを笑顔で
「違うぞ」
と手で箱を打ってこちらに返したのがまた光線となってこっちに迫ってきたのでまたそれをバシ!!!!!!
バシ!!!
バシ!!!
凄い高速で撃ち返しているとその衝撃で爆風が店内を竜巻の様に支配された。
「うわ!!!またかよ!!!」
と川名が叫ぶ様に言うと
「うちの為に争ってる。仕方ないね」
とカツが言うとそうだねと笑顔で畑さんが言っていると
「それください」
エリアマネージャーの声が聞こえた。今までのアホ長と俺のバトルはいつの間にかある光を発した形と言っていいのかある軌跡で出来た物体というか-
「これで(終わりで)」
と俺がそう言って神長から飛んで来た光線と化した箱をエリアマネージャーの方に飛ばすと今までの膨大なエネルギーがエリアマネージャーの手に光の玉として収まった。それを男性客がエリアマネージャに受け取ると男性客の体、全体を光が支配するともう光が何も無かったかの様に治まった。
「ケンカが売られた」
俺が言うと
「あのこの名は」
と男性客が商品名を聞くと
「フレッシュをめぐってです」
とカツが言うと男性客がそう笑って言うと
「そんな事ないです。寧ろくだらないです。男の愚かな争いから生まれた仕様です」
俺が言うと、
すると男性客が更に口を開いた。
「買っといてなんだけど・・。ここは何を打って・・・いや違った・・・何を売って・・・何を目的として作られているんだい?」
× × ×
秩序、回想録、意識、心が集まる。失った見えないもの。部分。様々な選択肢。
世界再生。
あれ?ヤバイ寝てた・・・!!寝てた・・・?体育館の前に立っていた。また一人置いてかれた・・・!思わずパニックって泣いた。何でだろ?さっきドミノの結果発表を聞いてそれで体育館に出てそれで・・・。
「どうしたの?」
とさっきの虐められていた外人の子がいた。名前そう言えば知らないな。
「カルデレッリだよ」
とその子が言うので
「うち互系!!」
と思わずそう答えていた。虐められっ子なら友達いないプラス優しい系ちゃんは可哀想なので話し相手になってあげる事にした。
「テストの進め方が解らなくて」
とうちが思わず不安そうな顔で言うとカルが
「意識を見えない陣を組んでるのかと思った。もう解って見てるのかと思った」
「どういう事?」
うちが不思議そうに聞くと
「意識を渡って世界を眺めて世界を構築作成して見えない世界を構築、陣を組んでるのかと思った」
とカルがアホな事をほざくので
「中二病はほっといて。どうしよ?」
と次のテストの進み方を改めてカルに聞くと
「ルート(路)を確保してたんじゃないんだ?」
「だから知らないって・・・!!」
「テストだから味方、敵を作らない関係を作ろ」
うーんと友達を作りたいは大きな野望だからひとまず
「仲良くしたい。それより普通テストって同時に始まるもんでしょさっきの何・・・?」
「時間差が出来るのかも力の差で体の構築にかかる時間の差で関係を作れば。見えないテストの形を現す謎解きゲーム出現のきっかけを与える関係は誰がいい?」
「さっきの冷たい目の人」
たしかフランスの人。でも一回離れたのにこの広い範囲をどう探せば。
「大丈夫。意識系さっき見てたから体は一度繋がってるから。カードは持ってるでしょ?」
カードそんなの知らない。いつの間にかここに居た。うちは無意識にスカートのポッケをまさぐっていた。するとなにか手に感触がしたのでそれを取り出して見ると、白いカードに日の丸・・・日本の国旗・・・?それを裏返してみると
「犯人を捜せ?」
殺人起きるの?怖い・・・!!でもワクワクうちはそのカードを持ったまま無意識に言っていた。
「探偵系ちゃん。出現!!日本!!!」
するとうちはいつの間にガンダム的コックピットに居てガンダム系のロボット白い日の丸のイラストがプリントされた巨大のロボットに乗っているのが感覚的に解りそれのロボットがいきなり加速していつの間にか。すごい巨大な会社ですまされない広さの敷地面積の白い建物、家・・・?いやこれは国が家化したもの、多分おそらくあの冷たい目の子の・・・。
家の前にでかいもんがある。
「でもこれどうやってあけるの?」
うちが不思議そうに聞くと
真っ白な巨大の門の前にはでっかい四角形が浮かんでいた。それを見てカルは
「さっきのドミノだ。数字で立て斜めどれでも先に揃った方が勝ち。だからドミノはさっきの問題で出てるから出て無いバージョンの文字のクロスワード」
とカルがズボンのポッケからイタリアの国旗が書かれたカードを出すとイタリアの国旗が描かれたガンダム的な巨大ロボットが出現してそれにカルが乗っているのがアニメを観ている時の感覚で視界に直接伝わってくる。
「未来に繋げる過去の問題の形」
とカルが言うとカルのロボットが白い縦棒と横棒が九十℃にくっ付いた形。あ。四角形の縦と横が全部そろったクロスワードドミノの形、それをブーメランみたいにその問の前の四角形に向かって投げるとその四角形に縦横が揃った状態、縦と横の右と底辺の下の部分にカツっと音がして吸い込まれる様に当てはまる。
「後は斜めだけか」
うちは無意識にそう呟くと
「集まれうちの問題!!!」
とうちは手を掲げると白い棒が現れた。それをさっき当てはまった右と下の部分の調度真ん中斜めの部分をその白い棒を当てはまるようにガンと斜めの関係を作る様に
ガン!!!と叩くと
冷たい目をしたさっきのフランスの子が白衣を着て机の前の椅子に座ってなにやら試験管で何やら実験の様なものをしてた。いきなり現れてたうちとカルに驚いた様子も無く、相変らず冷たい顔を際立たしているのはこの整い過ぎたこの人間離れした子の顔に色白な色素の薄い髪、なんかやな奴というか怖い(おそがい)怖い(おそがい)よお。当たり前だ。うちはおそらく同い年なこの子と喋った事無いのだ。だから前に進むのだ。
「あなたのグッズを作っていいですか」
とうちが言うと。
「できるなら(必要あるなら)」
と短く無表情でそう言うとん。喋り言葉の中に出来るのならと必要あるならが同時に聞こえた気がした。これはもしかしてさっきのクロスワードを制覇して家に入れた訳だからそれの関係?縦の関係にも横にもこのフランスがいる世界が同時に存在している?
「グッズを作るってフラ君のそこの部分が欲しいんじゃないんだ。本当に単純に仲良くなりたいだけなんだね。系ちゃんて真っ直ぐで素敵だね」
カルの声が聞こえるともういつの間にか当たり一面真っ白で何も見えなかった。
「カル!!!次のテストに進むにはどうすればいいの・・・!!あたり一面真っ白で何も見えないよ・・・!!!おそがいよ!!!」
とうちが叫ぶと
「相手の関係の形のバランスで形を作らないとね。そうすると次の自分の体が出来て来るよ。グッズを作るってそういう事でしょ?」
え?そんな気持ち悪い意味じゃない・・・!!ただ単純に今までに見た事の無い顔だからグッズが欲しくて・・・!!アニメートで売ってないなら自分で作ればいいって・・・!!
「もうできた」
カルの声が聞こえると
「謎解きゲーム」
と無意識のうちに言っていた。
『始まりの歌姫』
とうちの頭に浮かぶと
ドン!!!!!!!!!!!!!!!!!と何かを射抜く様な音が聞こえると-
「集まれ!あたし!」
とうちはその声に目を覚ました。いつの間にかうちは群集のうちの一人だった。何処かの外のステージで歌姫が歌っていた。
「あ!!やった憧れの歌姫のライブを生で見てる!!ラッキー!!」
と思わず声を出していた時にはもう周りの群集は居なかった。あれ・・・!?うち迷子に・・・!!と思わずパニックで泣きそうになっていると
「どうしたの?」
と声が横からするので振り向くと女神様が居た。
「嘘・・・?歌姫が横に居る!!あの皆さん何処に行ったんですか・・・?」
とうちは緊張してそう言うと
「自分で言うのもなんだけどあたしのグッズを揃えに行ってくれてるじゃないかな」
といいながらこの世の者とは思えないぐらいの美笑をする。それに見惚れて思わず赤面するとある事を思い出す。
「もう売り切れているグッズがあるかも・・・」
どよんとうちがうな垂れると
「自分」
と短く行って皮肉気な笑みを浮かべて現れたのがさっきのフランスの少年だった。どこかの店の様なレジカウンターの中に居た。
「あれ?さっき会った時と印象違いませんか・・・?」
とその少年に聞くと
「初対面だが。会っていたかもな。意識の中で。告白?」
うちは赤くなって下を向いてもじもじし始めた。
「女の子困ってんでしょ!王様!それにだれが自分で言ってたって言ってたでしょ。誰が自画自賛よ!ちゃんと聞いてたんだかんね!」
「王様誰が。歌姫」
「それ気に言ってるもんね。あっかんべー」
王にあっかんべーをする歌姫。うちはその歌姫の顔に見惚れて赤面す。その途端に画面が白くなり
「ラッキーだな。初めてのテスト(謎解きゲーム)に歌姫が居て!!」
と興奮した様にうちと同い年ぐらいの男の子がその男の向かいの机の椅子に座っている王に向かって早口に捲し立てる。
「その様だな。見たまんまだな。顔に出てる」
その事を興味なさそうに言う王。
「テストに姫は出ない。さ。勉強。12番までにはいるぞ」
と王がその少年に勉強を教えているのか、そう少年に言うと、それに思わずさっきまで姫の事で興奮してた少年は真顔に戻って現実に戻された様子だった。
「お前の世話好き。絶対長男だろ」
とその子が呆れた顔をして王に向かって言うと、
「そうだがそれもテストには出ない」
と王が言うと、
「必要性よりあたしは価値あるか解らないけどこんにちわ」
と興奮している男の子と王に近ずいてきた歌姫にその興奮をしている子はあいた口がふさがらないみたいだった。王はそのちょっと冷たげな何も映して無さげな顔を初めて歌姫を見た途端また画面が白くなってグッズ広場に戻ってきた。あれ今全グッズ?ではなさそうだがこの二人の関係(出会った当初)が見えた。
「王様なのに二番」
ぷっとふき出す歌姫。テストの成績の事を話している二人だがこの二人見てたらイライラするなあ。付き合っちゃえばいいのに。
「歌姫様ちょっと体育館の方に来てください!皆の者が!」
と甲高い声を出してリュクサックを背負って恰幅のいい絵に描いたオタクがやって来た。アイドル様をうちらが独占しているから怒ったか?そういえばこのグッズ売り場に人はこの王しか居なかったからその体育館とやらに皆集まっているのかな?
「じゃあね。王様その子をよろしくね」
と姫はウインクするとガンダム的ロボットがこの店にいきなり出現して姫とオタクは消えていた。そう言えば普通では有り得ないいきなり店がでかくなっていきなりガンダム的なロボットがはいるサイズになったし四次元ポケットならぬ無限店。そういえば最初のカル達の体育館にもいつの間にか拡大する仕様だし・・・無限体育館。その体育館の事で思い出したのだがあの冷たい少年の顔を思い出した。
「兄弟についてどう思いますか?」
と王にそれとなくあの冷たい少年と関係性があるのか聞いた。
「私が把握しているだけで末子は出来が悪いって皆言ってたな」
と王が何気なく話すと
「あのすみません。あの体育館に・・・」
とあの少年の事を聞こうと思って口を動かすと
シャキン!!!!といきなり店の風景の四方八方からまるで画用紙を捲る様に黒い棘が王様とうちを串刺しにした。姫のグッズ店に殺された・・・。いや店に侵食してきた黒いのに・・・。ん?うち何でこんな事を考えてられる余裕があるんだろう?と思ったら
シュル!!シュル!!シュル!!シュル!!シュル!!シュル!!シュル!!シュと何かうちらに迫る黒の棘(黒の集中線)をうちらのいるレジカウンターを中心にして黒いテープを巻き戻すかの様に返していてだがこちらに迫っては戻りまた迫っては戻りを繰り返して居た。でもさっき確か刺された様な気がした。これは
『世界(時間)の巻き戻り』
と店の店内に大きな文字が浮かんだ。
「で話しの続きは」
と王様が聞いてくるので
「えっとえっとえっとえっとえっとえっとえっとえっとえっとえっとえっとえっとえっ」
とうちがパニくって言うと
「冗談は削除してこの黒子は体育館からの様だなというべきかそれとも体育館自身」
と王が言うと
「あのこのレジカウンター無敵ですか?あの黒い悪魔が恐がって逃げてく」
と変わらない王の様子を見てうちもやっと落ち着いて喋る事が出来た。
「悪魔か。そんな可愛いらしいものならいいんだが。無敵か。進入を許している時点で果たしていや本当は居場所を特定する為だがこの店自体が国、フランスだからその所為か」
え、もしかしてあの子のお兄さんならもしかしてフランス繋がりでこの店は王のガンダム的なロボット基国と考えているうちにレジカウンター周辺のうちら以外は皆黒い悪魔に浸食していたのだがそれが一瞬にして姫のグッズ売り場全体になったと思ったら体育館になっていて体育館全体が黒の悪魔に串刺しにされた大勢の人間の死体に溢れていた。
ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!うちは悲鳴をあげていた。謎解きゲームに参加した人間全員が死んだ。
「全員じゃない生きている」
と青い顔をした王様の顔の方を見て見ると姫が光の失くした目を開けて体育館の中央に座っていた。
『この娘だけだったら調度よかったが助けに来たのが仇となって二人余分になった。現在謎解きゲームの勝者は一人しか要らない。よって後二人死ね』
と姫の口からこの体育館全体に響く様に不気味なこの世のものとは思えない声が発せられた。うちは心臓が恐怖でドクドクいい始めた。うちは逃げ出そうと思ったが足が恐怖で動かなくなった。いや・・・白眼視されていたうちに普通の人と変わらず初対面のうちに話しかけてくれた姫を助けなくちゃ!!!!!!!!!!!!!!!うちは姫の歌を歌い始めた。
「やって来たみんなの芯にあたしを広がれ!!!!」
うちはまるで文章を呼んでいるかのように歌うと怒鳴る様にして歌詞を怒鳴った。姫がこれで目を覚ましてくれると思ったからだ。
ばーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!その音痴に気を悪くしたのか姫が爆発して姫を中心に光で白く全体を染まってうちら全員死んだ。
「一人が三人か。命を三等分にしたか。このボウフラが!!(悪徳起業め)」
『世界(命)の均等化』
と姫の声に目を覚ました。
姫は死んだ目をして立っていたがそれは一瞬の事でやがて眼は光を取り戻す。
「有難う。貴方の歌、私の芯に届いた」
と姫が言った。
「姫!!!!!!!!!!良かった。戻ったんだね!!!!」
とうちは感激の余り声を高ぶらせる。
「そう言えば貴方の名前まだ聞いて無かったよね。教えて貰っていい?」
と女神の慈愛に満ちた表情でうちに向かって言う姫。
「互系。うちずっと歌姫に会いたかった。結婚して下さい」
とまだ心臓がなぜかドクドク言っているのが止まらない所為かうちは思わず今までうちは内に秘めた言葉を口ばしっていた。
「ふられた。忘れているようだが私も一応いる」
「ぎゃーーーーーー!!居たの王!!!!今告白している所だからお化けは成仏して!!!」
とうちは思わず叫んだ。
「有難う。でも系ちゃんは行きな。それは本当に大切な人にとっておいて」
と姫は最高の笑みは浮かべた。人生初めてふられた。うちは泣きそうになる。
「私がもう逝きそうだ。いやもう私は死んでいる」
と青い顔をして王が倒れるのを姫が抱き留めて最終的には王の頭を膝枕をした。あれ・・・・?何かか可笑しい。女神の様に相変らず慈愛の表情を湛えたまま姫は言った。
「今は王君がこの三人を一人にしたから保っている命だけど今体を三等分にしたから一次的にテスト(魔王)をどっかに追いやるのに成功しているけど、また魔王は戻ってくる。その時には一人になってないとだから私はこの世界を一つに。この世界を殺す歌を歌って系ちゃんを送り届ける。系ちゃんは生きて系ちゃん自身を世界に広げてみんなを助けて。さっき私を助けるって言ってくれたの嬉しかった」
とうちはそれに青ざめて
「私が告白なんかしたから怒ったの!!!解ってる!!好きな人は王でしょ!!だからずっとここに居させて!!」
とそれに姫が笑って
「そうじゃないの。私が王君を好きなのも違う。別の意味で好きだけど。他に好きな人あたしちゃんといるもん。だから系ちゃんはちゃんと好きだよ。それとは別であたしもこの世界を守りたい。だからこのテスト(死)を最後にする」
「それはこっちのセリフだと言いたい所だが私は好きなものなどいない」
と目を瞑ったまま皮肉気に王が笑うと
姫がそれに笑うと歌い出した。
『世界レクイエム』
とこの世界全体に文字が広がる。
この場に似つかわしくない酷く優しい悲しい子守歌みたいな歌だった。
うちはガクと下にうな垂れて下に座りこんだらどこかの底に落下した。この人を感動させる曲次の話しに繋げる間の曲うちの大好きなアニメにもなったギャルゲーの
「姫!!!!!!!!!!!!!!」
とうちは泣き叫ぶと
「俺の二番をやるよ」
と皮肉気に笑って王が言った気がした時にはうちは奈落の底に沈んでいた。
× × ×
「何今の・・・?」
女の子が泣いてる・・・。
「謎解きゲームにに入力(出力)したからだ。正常だ。ただ心のバランスは崩れているみたいだが」
といきなりうちの前に外国人の色素の薄い髪の色白の皮肉気な笑みを湛えたうちと同い年くらいの少年、15,16歳ぐらいの子が出現した。
ビク・・・!!何でうちは・・・?えっとえとととうちは景カイ・・・!! あれ・・・!!じゃなくてここは・・・その途端学校の校舎が見えた。校門を通り抜けてちょっと進んだ所にうちはいた。うちと同じ学年のオーストリア人のここの学校の王子様的な存在の子の周りにはいつもの様に大勢の子が取り囲んでおり女の子がその王子にプレゼントを渡していた。何で・・・。いきなり学校に・・・。うちはその途端眩暈をおこして体が地面に向かって倒れていく感覚がしたがそれを誰かに受けとめられていた気がした。
ドギ・・・!!え・・・!!うちは赤面して
「ぎゃーーーーーー!!」
と叫んだ。視界がはっきりしてきたら目の前には見知らぬうちと同じ制服を着た男子が目の前に居た。うちは思い切ってその子に聞いて見る事にした。
「あの・・・今うちを助けてくれたりなんかは・・?」
「俺・・・?何にもやってないけど・・」
とその子は言った。
「すみませんでした・・・・!!」
とうちはその場を後にした。
「あいつ有名な・・・ああ・・・」
と後ろではうちを不審がる声が聞こえた。
うちは走って逃げていつの間にか学校の廊下に辿り着いていた。そこにもさっき校門の近くにいた王子様と女の子が居たが女の子の人数がさっきより増えていた。うちはスカートのポッケを探った。そこからは辿りだしたのはアイドルマスターのマスコットが着いたボールチェーンつきのだった。王子様に何かうちも渡したいと思って制服のポッケに入れてたものだが今現実に返ってみれば、王子がアニメとかこういうものを好きだとは到底思えなかった。うちはそのガシャポンのカプセルを見ながら青ざめていた。うちに勇気があれば・・・!!
ドクン・・・心臓が跳ねかえる。そういえば謎解きゲーム最後の募集(夢)なのに応募していない。ドクドクどうしよ・・・今日も一日渡せないで終わっちゃう・・・!!するとなんと例えたらいいかは解らないがこういうのを鷹の目というのか・・・?眼光が鋭い小柄な男の子にしては背の低いうちと同い年の子が横切った。こんなの子いたっけ?居たら覚えてそうだ。テレビにも何処のドラマにもいなさそうなそれを超えた人外の存在感・・・!!でもそういう子はプライドが高く性格もキツイに違いない。なのでうちは恐怖の対象でしかなかった。心臓が更に高鳴った。
ドクドドだがその子の後ろ姿はみるみるうちから遠ざかった。
「待って・・・!!」
うちはその子に向かって叫んでいた。その子は静かに振り返った。うちはその子の目の前にまで近ずくと
「これをあの方に渡して・・・!!」
と王子の方を見ながらガシャポンをその子の前につき出すとその子は無言でそれをえ・・・?この距離から・・・!!そんなの明らかに王子に届く訳もなく途中で落ちるはずだ
コツン
王子の頭に当たる。
ガーン!!
うちはそれに思わず泣きそうになる。
「応募間に合ってるよ」
その声にびっくりして泣きそうになる涙が引っ込んだ」
え・・・!!なにこの外人の男の子?背の高い制服の上に
「白衣着た」
うちは思わずそう呟くと
「ほらこれ親父仮面のシャープペン」
親父仮面というのはうちの大好きなアニメに出て来る登場人物の名前だが。あ。これ謎解きゲームの衣装着てる・・・!!
カチカチカチうちは思わずそのシャープペンの頭を止まらぬ勢いでノックし始める。え!!親父仮面はこのグッズはいらないけど他のグッズ欲しい・・・!!
「謎解きゲームに来れたようだな」
「あ・・!!さっきの・・・!!」
といつの間にか居たうちが眩暈をして倒れる前に居た少年(出力少年)が居た。
「もしかして謎解きゲームの審判の人ですか・・・!?」
とうちが言うと出力少年は
「私だけレベルがあがった」
と制服白衣に向かって言っていた。
「僕もこれからレベルをあげるもんね」
と明るく制服白衣が言うと
「こいつガキっぽいって思ってるでしょ~」
ドキ・・・!!小悪魔ぽい笑みをした両おさげで外人でうちと同い年ぐらいの女の子がうちの目の前に居た。
「え・・・口に出してた・・・?」
とうちが驚愕でおののいていると
「どこの代表の方ですの?」
と外人のツインテールのうちと同い年くらいの女の子がまたまたいきなり現れてそううちに聞いた。
「え・・・?ここ団体の代表しか入れないんですか?」
とうちが心配で思わずそう聞くと
「なんや譲ちゃん知らんのか?」
と関西弁風の喋り方をした外国人のうちと同い年ぐらいの制服の上にマントを羽織った子がそう聞いた。
「そうなのか。俺今から入るわ」
と別の外人のこの中では一番背の高い子がそう答える。
「何言ってますの・・・!?あなた大嫌いですわ。最高峰クラスの所にいる癖に・・・!それとも記憶が消えるああ。あなた様はもう最初から脳などありませんものね。考える力さえも」
ある信頼関係が成り立っているから言える言葉だ。
それより-大嫌いそんなの解ってたけどうちはある程度あの学校で何かを期待していた・・・?
「もったいぶらずにどこの団体かおしえてよ~」
とツインおさげが言うと
「一人でそれだけの存在なのか」
と制服白衣が言うと
「あんさん何ゆうとんのや・・・?」
と関西弁が言うと
「一人で全部。これは伏線でもう―」
ざわざわいつの間にか大勢居た謎解きゲームの住人達がカイジの擬音の如きざわつき始める。
「うかうかしとれへんわもう始めとるんか・・・!!小さい嬢ちゃんがか・・・?」
と関西弁が改めて言うと
「ふう~ん強いんだ~でも私-」
三つ編みがそう言うと髪を結っていた髪飾りの片方を外して
カーンと地面にそれをつきたてると
「嬢ちゃん何ボッと突っ立っとるや?」
と関西弁の声が聞こえた時にはうちはガンダム的なロボットに乗って居た。
「もうゲーム始まっとるで」
カンカン何か思いもんが穴に落ちる音が聞こえた。ガンダム的ロボットが多数巨大ビリヤードの穴に落ち続けている音だった。
「もう始まってるんですかいつの間に・・・!?うちがシャープペンをノックして遊んでるうちに・・・!?」
「遊んどる自覚あるんや。それはいいけどなあ嬢ちゃんの方が早くアクセス入力してはじめとったやん?何寝ぼけた事ゆうとんのや?」
と関西弁が言うので
「これルールは・・・?」
とうちは関西弁に聞くと
「わてもわからんが敵を多く落とした方が勝ちや」
と関西弁が言うと言う事は明確なルールが提示されてないって事・・・?
「あのうちどうすれば・・・?」
と不安になって思わずライバルであろう関西弁に聞くと
「本当やわ。一応そうやで。まあ。そのその調子だとそんなに支障になりそうもないでとにかく今から来る攻撃にはよけや横にな」
ドドーン凄い光線が横切った。それを確かに大きく横に跳んで避けたがそれぞれ関西の子とうちは右端と左端にあった穴に落ちた。何で避けたのにそれになんで逆方向に行くの・・・?」
一つでその分・・・。
はっ・・・。
いつの間に教室に居たと把握した時には
『一位フランス体を与える』
と黒板に口が出現しいきなりそう喋り始めた。
『ドベイタリア体の一部を奪う』
とまた黒板がそう喋ったかと思うと物騒な事を言った。
え・・・?なにそれ・・?
『フランス何か一言』
と黒板が喋った時に気ずいたが何か驚いた顔をしてた出力少年事フランスだったが一位になった事かそれとも黒板が喋る事か何に驚いているのか解らないが黒板に話しかけられたらすぐそれを消して
「全ては逆だ」
不敵な皮肉気な笑みを浮かべてそう言った。
『何か一言イタリア』
と黒板が制服白衣にそう言うと
「出来たつもりだったんだけどな」
と無感情にそう言うとそれが終止符と言わんばかりにみんな教室からゾロゾロ出始めた。
『全然出来て無いじゃん』
昔クラスの女子に言われた事を思い出した。うちはスカートのポッケからあるものを取り出しつかつかとうちにしてはめずらしく急いで歩いてもう教室の出口から出ようとしていた白衣のポッケにそれをつっこんだら一瞬驚いた表情をしたので
「あんたに探偵カイちゃんの助手的(ワトソン的)に今日からワトソンに名前かえろ。もう会う事もないだろうけどあばよ」
と言うとうちは急いで教室を後にした。
× × ×
「ランディス」
とカイラスさんの声でまどろみの中から脱出するが、自分は何でここにいるんだ?それにまた-
「スタート地点か」
と僕が言うとカイラスさんが
「何だって?」
とカイラスさんが不思議そうに言うので
「何で国を壊すんですか?」
とカイラスさんに聞くと
「悪いそれは俺が来た事が解り易く無意識のうちに。冗談だけどな」
「もう聞く気もありませんが何で冗談で国が壊れるんですか?しかもいつも同じ場所で?」
「それ本当に俺の所為か?」
「自覚ないんですか?」
「まあ冗談じゃないけどな」
とカイラスさんがそう言った瞬間魔族が出現した。
「やっぱり俺の所為にしてないか?なんて」
とカイラスさんが余裕の笑みで言うと
「何くだらない事気にしてるのよ」
と何故か僕に言って来たこの方は他国の王女のヌリエさんだ。
「もう魔族の射程圏に入ってるのよ」
といつもの怒り顔で言うと
「え?もしかしてさっきのは魔族の圏外の勢力?それともさっきの魔族だったんですかね?」
と僕がヌリエさんに聞くと
「いちいち説明くさいな。昔からそうだったか?」
と嘲笑するかの様に長髪の男が現れた。
「お前で最期の魔族だ。魔族の柱キープ解放」
そう言うと画面が今まで僕ら倒して来た魔族のボス(柱)自身の形の魔法陣が
「魔族勢力構築図展開」
バーン
効果音と共に展開される最後の魔族を取り入れる為に。
「いちいちキープしてたのかよ。怖くなったな。お前」
それを見て最期の魔族が笑うと
「こっちは一つ集めればいいんだ」
と今度はカイラスさんの方を見てそう言った。
「一つに集え!!魔力勢力構築図」
バーン
魔力勢力構築図が最後の魔族に集中するとそれ事
バーン
爆発した。するともうそこには何にも無かった。助かった。それにしても一つ集めればいいってどういう事だ?今となっては気にする必要が無いがアイツの不適な気味の悪い笑いが気になった。
× × ×
「このアニメ意味解らない」
ミリィがふくれていた。
「そうか見たことのないものって言うから外部入力から引っ張りだしてきたんだが」
とそれを見て思わず笑みがこぼれた。
「せつめーしてよ」
と言うので
「さっき魔王の親玉達を集めてたのが自然界の神でキープしてたのが地の王でカイラスが水の王でヌリエが雷の王でそれを自覚しないで人間として生きてるって感じか?俺も初めて見たが」
と解っている事をミリィに説明するとすると更にミリィはふくれて
「ジレちゃんこんなん気にいってもらえるかな?」
とちょっと不安そうに言った。
「あの・・・もってなくて」
すると俺達は大学内にいるので俺達と同じ大学生であろう声が聴こえてきた。
「はあ?何ゆうとんのや。ゆうたよな?負けたら全部もらうゆうて」
とその学生とは別の白衣を着た。短めの長髪を後ろで結った学生が居た。
「いくらだ?」
とその学生に近ずいていって声をかけた。
「あんさんにゆうとらんがな。それに」
「言って見ただけだ。金のやり取りはよくないんでな」
と思わず笑うと、
「人の喋るのを中断してしかもゆうてみただけってどうゆう事や・・・て!!いかんいかん」
と割とのりのいい奴だったがそれを中断してキリッとした表情になってそう言ったのでもうしかして話しの解る奴かもしれないと思い
「その勝負に俺が勝てばいい事にしてくれないか?」
そう笑って言うと、
「ダメや・・・と言いたいとこやけどあんさん・・・学年一位のジレット・フォーミュラーやな?一度やってみたかったんや」
と不敵に笑うと
「でもこんな馬鹿だったんなら楽勝で勝てそうやな」
と言ってくれたので
「じゃあ勝負は何だ?」
とそいつに聞くとミリィも慌てて近ずいてきて
「ジレ・・・ちゃん・・・!!相変らず・・・・ほっとけないたちなんだから・・・!!でも勝負って・・!!それじゃあ助けて平和主義ヅラしているけど自ら争い事しかけちゃってるじゃん・・・!!矛盾してるじゃん・・・!!」
と慌ててそう呆れた様にそう捲し立てると何かを思い出した様に
「その人・・・学年二位の頭脳派で校内一の悪で有名だよ。負けたら最後全てをまきあげられちゃうんだって」
と青ざめながら言うミリィ。それに笑って
「ならとりあげられるもんないから勝つしかないな」
と俺が、ミリィに言うと
「ぷっジレちゃんそれで負けたら超かっこ悪」
と吹き出してそう言うミリィ。
「じゃあ世界をかけて」
とそう長髪の学生が言った。その勝負の始まりの言葉か何かだろう。学内で流行っている事なら俺もしっかり覚えようと思った所でさっきの話の続きを思い出したのか
「簡単やで。ただのパズルや」
不敵な笑いでパズルがそう言うと、
「なんやわいの名前知っててくれたんか?」
と言ったので何故か当たってたみたいだ。
「簡単なんかじゃないよジレット君でも・・・」
青い顔して最初にパズルに話しかけられてた青年が青い顔で弱わ弱わしくそう言ったのでそれに笑って、
「なんとかする。そっちの方がゲームはやりがいがあるしな」
と俺が言うとパズルが
「始める前にゆうとると口だけになるで」
とパズルはそう言って白衣のポッケからメスを取り出すと
「なんてまだ勝てるか不確定やから一応約束通りもろとくでといいつつもうもろとるで」
と言うパズルの後ろから異国のアニメのガンダムの様な巨大ロボットが出現したかと思うといつの間にか出現した青年の背後の巨大ロボットを破壊したかと思うと
パリーンと何かが割れる音が聞こる。
それは俺達が今いる世界(画面)が破壊された音だった。それなのに今見えているのはその青年自身の世界が壊れた。それが解ったのは無数に割れた画面がガラスの様なパズルの様なその一つ一つに青年の過去が一つずつ映像として映っていたからだった。俺達の体以外はその背景はその青年の一生のパズルで埋めつくされたと同時にその欠損部分(その一部)をパズルが手で掴むと
「この壊れたパズルを組み立て直すのがゲームや負けたら自分をもらうで」
とパズルが不敵な笑みで俺にそう向かって言うと
「ぎゃー!!ジレちゃんこの人ホモ・・・!!」
悲鳴をあげながら青い顔してミリィが叫ぶ様に俺の背後に隠れた。
「自分なに勘違いしとんのや・・・!!」
とパズルが焦ってそうミリィにそう言うとミリィは更にわなわなと震えながら
「それにもおかしい・・・お金じゃないじゃん」
と気色悪そうにパズルに向かってそう言うミリィ。
「なにゆうとんのや・・・!!学生だで金無いと思うて気つかってやっとんのや・・・!!有難く思い!」
とちょっと焦ってパズルが言うと
「自分から患者を作った。それは法律で禁止されている以前の問題だ。人間が人間を壊すな」
と言うと
「人間じゃ無い神様だったら良かったんか?それに阿保か。壊した後でゆわれてもな。それに直せばいいだけの話や」
とパズルが言うと何重にも割れた画面が囁き出す。
「これってさっきの人の一生・・・?」
ミリィはその事に以外の何かに気ずいたのかあるものを指を指していた。ある一つの場面だった。俺はそれを視界に入れながら
「唯一かけるその割れた画面」
とその青年とその割れた画面の図を頭に入れ
「結合」
と俺はそう言うとミリィが
「それをロボットに戻すの・・・?無駄だよ・・・」
と言うがミリィが指を指していたのはさっきの俺と同級生の結末(さっきのロボットが壊された場面だった。
「結が解れば序も」と俺が言うと頭で展開されている組立のイメージを開放した。
「結ほごう」
と俺が言うと結のピースに無数のパズルのピースが張り付き始めた。
「結再生医療」
と俺が言うと画面(結)に張り付いた画面が皆組み合わされ一つの画像が再生された。それは序。俺達と同級生が会った画面だった。すると俺の背後から巨大ロボットが現れそれをもつと画面がトランプの様にしゅるしゅると綺麗に横に並びながら無数に高速にほつれて結の画面で止まった。そうするとその止まった画面(結)に引き寄せられるようにドミノの様に並んでいたトランプがシュルシュルシュルと序の方のトランプが引き寄せられてドンドン一つに序に組み合わされていくと
「やったロボットになった!!やた!!治した!!あれ・・・?でもあの子は?」
とミリィが心配そうに言うので
「欠損部分のルートを当てるのがゲームの本質か」
と俺が言うと
「完璧に治っているのに何で動かないの・・・?どうしよ・・・ジレちゃん・・・?」
と更に心配そうに言うので
「人生に完璧なんてものないから大丈夫だ。人間だからな」
そう言うとだがこれで大部揃ったはずだ。
「神経集中」
自分の耳に神経を集中させてみると俺ロボットの耳に神経の同級生のピースが吸い寄せられる。
『ジレット君』
あの同級生の声が聞こえた。そこだ。俺ロボットが巨大なロボットサイズの針を未完成な同級生ロボットに向かって針を投げつけるとそのロボットにつきたった。
「今行く」
と俺はそのロボットに向かって言うと
「欠損ルートほごう」
と俺が言うとつきたった鍼が上へと引っ張られそれから光線の様な糸が出て針に引っ張られそれ(糸)が動きロボットが動いて
「・・・!!」
少し驚愕の表情をしていたパズルの背後にいるロボットに衝突して砕けた。
「元の体に戻ろうとする意外と単純で助かった」
と俺が言うとその砕けたのがパズルのロボットに光の様に吸収するとそのパズルのロボットから光が発射されその光が背景中に広がり全ての同級のパズルが完成されると
「あ!!同級A君が生き返った」
とそこに同級生が居た。
「ジレット君が勝った?」
と同級生が人間の姿で俺達の目の前に立って居た。それを見てパズルが
「いらん事してくれたわ。もう大部集まってきたちゅうのに」
とパズルが言った。
「人間の体集めてどうするつもりだ?人間は一つだろ」
と俺はパズルに聞くと
「だからその一つを完成されたらどうなるか知りたかったんやないか」
とパズルが言うと
「じゃあ。君の体をおくれよ」
とミリィがパズルに向かって手を差し出すので
「コラ。ミリィ」
と俺がミリィに向かって言うと
「ジレちゃん・・・こわ・・・」
とミリィが言った所で
「全部返してやってくれ」
と俺が言うとパズルのロボットから無数の光がその体中から発射され今までそのロボットに吸収されていたパズルのピース(生きる世界)が溢れだし背景全体に広がり空に還りその元の持ち主へと返っていくのが無数にくりかえされ始めた。バラまかれたパズルのピースが飛んでいく。
「うわ。こんなに居たんだ。これいつまで続くの?でも何か素敵。やっと家に帰れるんだね」
と目を輝かせてミリィは言った。
「そうだな」
それに俺はその光景を眺めながらそう答えた。
「でもジレちゃんも正義ズラして一番悪代官はジレちゃんだよね。この子の体だけじゃなく全部の人間のとっちゃうなんて。違った。そんな可愛いもんじゃなくて魔王だ」
と悪戯ぽい笑みを浮かべるミリィ。
「全部」
静かな凛とした声が聞こえた。
「その人間生きているまだ結末じゃない」
と音を立てて何かが撃ち込まれた。
そっちの方を振り返ると俺達と同い年くらいなミリィが見たら騒ぎだしそうな容姿の白衣を着た青年の後ろに巨大ロボットが巨大な弓矢を持っていた。弓矢であろうものが撃ち込まれた方向をみたらパズルのロボットから放出していたパズルのピースが元居たパズルの体に戻り始めた。
「え!?折角ジレット君が勝手みんなを取り戻したのに何で!?」
と同級生が驚愕の表情をしていると
「もう一つになりかけてた話が物語の矛盾に引き寄せられて一つの体に戻った」
とそう青年がそう言った所でミリィが
「ミカガミ君」
と言ってその青年の名を呼んだ。何も映してないかの様なちょっと冷たい印象な、現すとしたら月みたいな男だ。
× × ×
店長の仕事、そこで働く構成員のシフトを組み立てるのも俺の仕事だ。今見たものを頭の中で組み立てる。今から作る構成物は
『パズルルートシフト』
欠損部分がどこにあるか。それがそっちの世界の核心(芯)ならその欠損部分の見えないシフト(見えない世界)を作ればこっちが結になる。
「うちは売る事専門だでやらない。でも一応やっとくか」
カツの声が聞こえた。
は・・・?え?俺は今何を。
「うちはアニメートでの掘り出しものを一応買っとくかみたいなのりで言った。ん。いい。やってあげるよ。どうしてもってんならん。いい。やっとく」
ん?小説でも何か書いてんのか?俺はシフトを作る休憩室、主に従業員が休憩をとったり、パソコンをしたりする部屋を出てその声をする方向に行くと
「回起」
「起承転結」
何かカツは手を両手を前に構えて四角いカメラみたいな形を作りながらそう言い引き続き
「改起」
と終わりに
「うちはかっこつけて言ってみた」
かっこつけてたのかと思った所でこちらに気ずいたようで
「ぎゃーーーーーー!!いたのか・・・恥ずかしい・・・!!」
と叫んでそう言った。
「いいじゃん。それ」
と聞かれても無いのに勝手に感想を言うと下を向いて赤くなり始めたので
「で具体的には?」
と聞くと
「聞くな!!考えるだ!!」
と目を効果音と共にカ!!と見開くと
「てんちよは推理ものの答えを考えないで聞いちゃう派なの・・・?」
「一応」
と俺がそう言うと
「そうだな」
と太陽の様に笑ってそう答えたのはいつの間にかいた長だった。
「うちはその顔に赤面す。やっぱり長って・・・」
とカツは先ほどと同じ自分でナレーションをしたかと思うと本当に赤くなって下を向き始めた。
「その太陽っての俺が言った風みたいになってんだけど」
と何気なくカツに言うと本当にカチンコチンに固まり始めたので
「例」
と俺が言うと起動し始める。
さっきのカツが言っていた冒頭の回起から末の改起の映像が背景(整形台)に流れ何か形の様なものを作り始める。それは、棒を捻ってネジネジした形、
「デニッシュドーナツ完成」
と俺が言うと、
「すご。早!!うちが適当に言った奴が」
とカツがいきなりテンション高めでそう言ってニヤニヤし始めると何かに気ずいたらしく
「コラ!!このちよ!!でたらめ言うんじゃない!!」
と目を怒らせながら俺をポカポカと音を立てて殴り始めた。その殴られながらふとその空の方を見上げるともうなにもなかった。もう行った。予想天気図。
「確かにそうだな。折角限定されてない形の無いカツだけのオリジナルのを作ったのに名前をつけちったな」
と神長が言ってくるので
「仮だし。仕方ねえだろ。表向きはパン屋なんだから形を限定して現さな店回らない。カツ後仕上げ、さっきのにドーナツシュガーまぶしといて」
と俺が言うと
「確かに仕上げは販売の仕事だけど、仕事を限定して仕事を押し付けるのは嫌いだで本当は怒る所だけどカツちゃんは大人だから何も言わないよ。でもどうやって今なにものにまぶすんじゃ!!と言いたい所だけどそれは置いといててんちよは本当は一番職場を皆が働きやすくしないといけない立場なのにはあ。フツメンかあ。はあ」
「はあって口で言う奴いるんだ。さっき嘘。先に揚げなきゃだわ」
と俺が言うとカツは顔をどんどん大きくしてごごごおっと感じに俺に迫り
「うち聞いた事あるの知らないの?」
と言うので、
「もしかしてそれがこれからやるってか?」
と俺がそう答えた。
× × ×
ドン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と何かを射抜く様な凄い大きな音が聞こえた。
うちは机に突っ伏して泣いていた。
「何か悲しい事があったのですか?」
透き通った声の無表情の10歳ぐらいの綺麗な透き通る様なロングヘアーの外人の女の子がそこに居た。うちは小さい子に泣いている所を見られたのが恥ずかしくて急いで涙を拭った。
「ううん。泣いて無い」
と言ってうちは赤面して下を向いた。
「左様ですか」
とその女の子は言った。
「いつまで泣いてんだ。フランスじゃなくてちび」
ドキ!!振り向くとそこには眼光の鋭い男の子には背が小さいモデルさんかなって思ったけど子の背の低さじゃ無理だしそれ以前に
「そっちも小さいじゃん!!この」
とそちらに向けて言いかけて止まると
「オーちゃんだよ」
とカルデレッリがいつの間にか居たのかそう言うので
「このオー!!!!!!」
とそうそいつに向かって言った時に気ずいたのだが、ここはいつの間にか教室でその中の奥の扉の前にその極道の子とその女の子、フラ、虐めっ子みんな揃ってうち以外は扉の前に集合していた。
「多くクラスを手に入れた方が勝ち」
とそう短くオーが言ったので
「学校を創ろう」
とうちが思わずそう呟くと
「じゃ!!このクラスはうちのもの!!」
思いっきりオーちゃんにジャイアンみたいに怒鳴っていた。
「じゃ。このクラスはちびのものだ。はよ自分の教室に散れ」
とオーちゃんがそう短くそう言うとみんなは扉から外に出て行った。やばスタート遅れた・・・!!え・・・みんなに他の教室とられちゃう・・・!!と泣きそうになっていると
「教室は自分の一個まずは貰えるんだよ」
とカルが戻って来てそう言った。これは本当にうちの教室になったようだ。でもただそれだけの事うちはどうやって動いていいか解らなかった。
「ちなみに手に入れた方が勝ちって言ったからテストみたく体に手を入れてまずは自分の教室をカスタマイズする時間にしといたよ。だから系ちゃんが気の済むまでカスタマイズした時にテストが動きだすよ。じゃあね。系ちゃん」
と言うと音も無くいつの間にかカルは消えていた。お化けカル。テストを体って何かおそがい奴。でも教室を自分の好みに模様替えってどうすればできるんだろう?早く動き出さなきゃ。
「オーちゃん」
うちはオーちゃんを呼んだ。
「もう居ない」
とオーちゃんの声が聞こえた。
「たぶんオーストラリアのオーちゃんでしょ。何かマスコットキャラ。そうだ。コアラの絵書いて」
とオーちゃんに言うとオーちゃんはうちを一瞬見たかと思うと自分の制服のズボンのポッケからカードを取り出してそのカードにはオーストラリアの国旗が見えた。その白い方に無言で何かを描き出した。ちょっとしたら描きおわったのかそれをうちに渡すと本当に消えていた。あれ?これって自分の国を呼び出す大事なカードなんじゃ?オーストラリアの国旗の面を裏返すとカードは真っ白なカードの所にリアルなコアラの絵が書いてあった。このコアラリアルすぎてあんま可愛く無いが愛おしい。あれでもこのカードには題の文字が書かれていない。あ。そうか。オーちゃんこのテストの審判的な存在っていうかカードキャプターでいう所のケロちゃんみたいな存在でこのカードは必要ないと言う事で必要無いんだ。でもこのカードを持っているって事は前にもテスト受けた事あるのかな?そういえば歌姫って最初のテストって言ってなかったっけ?今は最後のテストなんじゃ・・・?そうだ。それより忘れてたけど姫のグッズ変えて無かった。うちはいきなりどっと疲れがきて椅子に座って突っ伏して泣き始めた。いつの間にか寝ていた。そして暫くすると起きてそういえばグッズは無ければ作るんだ。うちは姫の心を広げるんだ。うちは歌い出した。姫のレクイエムだった。それを歌い出すと教室が文字通り動き出した。あれ・・・?廊下を教室が動いて渡っている。楽しい・・・!!やった!!これは姫のグッズ化起動状態(姫君の箱庭)だ!!うちはウキウキしてそう思った。するとあの透き通った子が居た。その周りには多数の国旗が居た。そしてその女の子はよく見ると体中が血塗れだった。うちはぎゃー!!と叫んでいた。その子はは!!っとしてこっちを振り向いた。一瞬心配した顔を映したがすぐカードを上に掲げた。するとある国旗が体中にプリントされた巨大なロボットが廊下に出現した。あれはベルギーの国旗。その巨大ロボットの体から四方八方の手裏剣みたいな風車みたいな巨大な刃が現れてその女の子を囲んでいた国機を蹴散らすとその国機は消えていた。
「大丈夫ですか?」
といつの間にかうちの傍にいた女の子に聞かれると
「血が・・・!!」
とうちが顔面を蒼白になって言うと
「どこにも御座いません」
と言うのでその女の子の全身を見ると白いワンピースの全身にはなにも血の一滴も付着していなかったのでそれに泣き止むと
「ベルちゃんの部屋みたい」
とうちは思わず言うと
「ここです」
とベルちゃんが言うといつの間にかある教室の廊下の一部屋に立って居た。その教室の扉がガラガラガラと自動的に開くといつの間にかその教室の中に居た。だが普通の教室と何も変わらず何も無かった。
「あれ?うちと一緒で何もやってないね」
とうちが言うと
「ありますよ」
とベルちゃんが言った時に気ずいたのだが教団の上にペコちゃんでおなじみなペコちゃんのミルキーとゲームの箱その二つだけが置かれていた。
「少ないね」
とうちが思わず言うと
「これさえあればいいのです」
『ミルキーとゲーム好きなの?」
とうちは何気に聞いてみた。
「いいえ。食べますか?」
とそのミルキーの袋から一個取り出すとうちにそれを差し出すと
「うん。ありがとね」
うちはそれを受け取るとミルキーの包み紙を捲って食べ始めた。ベルちゃんって変な子。だけどいい子だなあ。
「手を入れるってその手を取ったらエンド」
といじめっ子の声が聞こえてきたと思ったら長い銃が手裏剣(鍵かっこ型)弾の変りなのか銃自身が発せられた。
それをカルが避けた。
「手を切られたら痛いからね」
シュルシュるしゅるしゅる避けたのがこっちに向かってくる。うちは思わずベルちゃんを付け飛ばした。
いつの間にかうちは国旗に大穴が開いていてうちの腹に赤い染みの様な大穴が開いていた。死んだ。うちの国旗、日本が倒れた。だがその状態で目が開いた。だがそれだけだった。苦しい。死んでない。
「系ちゃん・・・!!」
と遠くの方に居たカルの声が聞こえた。
「何で避ける・・・!!お前だら死なないだろ!!だったら死んどけ!!」
虐めっ子の声で何か緊迫した感じだった。虐めっ子何かちょっと焦ってる・・・?そう言えばカルが台ちゃんとか言ってたな。泣きそうなうちなのにそんな声出すんだ。まだなんの関係も気ずけて無いのに・・・?
「僕を最初に連れてって」
とそれに冷静にカルはそう言っていた。ここは学校(世界)で国(教室)は増え続けていて無限にあるの忘れてんな!!」
と台ちゃんは言いかけて
「そうか・・・!!」
と言いながらトン!!と国旗サイズの棒を棒高跳びの要領で機体事持ち上げて棒が地面につくとそのまま新幹線の様に横に高速で
『エンドスラッシュ』
という技名を繰り広げながらうちの横を一陣の風が横ぎった。すると頭の中に映像として何かが飛び込んできた。
何故かスタート地点に行けたのか
『伏線』
と言ってビリヤードの様に最初の教室をつくとまるで複数の教室がビリヤードの様にドどどどどどどどおどどおおどどおおどと一瞬にしてまるで光の速さでドミノ様に進んでいきやがて穴の中に次から次へと入ってきて吸い込まれていった。その穴とはうちと国旗の腹の穴だった。
「結果発表席順に座れ」
そう短く言うオーちゃんの声が聞こえるとうちは二番目の席に座っていて前にはフランスの子が座っていてその横にはベルちゃんが座って居た。て事はベルちゃんも一位?ベルちゃんは何でだろ?美少女だからか・・・?いやそういえばさっき強かったな。え・・・?何でうち二位?もしかして今生きている理由だ!!うへ・・・!!何もして無いけど助かった・・・。それにしても前を見るとフランスの後ろ姿があった。柔らかい髪・・・。何故解ったかと言うと何故解ったかと言うと無意識のうちにフラの髪をうちが撫ぜていたからだ。それに驚いたのかばっと!!とフラが振り向いてきた。一瞬見えたが冷や汗マークを顔に一個張り付かせ凄く驚いていた表情をしていた様な気がする。この子こんな驚いた顔するんだと思ったがそれ何処じゃない・・・!!うちはその視線を急いで振り向いたらいつも悪戯っ子の笑みだが深刻そうな顔をしていた。
「あなたのお陰で二位になれたよ。ありがとね。台ちゃん」
とちょっと照れた感じで思わず言っていた。台ちゃんは予想外の反応に驚いている顔だった。うちはそれを見て顔を赤くした。あんまり関係作って無いのに初対面なのに台ちゃんって言ってしまった・・・。その台ちゃんの後ろのカルが一個冷や汗マークを張り付かせながら
「系ちゃん前みな!」
とカルが言った時には
ゴン!!
オーちゃんに頭突きをされると
「痛くない・・・ふしぎ・・・かみ柔らか・・・!!」
と本当なのか強がりなのか仕返しにこわっと思われたいのか解らない様な事をうちが言うと
「誰が授業中に」
「口塞げ」
「向きが違う」
「短いのが好きなようだから区切った」
とオーちゃんが仕返しで馬鹿にしてくるので
「コラこの極道オーちゃん!!うちが好きだからってボディタッチはヤメロ!!会って間も無くてあんま喋った事無いのに馴れ馴れしい!!!
「全体の範囲だ。関係無い」
と仕返しなのか訳解らない事を言うので
「短く済まそうとすな!!口数少な!!この!!喋らない猫!!」
とうちは怒り気味で言った。そう言えば姫うちとよく喋ったりしてくれて口数多かったな。オーちゃんその分少ないんじゃ。
「喋っていいのだよ」
とそううちはオーちゃんに笑って言うと
「頭湧いた。ああ」
元から
「糞!!言わなくても解ったぞ・・・!!」
あ。そういえば姫の世界を救う今回も自分の力じゃないんだ。うちこんなんで先に死にそうになったけど世界を救えるのかな?このテストを生き残れるのかな?思わず泣きそうになった。
すると右頬に柔らかな感触が当たった。
まるで天使だった。
ベルちゃんが目を瞑りながらちょっと背伸び気味でうちの右頬にキスをしていた。
心臓がドキドキしていた。
「何で?うち一位じゃないのに・・・?」
と思わずまっ赤になりながらそうベルちゃんに言っていた。
何で?何にも成し遂げてないうちにこんなご褒美が?
「私にとって貴方は一位です」
「何でうち何にもやれてない・・・」
「一つにまとめて頂きました」
まとめた?何を?
「それと私を孤独の穴を埋めて頂きました」
それに思わずドキとして赤い顔がより一層赤くなるのが解った。
「ではさよならです」
え・・・っ折角この子に今惚れたのが決定した瞬間なのに。
何で好きになると別れる事になってしまうのだろう。
歌姫は前から好きなアイドルだったから一般人のうちとしては別れは突然やってくるのは仕方ないとしてこの子との別れは早すぎた。
「ベルーちゃん・・・!!」
うちは思わずそうベルちゃんに向かって言うと
それが今回のテストの終了の合図だとばかりにその場事全てが無くなった。
× × ×
「次猫が出て来る」
とうちは思わず無意識のうちにそう言っていた。
はっ!!うちは今何を・・・!!
あれ・・・?
うちってあれから教室を出て・・・?
それからが思い出せなかった。
ここは学校の中の廊下だった?
「ん・・・?」
前を向いて見ると
え・・・?
眼光の鋭い子が静かに音を立てずに可笑しそうに笑ってる。
何にも感情を現さない感じだったのに。
え・・・?そういえばこの子がここにいるという事は・・・!
「だれよ・・・!?今変なの投げたの・・・!?」
女の子の怒り狂った声が聞こえた。
そちらの方をおそるおそる振り返ると
振り返ると王子がこちらを見ていた。
正しくは大勢の取り巻きの子も一緒だが
その様な事は今の絶望的な状況からしてどうでもよかった。
うちはそう思った瞬間青ざめた。
王子の近くにいる、ガシャポンのカプセルを持っている子がさっきの怒り狂った声の主だろう。
あれが王子の頭に当たったんだ。
うちは絶望のどん底に突き落とされた。
もう全てが終わった。
アニメしか趣味のない
いやうちの生きる原動力のをしかと言いたくは決してないが
今はその様な事を言っている状況では無かった。
それと初めての恋(王子)だけがうちの生きがいだったのに・・・。
うちはその場に立って居られない様な感覚に陥った。
そうか
うちはこのショックで暫くの間気を失っていたのかもしれないがもうどうでもよかった。
うちはフラフラ何とか自分の教室の中に入ると自分の席に辿りつくと椅子に座りそのまま顔を全部覆い隠す様に突っ伏した。
「可愛いマスコット有難う御座います」
と上品な声が聞こえた。
この声は・・・!!
うちは思わずばっと顔をあげる。
聞えるはずがない・・・!!だってあそこに居たし。それに同じクラスじゃないし、それにこんな近くであの方の声を聞いた事が無い・・・!!
このうちの左の隣の席からは。そう思った瞬間うちはそちらの方向を見た。
王子が上品な笑みを浮かべてこちらを見ていた。うちはその瞬間絶望の穴から引き戻され気がした。もう聞ける事の無いと思ったうちに向けた王子の声。王子がうちを見て微笑んでる。うちは青い顔からみるみる赤へと変化していくのが解った。
「お返しなるか解りませんが」
と王子が言うとその瞬間カードが王子の方へと吸い寄せられると王子の手に渡ると王子はそのカードに触れるとそのカードがうちの手へと渡った。関節タッチしちゃった。
「何ガンつけてんの?」
びく・・・!!
そう言ったのはさっきまで王子が座っていたはずの席の本来の住人の男子だった。
「あれ・・・!?今そこに誰か座って無かった・・・?貴方じゃなくて別の誰かが・・・?」
そう驚いてソイツに聞くと
「何おかしな事言ってんの・・・?ずっと俺が座ってるけど」
と男子が言うので
「そ・・・そう」
うちは自分の席の前へと首を戻す。
でも手にはさっきから握っている感触があった。
確かにさっき王子が居た。
もしかしてこれはよくアニメートとかで開催されるポスターお渡し会に近い奴・・・!!
アニメートとかで開催されるお渡し会とかは一切興味ないがこれは・・・!!
うちは思わずスキップしたい気分にかられた。
それは表には日の丸の赤の丸がのせられていて裏は真っ白なカードだった。
へへへ。王子から貰えるなら何でも嬉しい・・・!!
ガラガラガラ先生が教室に入ってきた。
「じゃあ。授業始めるぞ。」
紋学の先生だった。
「では紋の映像を映します」
と先生が言うと黒板がテレビに映し出された。
それは東京のスカイツリーの上空にエヴァンゲリオンでいう所の使徒的な大きさの巨大な幾何学模様みたいな形が蠢いていた。
紋とは生きる模様の紋章、模様の事で、後何かに例えるのがあった気がするがプロテクトがかかった様に頭が働かなくなる。
その中でも力の強い紋は五代紋といって見れたらレアものだと騒がれるがすると映像では町が一瞬の間に紋に放出された光によって焼野原になっていた。
「この様に人間を襲撃する事もある大変危険な生物だがその紋を捕獲した者にはその紋の力を使用して人生の生きる糧と出来る。みんなも中にも捕まて自分の力にしている人もいるかも知れないがその捕獲する時に自分の命を落とさないように十分気を付ける事」
と先生みんなの前で話し始めた。
うーーー!!いきなり学校のサイレンが鳴り始めた。
『テレビ棟に紋が現れました。支給確保されたし』
と校内放送が流れた。
するとみんなは一斉に校庭の方を見出した。
するといつの間にかみんな学校は跡形も無く消え去りいつの間にかテレビ棟の周辺になっていた。すると人だかりが出来ていて学生が何か手から球体の様なもの、ドッジボールの様な大きさを出し何か向かって投げているそれはテレビ塔の上空にある使徒的な大きさの丸、点だった。それにポコポコ当たっているが持ち主の元へと跳ね返ってきている。
『雑魚はあたしがかたすからちゃっちゃっとどいちゃって~』
と間延びした声の様なものが聞こえると
アメリカの国旗がプリントされた。ガンダム的な巨大ロボットが現れた。
あれ・・・?この声どっかで聞いた事あるような・・・?
あ・・・!?あの時の謎解きゲームのチェスの髪飾りの女の子の声だ・・・!
じゃあ。うちはやっぱり謎解きゲームに参加している・・・?いやいやそうとは限らない夢かもしれないし。
「アメリカの国旗があしらわれてるあれ・・・!!国持ちだ・・・!!」
と群集の中の一人がそう言った。
「元いた何もない状態に戻れ~チェクメイト!!!」
と言って巨大なロボットが抱えて持つ程の巨大なサイズの黒いチェスゴマをその白い点にぶつけるとその瞬間
ぴきぴききぴききぴききいきききききいいいいいと
その白い紋にヒビがはいり始めて粉々に砕けてそれは跡形も無く消え去った。
『やっぱ雑魚だった~無駄な戦いした~』
とツインお下げな子は言った。
「何でさっき投げたチェスの駒が国機に刺さってるんだ?」
皆が不思議そうに言うと
文字通りその国機をチェスゴマが貫通していた。
その瞬間ツインお下げの国機はそのまま背中から倒れた。そしてそのまま静かになった。
と思ったら白い点が出現した。あれ?さっき紋は倒されじゃなかったの・・・?それに国機動かなくなっちゃったし中のツインおさ毛は大丈夫なのだろうか・・・?みんなはまたボールの様なものを投げていた。
もしかしてあのボールは紋であれであの巨大な紋を倒そうとしているのか・・・?
うちは何も持ってない。
うちは心臓が高鳴るが聞こえる。
初めてのテスト何も解らず白紙で出した事を思い出す。
このまま何もせずに終わるのはいやだ。それ以前にうちがツインおさ毛を助けるんだ!!!!!
まずあの刺さったチェスを抜いた方がよさそうだ。それにはあの巨大ロボットがいるんじゃ・・・?あの巨大ロボットがあれば・・・!!
あれ?でもそういえばうち巨大ロボットに乗っていた。あの国機ビリヤードの時に。
その思いに答えたのか一枚のカードがうちの顔の前に浮いていた。
あの時王子に貰った日本のカードミラーだった。
もしかして今の為にあるんじゃ・・・?ん?日本・・・国・・・?
そうかこれはもしかして
「その姿を現せうちの日本!!」
とうちが言うと
うちはガンダム的なロボットの中のコックピットの中に居た。
日本の日の丸がお腹の所にプリントされているロボットに乗っているのが視界に直接脳に伝わる。これは全国で今使われている、テレビ局などが使っている紋の影響だ。
うちはその日本でどう動かしいるのかわ知れないが無意識に日本の体が動きそのアメリカのチェス駒を引き抜く。
が何にもならなかった。
『あの大丈夫・・・!?』
うちはそのおさ毛に向かって声をかけるが無言だ。お腹に空洞のものが出来てしまった。どうすれば・・・。
そうだ。この日の丸の印は模様だからもしかして紋自身をこのロボットの中に入れればロボットが元通りに動きだすんじゃ・・・?うちは急いで白い点に近ずいてそれにロボットに触れてみた。するとロボットの両手がその紋から出た光線に焼かれてなくなった。
え・・・!?するとうちも・・・!!
人間自身のうちも両腕が無かった。
死んだ。
うちは倒れた。
その途端コックピットの席から崩れ落ちた。
カツン!!
その途端何かがうちから落ちた。
親父仮面のシャープペンが地面に転がっていた。それに折れたシャープペンの芯も転がっていた。
あ・・・。謎解きゲームに参加していたの本当だった。
が今は死んだから意味が無かった。
× × ×
人が死んだ・・・!!今行ってもおそらく助からないでも行かねば・・・!!
「ランディス。どうしたんだ?そんな深刻そうな顔をして?」
「ん?またカイラスさんに呼ばれた。そうだ。いつもこのスタート地点に戻ってくる習性を使ってあの子を助けれないか・・・?」
「誰を助けるって?」
「あれ・・・?僕は何を・・・?」
と暫く考えてから
「カイラスさんの頭の中を助けるって事でしょうか?」
とカイラスさんに聞くと
「俺にそれ聞くか?」
と冷や汗マークを顔に貼り付けて苦笑いをするカイラスさん。
「ランちゃん。行くよお」
と呼ぶの僕らのパーティのマスコット的キャラ存在の僕らと同じ18歳の金髪ロングのツインテールのとても幼さの残るとても愛らしい容姿のお方で役割は主に料理担当だ。名前はスシさんで女性だ。それにいるだけでとても気分がよくなってくる。
「何か誰かさんが誰かさんを凄く持ち上げている気がする」
カイラスさんの愛弟子君が言う。
雷の城
ここは雷国の雷の城だ。
ここは雷族という雷を発する種族が建国した国、その国の王女であるヌリエさんの故郷であり家だ。その謁見の広間で王様とあっている途中だ。
「ご苦労であった。それで魔族討伐は順調に進んでおるか?」
と国王は言った。
「はい。全部討伐しました」
とカイラスさんが国王に答える。
「全部何でその様な事が解る?」
と王がカイラスさんに尋ねた。
「この世の魔王の勢力自身を束ねて図式化する世界を構築する能力って言いますか白魔術?みたいなのが世界自身?をランディスが使えるというかもっているみたいでしかもそれ一ミリもカウントしこねないそうなんです」
とカイラスさんが何気なく国王に話すと
「こわ・・・!!何だそのストーカーみたいな恐ろしい能力は!?さすがバカ息子・・!!こわ・・・!!まあヌリエちゃんを無事に帰した事は褒めてやるが、決してその気色悪いののお陰でわないはずだ。助かったぞ。カイラス殿」
と王は笑顔をつくりながらカイラスさんに話す。この国王は僕の父と幼馴染で父に苦手意識を持っているらしく僕に対してはいつもこういう感じだ。
「いいえ。それのお陰というのが大部分です」
とカイラスさんは真顔で一瞬言ったかと思うと笑った。
「冗談はよしてくだされカイラス殿。そんな事になったら世界は終わり。それよりゆっくり休んでいかれるとよい。」
とちょっと青ざめ気味で言う国王。
「はい。お言葉に甘えて」
とそうカイラスさんが言うと城の関係者が部屋まで案内して下さると言うのでそれにパーティ一行は着いて行こうとすると
「ヌリエはちょっと話しがあるからここに残ると良い」
と陰を落として王はキヌエさんに言った。
「はいお父様」
ん?いつものデレデレの表情ではなく何か深刻そうだ。何かあったのか。振り返ってその様子を見ていると
「ランちゃん。部屋同じだねえ。今日一緒に寝ようね」
「はい」
それを見ながらそう答えると
バシ!!
いつの間にか僕に近ずいてきて今までどこにもなかったスリッパではたくヌリエさん。
「アンタあたしが居ないからって調子のってんじゃないわよ」
「すいません」
それから部屋で休もうかとあっ!!そういえばこの時期はと僕の首根っこを掴みながら言うヌリエさん。あ。そういえばこの時期は雷属のお祭りがあるちょっと外に出よう。
すると城の外に出ると外は真っ暗になっていた。
今は真昼間だ。
すると城の憲兵が一人入ってきたと思ったらその場に倒れた。
「・・・・!!大丈夫ですか・・・?」
その人に近ずいていったが触って確かめたが脈がなかった。
すると大勢の城の外の人間が倒れていた。
「・・・!!」
急いで城の中に戻る途中でも所々に死体があった。
そして王の広間に辿りつくと
王様とヌリエさんが居た。
「王!!ヌリエさん!!!!!」
二人に向けて思わず叫んでいた。
ヌリエさんは目が開いていて目に光が宿してなかった。
「ヌリエさん!!!!!」
思わずヌリエさんの両腕を揺らす僕。
「どうしたんじゃ!?馬鹿息子!?」
と驚いた顔をして僕に聞く王。
「ヌリエさんは!?」
と僕は王に問いかけると
「ああ。その事か。ヌリエは大丈夫じゃ。ちょっと元婚約者の者が全国手配をかけておるのじゃが行方不明でな」
と自嘲気味にそう笑った。
良かった。良くはないが体は無事なようだ。
「王。城の外の方が大勢数は不明ですがお亡くなりになられてます・・・!!」
と王にそう連絡すると
「何・・・!?魔族は全部いなくなったのではないのか?お前の気色悪いカウントなんとかで数えきったのであろう・・・!?どうなったのじゃ・・・馬鹿息子・・・!!」
と王は叫ぶ様に言うと
「ランちゃん!!!!」
とスシさんが叫んで走ってきた。
「スシさん!!!無事だったんですね!?」
と思わず顔をほころばす。
「ランちゃん!!危ない!!!逃げて!!」
と僕に抱きついて何かから僕を守ろうとするスシさん。
すると何かが吸い取られようとこちらに向かってくるのが解った。
『次元分割』
僕は文字通り次元を分割して何かを構築する術式を頭の中に組み立てる。
『世界切断』
ザ!!ザ!!ザン!!!世界を切断した。
すると赤の光で出来た透明な箱が僕ら、王、スシさん、三人から何から守った。
「ラン・・・」
と弱弱しい声が聞こえた。
そっちの方を見るとカイラスさんの愛弟子君が泣いていた。
「無事だったんだね・・・!?」
僕は思わずそう愛弟子君に言う。
その背後にはカイラスさんが現れた。
「カイラスさん!!!」
と僕が思わずそう叫ぶと
『箱よ形を失くせ!!』
僕の声が何処から聞こえてきた。
するとカイラスさんと愛弟子君にさっき僕らに襲ってきた黒の靄のものが襲った。
「箱!!!違う!!その二人じゃない!!」
何で過去の世界(箱)を今の世界(箱)を作り分断してその過去の世界(箱)にその攻撃した主の攻撃を含んだ箱を作成して元の持ち主の方に戻る様に構成して攻撃させようとしたのに何で!?
「過去の箱よ!!その二人を守れ!!!」
と叫んだら二人の前に青の箱が現れ、二人の前に構築された。
「ラン。その魔族勢力と弟子の命交換しないか?」
とカイラスが言う。
「え?何言ってんですか!?こんな時に魔族勢力なんてもう必要ないですからいくらでもくれて差し上げますが弟子君の命って何ですか!?こんな時に冗談は止めてください!!人が死んでるんです!!」
と僕がカイラスさんに言うと、
「ラン。魔族まだ居たよ」
魔族はまだ居た・・・?僕の構成物が不完全だったいや僕のミスで人が大勢死んだ。
自分の生気が抜けていくのが感じた。
「ランは完璧だ。カウントは間違えていない。俺、魔族の王であり、神の水の王、両方の存在だから普段現してたのは水の王の方だったんだから両方ともさっき知った」
!!!カイラスさんが魔族の親玉!!そして水の王自身・・・!?
この世界は人間が生きる生命力や魔法など全て自然界の王、水の王、火の王、地の王、風の王から供給して人間が生きている状況だ。
「ラン気ずいてたか?ランは地の王だ。後火の王はクオーリィな」
気ずいてなんてない。そんなバカげた事いきなり言われても。
クオーリィとはカイラスさんの幼なじみでクオーリィさんはウザがっているがカイラスさんの一番の友でちょっとその事で嫉妬心をちょっと感じている人物でカイラスさんは大魔王といった感じで人々から恐れられている魔法使いだが、クオーリィさんはその反対で人々から正義の味方の英雄として扱われている『地の英雄』と呼ばれており、だがクオーリィさんは火族でありながら故郷の火の国にこだわりが無いのか自分の故郷より僕の故郷の地の国の方が好きだと公言しており地の国の治安を守る、黒魔法も白魔法もオールマーティの術が使える地警察で働いている。
「だから与えた生命力はみんな返して貰った。ラン。お前は神から生命力を供給しなくてもいい神自身の一人だから無事だった。それがお前が地の神である証拠だ。だが弟子とそこの王は違う。早く渡さないと死ぬぞ」
とカイラスさんが言うので
「カイラスさん!!!こんなもんくれてやる!!!ただし貴方が戻って来る事が条件だ」
というのを起動条件として魔力勢力図をカイラスさんにぶつけた。
バン!!!!!
「箱(本人)を本人に殺させるって本当怖い事考えるなお前」
長髪の嫌な笑いをしながら奴が現れた。世界に魔族が広がった。
「バカ息子!!儂は命など要らぬわ!!余計な事をしおって!!!それ以外に選択肢はなかったのか・・・!!」
と王が嘆くと
目の光を失ったヌリエさんを見て
「いや・・・よくやってくれた」
と無言でヌリエさんを抱きしめる王。
すると弟子君がこっちに飛ばされてきたのを受け止めると
「お前ら!!!!全てを奪いやがって!!!そっちは全て戻った!!!こっちには何の救いがあるってんだ!!!!」
そう泣きさけびながらそう怒鳴って長髪の魔族、昔自分が幼い頃に育ての親でもある男に向かって言った。
「残りの王を探せ」
とカイラスさんが弟子君に向かって言った。
「師匠・・・・」
そう言って力無く座りこむ弟子君。
「探すって言ったって…水の王は師匠だし・・・風の王は死んでその生命力だけを残した・・・だから後火の王人柱しか残ってないよ・・・こんなかないっこないよ・・・」
そう力なく呟いた。
× × ×
「ジレちゃん!!!!このアニメやっぱりカイラス君敵だった!!!」
と興奮して俺にそう伝えるのはミリィだった。
「前回の冒頭に体を上塗りされた。だからちょっとミリィの出来事が進んだ状態になってる」
「何言ってんのジレちゃん?」
「ほらパズルと勝負したろ?」
「何言ってんの?ジレちゃん?」
不思議そうな顔をするミリィ。
「ミカガミってミリィが言ってた好きな人か?」
と聞くと
「うん!!そうだよ」
顔を輝かせて言うミリィ。
「そうか」
と笑った。
ミカガミがこれをやったのか・・・?
俺は全員の人を救えなかった・・・。
初めての敗北感だった。
いや違う・・・!!俺は全員の命を救うんだ!!!一人残らず!!視聴覚室から出て大学内の廊下を早足で歩いた。
「あ。あれジレット・フォーミュラーじゃね?」
「ああ。一位のでも同ランクのミカガミいただろ?そいつその上の特一位になったらしいぜ」
「何でも世界の体を直して人を俺達が気ずかない所でやってのけったからだって」
と言う声が所々で聞こえた。
「ミカガミが何処にいるのか知ってるか?」
と聞くと
「うーんこの大学広いというか世界自身だから何処にいるかを特定するのは難しいし、ミカガミは何か自分の世界自身自信を消去してというか自分自身を殺すとか何か物騒な事言ってたな。優等生は何考えているか解んないね。天才はよくどこかのネジが飛んでるってよく言うじゃん」
と話してくれた。
すると近くに居た別の学生が
「俺知ってるぜ。ミカガミには幼なじみの女が居てそいつが美女でソイツなら居場所知ってるかも」
と有力な情報が聞けた。
「どこに行けば会えるんだ?」
と俺が聞くと
「何でもミリィっていう童顔の美少女がいるらしくて最近その子にその女がぞっこんらしくて確か妹さんじゃなかった?」
「ありがとな」
と手を挙げて言うと
速足で視聴覚室に言った。
視聴覚室に行くと
「ねえミリィそんなアニメより私とどっかいかない?」
「ん?これね。ミカガミ君に教えてあげようと思って見てるんだけどミカガミ君好きじゃないかな?」
それに茶髪のロングヘアーの何処かのモデルみたいな長身の女の学生がそれにつまらなさそうな顔をして
「知らない。あいつキモイから全部見てるんじゃない?」
と言った所で
「ミカガミが何処にいるか知らないか?」
と聞くと
「知る訳無いでしょ。アイツの居場所なんて」
と氷の女王みたいな表情で言った。
「悪いんだがメールアドレスとかで連絡取れないか?」
「知ってるけど、何でアンタの為に教えないといけないの?まあアイツの連絡先なんてどうでもいいけど」
とちょっと考え込んで
「教えてもいいけど。今後一切兄と妹の関係から縁をミリィから切ると言うなら教えてやってもいいけど」
「俺とミリィは本当の兄妹じゃないぞ」
それに笑って答える。
「知ってるわよ。アンタよりこの子の事知ってるんだから。今後一切兄だって語らない事いい?」
「自分から語ってないんだが」
それに思わず笑って答える俺。
「言わないのね」
と言ったかと思うと
「もしもし今すぐ視聴覚室に来なさい今すぐに」
とすぐ電話を切った。
早かったが留守電だろうか?
コンコン扉をノックする音が聞こえた。
早すぎだがミカガミじゃないよな?
「はあ~い」
と言いながら扉の方に向かうと
「すみません。ビケイさん見えますでしょうか?」
と無表情に近いちょっと冷たい感じが特徴のミカガミだった。
探しても誰も見つからなくて自分を殺してまでも居場所を隠す男がこんなにも早くすんなり現れるものか。
「ミカガミ君・・・!!」
顔を赤くして下を見て手でもじもじミリィはし始めた。
「もう帰っていいわよ」
ビシャ!!思いっきりビケイが扉を閉めた。
「悪い。まだ用事がある」
と俺が言うとビケイが
「早く言いなさいよ」
と言うのでお言葉に甘えて閉まった扉を開けると
「俺を誰だか覚えているか?」
「何でも形のほつれをなくすのも、形を繋げるのもその逆もやる、透明な世界の枠に限定されない意味な医者」
とそこにまだ立っていたミカガミがそう答えた。
「俺まだ学生だけど」
色々意味は気になるがそれはおいておくとして
パズルここに呼べないか?と一瞬尋ねようとよぎったが
「鬼ごっこしないか?」
とミカガミに言うが顔色は変わらないままで静かにこちらを見ているようだった。
「俺が鬼でパズルとミカガミは逃げる役それで俺が二人を見つけられたら集めてたピースを俺にくれないか?」
と俺が言うとすんなりとミカガミは頷いた。
え?そんなりあっさりといいのか?
と一瞬考えた隙にどうやったのかミカガミは消えていた。
これはおそらくまだ解き明かされてない不確定なシフトのピース。
『欠損部分のパズルルート』
の序章なのか
「あのジレットとかいう奴人の体を傷つけないで勝負を仕掛けるなんて不可能や。なんやかんや言って平和ズラしとるけど所詮は口だけやな」
と空間全体からパズルの声が聞こえた。
「その程度推測できないなら受けない。それに壊した時には」
とその返答にミカガミの声が聞こえると
それが物語の始まりの合図だった。
空間全体が真っ白になったかと思うと
そこは学校の校舎の中の教室が多数集まって出来る即ち廊下だった。
だが人は俺以外誰も居なかった。
世界に俺だけが居る感覚。
そんなのもたまにはいい。
その近くにあった教室に入ろうかとしたが
まるで教室が絵の様にその中に入れなかった。
すると
廊下の突き当りから廊下全体を覆い尽くすかのように真っ直ぐ俺に向かって
ごおおおおおおおおおおおと
凄い熱量なのかそう音を立てて光線がこっちに向かってきた。
『自分領域世界構築』
と頭の中で自分だけの世界を構築すると
俺のロボットが出現して
その教室の絵の中の一部になった。
するとその横を
ごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおと音を立てて光線が過ぎ去った。
ただの鬼ごっこじゃすまされないか。
当たり前だ。今まで集めていた全部をよこせというのだから。
今は現存していたパズルルートのシフトの一部に自分を割り込ませ自分だけの世界を構築して廊下から上手く逃げ切った。
と思ったが
ごおおおおおおおおおおおと音を立てて窓ガラスの方から(校舎の外から)その全体を覆い尽くす様に
ぴきぴききききっきぴきききぴきと窓ガラスが割れ始めその迫ってきた光線が来る。
教室の中に入ってくる・・!
光線は一つでは無かった。
『世界自身の俺の体』
と無意識のうちに言うと
巨大ロボットが現れるとそれに俺が乗り込んでそれを操作する。
巨大ロボットサイズの針が現れるとそれで
『物語の核心をつく・・・!!』
床をそれで思いっきりつくと
床全体が豆腐の様に砕けて無くなった。
そのまま下にロボットごと落ちつづけた。
するとありとあらゆる方向に光線が無数に線を描くように散らばっていた。
その一つが俺に向かっては俺が避ける様に流れそれを延々と繰り返していた。
物語の中心(核心)へといるので俺を避けて通る。
やはり光線は俺を攻撃しようとしている?
ドン!!!!!!!!
光線が俺のロボットに思いっきり当たった。
物語の核心を突いたはず・・・!!
そのまま俺自身が分断されるのが解った。
もしかしてこれは・・・!!
物語の核心を自分の心臓にして動かす構築図か・・・!?
それによって今自身の俺が消滅した。
『くたばりおったで』
とパズルの声が世界全体に響いた。
『ただ別れただけだ』
とミカガミの声が聞こえた。
そうその時の自分を殺す衝撃を利用して
『世界の俺散らばれ』
世界全体を俺自身のロボットの体で埋め尽くした。
『世界分断!!!四等分!!!!!』
世界が四等分に分かれた。
起、承、転、結の四つのロボットの体(世界)に。四つの俺が同時に存在した。
『世界四部構成』
と世界にその文字が流れ始める。
その間にも光線が向かっていき、
起のロボットに光線が直撃した。
承のロボットに光線が直撃した。
転のロボットに光線が直撃した。
結のロボットに光線が直接した。
『なにやっとんのや。全部全滅や』
ちょっと何故かガッカリした声色のパズルだった。
『勝つ事を願っているみたいだな』
とミカガミがそう言うがそれに気にした素振りもなくそう淡々とパズルに言うと
『アホ抜かせ。そうやない。口だけになるのがちょっと可哀想に思っただけや』
『ご期待に応えているみたいだぞ』
そうミカガミが言うと
『何や・・・!?あれ・・・?』
起のロボットがごおおおおおと音を立てながら光線の内部で光線に動かされながら前とそのまま進むと
次に承のロボットがごおおおおおと音を立てられながら光線の内部におりそのまま光線となって進んでその起のロボットの後ろに並んでそのまま進む。
次に転のロボットがごおおおおおと音を立てながら光線の内部におりそのまま光線となって進んでいるのがその起と承のロボットにぶつかり
カーンと音を立てて結のロボットを遠くに押し飛ばした。
そのまま、起のロボットが止まり
ちょっと離れた所で承のロボットが止まり、
またちょっと止まった所で転のロボットが止まった。
が何故かそのまま結のロボットはごおおおおおおと音を立てながらそのまま転がりながら進んでいき
いやこれはまるで風で何かが飛ばされているみたいに
すると凄い速さで転がりながら風の様に飛ばされている進んでいるのの前方に光が差してきた。
『これで終わりだ』
とミカガミの声が響いたと思うと
今までのより一番大きい衝撃破が結の俺のロボットに襲った。
確実にロボットの装甲が剥がれて行くのが解った。ここで終わる訳にはいかない。まだ患者を救えていない・・・!!
『外部入力起動』
俺は頭の中でミリィに見せていた外部の世界を引っ張り出してきた。
「風の王の命よ!!!俺をあのあそこまで飛ばしてくれ!!」
と言うと音もなく
凄い力が加わりその光が差す方向へと飛んでいき
ガコン!!!!
光が差す方向には出口がありその穴に落ちた。
すると驚愕の表情をしているパズルがこっちを見ていて
またそれとは対照的に何も映さない顔でこっちを見ているのはミカガミだった。
「もうすぐで死にそうやったのにギリギリの所で生きおった・・・!!」
とパズルが言った。
「自分を殺してまでもここにいる奴がいるからな」
とそれに笑って答えた。
「全部取られるんか・・・?」
と言うパズルにそれにミカガミが
「その覚悟がなかったのか?だが全部を見つけてないから見つけた事にはならない」
とパズルに顔を向けてた顔を俺に向けてそう言った。
全部目の前にいるが。
だがそれを含めて
「俺にも世界を救うのを手伝わせてくれないか?」
そう笑って俺は二人に向かって言った。
「あんさん!!?気でも狂ったんか!?」
と素っ頓狂な声をパズルが言った。
「はう?」
とミカガミの顔がジャンプの封神演義の太公望の顔がまるくなる時の目またはサイボーグ007の仲間のサイボーグの目になった。
こんな顔をするのか?なら今までのは?
それに俺は笑って
「今回の事で完璧に解った」
と二人に向かって言うと
「いい人やないで・・・!!今までのにどっこらへんにそういう要素があったんや」
と焦って言うパズルに
ミカガミはあの目のままで冷や汗マークを顔に張り付かせて
「違うよ」
とまるで子供の様にまたは子供を諭す様にそう俺に向かって言った。
「綺麗な空だな」
と俺は自分が落ちてきた穴を見上げた。
すると俺につられて静かに二人も上を見上げた。
天井が穴になっておりそれから空が見え雲が流れていくのが解る。
筒状なまるで砲台のような大きさ的にはマンションっと言っていいほどの部屋だった。
「他のパズルもミカガミもこれから見つけていく。この空何かの本のタイトルでなかったか?確かタイトルは」
と俺が言うとミカガミが
「天高く雲は流れ」
と言った。
× × ×
ぽけーと空を見上げた。
「俺が作ったパズルルートシフト使ってる」
と俺が呟くに言うと。
『なるほど。これね。形のない店』
どこからか客らしき声が響いて来る。
それとは別の客の声か
『無自覚な店』
と言うので
「いらっしゃいませ。ご注文は?」
と俺が答えると
中年の男性客が現れた。
「あ!!!本当にあるんだ」
と一人の客が言うと
もう一方の客が
「なんだよ。信じてなかったのか」
とそのもう一方の客はそうもう一方の脚に言ったかと思うと俺の方を向いて
「真ん中に凄い奴をはさみこむ感じで。結末はどうでもいいから。いや今本当は結末もよかったけど」
と笑って客は言った。
「かしこまりました。ではそういう事で」
と俺が客二人に向かってそう答えると客の二人がそれぞれ
「あの。お金は?」
「その見かえりは?」
とそれぞれ言った。
「広めてもらえば(起動してもらえば)」
と俺が言うと
「え?そんなんでいいの?何時までに?」
と客がキョトンとして言うと
「もうもらってます」
と俺が客に言うと
その客が
「え・・・?」
「もう動いているんで」
「なんか怖いね」
と笑いながら一方の客が言うと
「でもそれは今となっては好都合」
と一方の客が言うと
「遠い結末(未来)に向けて」
「いいね」
「馬鹿か?早すぎだろ?」
と二人の客は笑いあっていた。
「素敵だね」
と俺に向かって客が言った。
「そう言っていただければこちらは」
と言うと
「店長。あ。いらっしゃいませ」
と川名がやってきて客に気ずいて挨拶をしていた。
「じゃあ。頼むよ」
と二人の客は手を挙げると姿が消えていた。
「何?」
と俺が川名に聞くと、
「あの何でこのシフト丸いんですか?何かカレンダー分だけ小さいまるが沢山あって、それが円を作ってて、それが人数分あってどんどん円が小さくなっていってマトリョーシカみたいに何重にもなってて」
と川名がここの全従業員の勤務時間の日数と時間が書かれた俺が組んだシフト表を手に持って指を指して言った。
「カツが可愛いシフトがいいて」
と俺が言うと、
「???」
と川名がなった。
「本当に言いたい事は別。それも聞く」
と俺が言うと、
「あの・・・」
ちょっと下を向いてちょっと顔を赤くして
「音楽かけながら仕事ってしちゃ駄目ですか・・・?なんか前の従業員が置いていったラジカセがあったのみて、CD一応もってきたんすけど」
と何かを思い切って告白するみたいに言った。
「別にいいけど」
と俺が言うと
「本当すか・・・!?」
とぱああと目を輝かせて奥の方に走って行った。
すると扉を目の部分だけ隙間を空けているカツが言った。
「カツ」
と声をかけると
暫くそのまま見つめていたが
ぎいいいいと扉を開けて
「てんちよ。嘘は駄目だよ。うちは嫌いだよ」
「嘘こいてないけど」
と俺がカツに向かって言うと
「お客さんに向かって言ってたでしょ!!!もう起動してるって!!!中二病なのは解るけどアニメの見すぎだよ!!!!」
と地団太を踏んでカツは言った。
いつもの事だがこいつおもしれー。
「わりい俺アニメとかあんまりみないからわかんね」
と言うと、
今度は高くぴょんぴょん上に飛びながら
「違ううう!!!動いているんだったらそれをはっきりみせなきゃ口先の中二病じゃだめ・・・!!」
とカツが言うので
形の無いものをカツに見えやすい様にその形ありの姿を見せる事にしてた。
「なにこれ・・・・!!アニメの境界の輪廻みたいな歯車的な万華鏡みたいな綺麗なものがうちら以外の背景を埋め尽くして回ってる!!!」
と説明口調はカツらしかったがこれをみて目を輝かせてぱああとした感じに言っていた。さっきの川名みたいだった。
「アニメみたい!!!!」
とさらに興奮して言った。
暫く興奮してそれをキラキラとした目で見ていると
「これ何・・・!?名前とかあるの・・・?」
とはしゃいで聞くので
「特には。支店輪でいいわ」
と俺が言うと、
「これ・・・!?何してるの・・・?」
子供の様にはしゃいで聞く。
それの父親になれているか解らないが
それに答える事にした。
「これで店が回る」
「ええ!?これで店を動かしてるの・・・!?うちらが働ける全機能を・・・!!」
とカツが俺より先に丁寧に説明してくれる。
「ねえこれって誰が動かしてるの?」
と不思議そうにカツが世にも奇妙な物語をみるような眼で支店輪をみて言った。
「俺の体の一部だから俺」
「嘘・・・」
と言って支店輪をじっと見たかと思うと
「これ壊していい?これ壊したらてんちよ死・・・というかひとたまりもないよね?」
「別にいいけど」
と俺が言うと
一瞬顔を青くしたかと思うと頬を膨らまして
「カツちゃん。ぷせっとなったよ」
とぷいと感じで横を向いたのは一瞬で
「ねえさっきのお客さんの注文って何を作ってたの?」
とカツが聞くので
「最後にドーンとくる伏線をいれるって事」
とカツに言うとそれにカツは、
「何言ってんの?結末は関係ないってお客さん言ってた」
「でも結末はよかったけどって言ってたろ。結局結末が一番大事で中盤ぐらいにその結末の伏線になる仕掛けをいれてほしいって事」
「え・・・?そうなんだ。でもどうやってそれやるの・・・?」
「テンを作ってテンを転がす」
と俺が言うと
ぷっと拭き出して
「なにそれ上手い事言ってるつもりでしょ・・・!!てんちよ!!テンを作るてんちよっていいたいだけじゃん・・・!!駄目・・・!!全然おもろないよ・・・!!駄目てんちよ・・・!!うちの推理あってるでしょ・・!?」
「それでいいわ」
ジレットとかいう奴がシフトを使って戦いに勝っていた。
なら使われているとはもう攻略されている様なもの即ち能力で言えば下を意味する。
「うわ・・・!?また殺人事件おこったんだ。怖い・・・!!可哀想・・・!!無念だったろうな。うちだったら絶対死にとおない・・・!?」
死にたくか。
なら使われるんだったら使われながら新しいものに生まれ変わる様に再生すれば。
それを使って結になって最後に生き残るのは。
音楽が仕事場の奥から聞こえてきた。
それに反応してカツは支店輪を見ていた顔をその音楽が聞こえてきた方を見始めた。
この支店輪を見ている顔よりも更に顔を輝かせて。
支店輪はその音楽に負けているようだが、それには興味はないがその音楽は川名の行った方向から聞こえてくる様だった。
カツはその音楽を聞いてからいきなりそわそわし始めて
「さて仕事、仕事!!!」
と大きなハイテンションな顔で言ったかと思うとそっちの方に走って行った。
俺もそっちの方にゆっくり歩いて行くと
ラジカセから聞こえてくるその音楽と同じリズムに合わせてスピーディにテキパキ、高速で動いていたのは
川名とカツだった。
川名は整形台でパンの整形、カツはコルネやドーナツにチョコレートをつけたりする仕上げをやっているようだった。
「はや」
と俺がそれをみて言ってると
後ろから畑さんがきて
「なんか」
と言ってその光景を腹をかかえて笑っていた。
俺はそのラジカセのスイッチを停止してみた。
するとそれに合わせて二人はピタと止まった。
また再生ボタンを押した。
また先ほどと同じ動きを再開し始めた。
やっぱこれが動力源か。
ああ。アニメソングか。
× × ×
ドン!!!!!!!!!!!!!と何かを射抜く様な凄い音が聞こえてきた。
「ベルーちゃん。ベルちゃんどっちぃ?」
とまじかから聞こえてきたその幼い声にはっとうちは我にかえった。
うちはとある教室の椅子に座っているようだ。
あれ・・・?うちはベルちゃんにキスのご褒美をもらってそれで・・・?
取り敢えずそちらの方を振り返ってみると
うちの席、椅子と机の横に
猫耳の様な髪の毛、時々ぴくぴく何故か動いているのにむにゅ口な外人の小柄な女の子が立っていた。
うちはそれを見て悲鳴をあげた。
「これ猫。もしかして告白でもして系を困らせたのではないか?」
と悪戯っぽい笑みを浮かべてやってきたのは
外人の長い髪をポニーテールにした凜とした感じが印象的な猫耳と同じ背格好ぐらいだった。
あれ?何で名前を知ってるんだろう?
「あれえ?委員長二人が女の子をからかって遊んでるぞ」
と悪戯ぽくその教室に男子生徒が言ったかと思ったら
そこに居た。大体一クラス分の生徒が笑い始めた。
あれ?うちに向けられるのはうちを馬鹿にする嘲笑ばかりだったが
それとは違う笑いの種類だった。
まるでクラスの一員になれた様な。
このクラスが一丸となった感じが
うちはいくら努力してもクラスからは絶対うちは除害される存在だったが
いつもならあいつだったが女の子扱いまでされている。
「ねえ。テストは謎解きゲームはいつ始まるの?」
とうちはふとよぎった不安を思わずその猫耳に聞いていた。
「ここではみんなとお喋りする事ぐらいかにょん」
とむにゅ口は言うと
「え・・・?そんなんでいいの?あ・・・。でもうち喋る人が一人もいない・・・」
とうちが思わず泣きそうになって言うと
『『私がいるよ』』
と猫耳とポニーテールがはもって言っていた。
あれ喋り方が普通になっている。
「あ!!ずるいぞ。委員長。二人だけで横取りは。俺達もいるだけど」
とクラス中がそう悪戯っぽく笑っていた。
うちにもこんな世界があったんだ。
「あ。いかなきゃ」
とある男子生徒が笑ってそう言うと
もう一人その生徒に男子生徒が近寄っていって二人は教室の外にでる扉の前に立っていて
『『行ってきます』』
そう笑って二人が手を挙げてはもってクラスのみんなに言うと
『×クラス全員分 いってらっしゃい 』×クラス全員分。
クラス全員が笑いながらそうはもって言った。
するとその二人は教室の外に消えると
暫く経ったら一人だけ教室に戻ってきた。
もう一人は多分トイレか何かに行ったのだろう。
それから時が流れて
猫耳とうちとポニテはいつもの様に三人グループになってだべっていた。
『『行ってきます』』
といつもの様に二人組になってそう教室の外に出る扉の前で女生徒はそう言った。
『『『『『『行ってらっしゃい』』』』』』
とそれクラス全員6人は同時にはもってそう言った。
それに笑って二人は廊下の方に出て行って
暫くしたら一人が戻ってきた。
やっぱり人数が減ってる。
もしかして
教室の廊下へと出る出口が
テストクリアへの道で
出で行ったものはみんなテストに合格したものなんだ。
どうしよ・・・。うちはここでもドベなのか・・・?
「系ちゃん。どうしたにょん?」
と猫耳がむにゅ口でうちに向かっていつもの様に微笑んで言ってくる。
凄いテストに取り残されているのに笑ってる。
この余裕は何なのか?
この子うちよりもお馬鹿だ。
「ねえ。うちらアニメの学校暮らしみたく、それとは違ってクラス一つが世界になっているから普通に教室に出て無くても暮らせているのは当たり前だからいいとして、でもうちらは教室の外に出なくてもいいのかなあ?」
出たくても成績が悪くて出れないのだが、でも何で喋っているだけでその能力が推し量れるというのか?
でもうち喋るからして馬鹿丸だしだもんな。
「系ちゃんは教室を出たいのかにょん?」
と猫耳がうちに聞いてくる。
「やだ!!!」
とうちはそれに即答していた。
だってこの教室を出たら初めて気軽に話せる友達の様なこの二人猫耳とポニテと別れないと行けないからだ。
あれ?そういえば気軽に話せる奴、男子が一人居た気がするが何か居た気がするが今それを思いだせなかったしそんなの元からいるはず無いのだ。
『『行ってきます』』
とまた二人が出て行って一人の男子生徒が戻ってきた。
その男子生徒を含めて、猫耳とポニテとうち、その男子、もう四人になって居た。
更に減ってるとうちは猫の方を見ると
猫は顔から表情を消してその教室の扉の方を見ていた。
え・・・?いつも笑ってるのに。
「猫耳?」
うちは不思議に思って猫に声をかけると
猫は一瞬びくとなってこっちを振り向いて
「系ちゃん。あたいの嫌いな人って誰だか」
と何か言いかけた時に
「猫!!」
とポニテが言うと
すると最後の男子生徒が来て
「委員長。俺。委員長の事が好きだ。俺の彼女になってほしい」
とポニテに向かって言っていた。
「ありがとう。嬉しいだがそれは出来ない」
と美しくポニテは男子に向かって笑った。
うちはその何とも言えない笑みにドキとした。
ポニテいいの?ふっちゃって勿体無いというかいいの?
まあポニテほどとなると男は沢山選び放題だろうからいいだろうが
それより普段のポニテから見ると人を振るのは辛いんだろうなあ。
「やっぱりな。ああ。すっきりした。これで安心して行ける」
と言って笑っていた。
何でここの連中はこう爽やか笑みを浮かべる事を出来るんだろう?
うちだったら恨み事とか顔に出るのに
ここの連中は互いを愛つしくみあうかの様に笑ってる。
『『行ってきます』』
そう言って猫とその男子が教室を出て行った。
うちら二人、ポニテとうちはそれを見送った後暫く二人でだべっていたが
猫が戻ってこなかった。
あれ・・・?何で猫戻ってこないの・・・?
うちは心臓が張り裂けそうなぐらい心臓が波打っていた。
「ちょっとみてくるのじゃ」
とポニテはそう言って教室の外に出てその扉を閉めた。
うちはその扉を暫く見つめて
その後は自分の座っている席の机にシャープペンで絵を描き始めた。
ポニテも戻って来ない。
その途端うちは今までの不安が弾けて
教室の扉の前まで走って行きその扉を開けた。
「もう嫌・・・・!!」
と猫がそう床にしゃがみこむ様に顔を覆い隠す様に両手でやっている前には白い壁で行き止まりになっていてその壁には何重にも無数にありとあらゆる方向に鎖が絡まっておりその壁に絡まっている鎖は猫耳達の背後に繋がっており鎖は線路みたいな形を作っており
その背後はその鎖の梯子だけで教室も何もない。下が見えない底。
奈落の底だった。
さっき達と言ったのはポニテが猫の背中を静かにポンポンと叩いていたからだ。
うちはそれを見つめた後静かに扉を閉めたかと思うと床に座りこんだのは一瞬で二人の声が聞こえたので急いで自分の席まで戻ってその顔は俯き加減だった。
「系ちゃん。心配かけて御免にょん」
とむにゅ口といつもの笑顔で行ってくるのは猫耳だった。
その背後にはいつもの様な笑顔でポニテが居た。
「猫耳がうちの事を嫌いでもうちは猫耳の事大好き!!!!!!だから三人でずっと居たい!!!!だから二人をうちが守らして!!!だからうちに何でも話して」
とうちは感きわまってそう二人に言っていた。
うちには無理なのだ。
相手に嫌われていようが嫌いになる事なのだ。
「?何の事にょん?」
と不思議そうに猫が聞いてくると
ドン!!どおどどおどおおおおおおおおおおおおおおおおおドン!!!!!!!!!!!!!
とまるで扉を蹴破るかの様に何かがぶつかってくる。
「来た」
と猫とポニテは冷静な顔で互いに頷くと
『『系ちゃんを私達の命を使って送り届ける』』
猫とポニテの声がはもると
ばーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!
扉が砕けた。
その途端に猫の姿が光の様にシュとはじけるとその猫耳の体サイズの光の塊がシュと音を立てて今度はポニテにぶつかると
ポニテの姿が光の様に弾けて
うちにぶつかるとうち自身は何処かにとばされるのを感じた。
「猫耳!!!!!!!!!!!!ポニテ!!!!!!!!!」
うちはその瞬間思わずそう叫んでいた。
「何で猫がうちの事を嫌いだ」
って言葉さっきはけたのだろうか。
うちはなんでいつもの自分の事だけ考えてきたんだろう。
こんなにも二人は自分よりうちの事を考えていると言うのに。
クラスのみんなだってそうだ。何で出会うと別れないといけないんだろう。これが二度の死に別れだったがそれを感じるより先にうちの意識は飛ばされるのが解った。がそれを食い止めるかの様にある所に来ていた。それはあるガリガリに痩せた男の子ひたすら机に向かって勉強をしていた。うちの姿は見えない、まるで神様の様に遠くからその子の様子を見る様な感じだった。するとその子のお母さんのかその子の部屋へと入って来てその子の机にコーヒーを置いて、
「もうトップの成績なのに食べる間も惜しんで勉強する必要あるの・・?コーヒー以外にも何か食べないと」
それに笑ってその男の子は、
「ありがとう。何かは解らないけど頑張りたいんだ」
するとその子はふとうちの顔を見て
「君を守るよ」
と言った。うちはそれを聞いて眠る様に意識が無くなった。
× × ×
いいな。この人はいや良く無い辛い状況なのは解る。だが
うちはそれ以前に両手が無いのだ。
ぎゃああああああああああああ!!
うちはその痛みに絶叫を挙げていた。
「ここは叫ぶ所ではない。静粛に」
と威圧的な声が聞こえたのでそっちの方向を見ると
うちと同じくらいの年の外人の男子が社長席みたいな大きな机がある席に座っていた。
そのちょっと離れた所にうちは立っていた。
どっかのお偉いさんかな?
そんな事より
「手が無いんです!!!!!!!!!」
とうちがそのお偉いさんに向かってそう叫ぶと
「なら今振り回しているものは何だ?」
と威圧的にその子は言った。
え?うちはいつの間にか両手をぶんぶん振り回した。
両腕があった。
うちは顔を赤くして俯いた。
「俯いている暇は無い。始点を与える」
とそれにびくっとなって思わずその人の方を向いた。うわ。プライドが高そうな顔。
うちはダンダンイライラしてきた。
「帰ります。その始点要らないんで」
とうちがそうぶっきらぼうにそいつに向かってそう言う。
その始点というのが何か気になるが。
貰えるものなら何でも欲しいが。
「ここに来た以上始点無しでは帰れないそれが規則だ」
と言ってくるので
「ならずっとここにいます」
とうちは怒り口調でそう言った。
「何や嬢ちゃん。ここそない気にいったんかいな」
とその子が・・・・?
「お前!!!あの時の関西弁!!マント!!!!何で今までかっこいい子のふりしてた・・・!?」
とうちは思わず指をマントに突き付けて言う。
「何や顔を忘れてたんかいな。かっこ?今までのは業務用や。それに嬢ちゃんそないな方が好みかと思うてな」
「うちはノーマルじゃわ!!」
とうちは顔をでかくして怒った。
うちは美少女とごく一部の人物しか覚えない。
「何や嬢ちゃん。おなごなのにおなごの方が好きなんか?」
と聞いてくるので
「イケメンも好きやわ!!!て!!何でうちの心の声が見えるの!!!かってに見ないでよ!!!怖い!!でら嫌い!!!」
とうちが関西弁に向かって言うと
「こらあ悪う事したなあ。もう自然と見えてしまうんやあ。堪忍してやあ」
とちょっとすまなさそうに言うので
「そんな事何で出来るだ!!!」
とうちが言うと
「ほらここは」
とマントが何かを言いかけると
『日本が発した羽紋が世界を再生しました』
とどこからともなく音声が聞こえてきたかと思うと
いきなりロボットのコックピットかと思いきや
その部屋がうちらの二人の椅子だけを残してもう全体が空になってその背景が空にうちのロボットとそれを抱き抱えた三つ編みの黒いロボットとが映った。
するとうちのロボットから無数の黄金色の光というか幾何学模様みたいな形が羽の様に放出したかと思うと
それがあの点を通過しやがて画面全体がその羽の光で飲みこまれて何も見えなくなったかと思うと、
それが明けると三つ編みのロボットとあと何故か大勢その場に人が倒れて死んでいたがその死んだはずの大勢の群集が生き返っていた。
いやこれはまるで時間が巻き戻ったみたいだった。
あれ?どういう事あの時確かにあんなに人死んでなかったし、手もうちは確かに両腕はなかったはずだ。
あれ・・・?それよりうちの乗っているのって日本なのだっけ・・・?もう何もかもが訳解らんくなってきた。
「そうや国がもんによって形化したもの。こっきやな」
またこいつはうちの心をよんだ・・・!
「止めてよ・・・!!うちの心をよんでくるのは・・・!!それにこれってまるで空がニュース番組じゃん・・・!?」
てっ・・・!!これって知ってる・・・!!
うちらの黒板に映っている映像やニュース番組は見えないもんによるおかげでしかもうちらの頭の中でその時の状況やさっきのタワーの情報も
うちが馬鹿なのに情報が出てきたのは国の中に乗っているはずなのにその姿が頭の中に再生出来たのは
五代紋の一つの0次元の空集合の『空紋』・・・!!
「嬢ちゃん。御免してや。ここは0次元やから何も要素が無いからその場合全体が透けてしもうて見えないもんが見えてしまう時があるんや。その0次元の空集合の空紋もわいの体の一部なんや。でここは国で言ったらロシア自身や」
とちょっとすまなさうな顔をしているが平然として言い放ってきた。
「嘘だ・・・・!!!!!!!!!!お前は謎解きゲームの時も心読んできただろ・・・!!ここに限った事じゃないーーーーーーー!!!!!」
うちは指をさして犯人を断定しようとした時、
「気色悪うけど堪忍してや」
と笑ったので
「うん・・・!!!キモイ・・・!!ストーカー」
とうちはマントに怒鳴ると
「堪忍してやそうゆわれても全然気にならへんのや」
と平然と言い放ってきた。
うちは床に崩れ落ちた。
気にならないだと・・・!?
うちはずっとそう言われて白眼視されてきた。
その不安が常に纏わりついている。
うちは一体何だったんだ・・・!!!!
「ここ何処・・・!!家に帰る」
うちは床にへたりこみながら半べそをかきながら言った。
「ええでかえっても。もう始点与えたさかい。でも嬢ちゃんもう始点持っとるみたいやなあ。何でや?初めての戦いで勝利したら自然とここ来て与えられるもんなんやけど」
「王子にたぶんもらいました」
「ああ。あいつか」
とちょっとげんなりした感じにそう言った。
多分うちの頭に思い浮かべた王子の顔を読み取った。
「まあ。本当は始点もっとったらここに来ない様になるはずなんやけどここに来た以上規則で渡さんといかん様になっとおで念の為に意味ないと思うけど渡しといたで。まあ。始点二つもっとる事になるけど、影響ないはずやで」
と言う関西弁いや関西弁じゃなくてなんか色々まじってるっぽいから関西弁風か。
「ねえ。関西弁。うちは景カイだけどアンタの名前は?」
「グレゴリーや」
「グレゴリー様!!!!!もう名前を知りましたうちをここ(空観測団)で雇って下さい!!!」
うちは土下座をし始めた。
「カイ嬢ちゃん。もう悪うけど人足りとるでもう必要ないんや。ま。そんなに入りたくはないやろ。嬢ちゃんも」
「そんな事ないです。空観測団っていったらニュースキャスターの様なテレビや脳内の頭の再生など花形の職業前からずっと憧れておりました!!!」
とうちはさらに深々と頭を下げると
「嬢ちゃん。代表やろ。代表を入れるのは禁止されてるんや。規則やで堪忍な」
グレゴリーってさっきもそうだったけど関西弁になっての方もカチカチに硬すぎやろ・・・!!
「でも嬢ちゃん。不可解なのはわてでも誰でもあの点を嬢ちゃんが倒した所をみたものはおらんのや。あの点。レベル1のはずなのに普通の強さやなかった様な気がするのは気のせいか解らんがその未解明の仕掛けもそれも譲ちゃんの実力やろ?だからな。ライバルと認めるってのは上からやけどそうやなくて戦友として宜しゅうなカイ」
とうちに向けてグレゴリーが笑った。
それにカイ。
うちはその顔を見てられなくなって赤くなって下を向いた。
こいつまだ会ったばかりだけど面倒見のいいとこ
いや会った時もなんやかんやルール、一緒に考えようとしてくれたし
ん?それなら今もうち今も入れてくれていいやろ・・・!!!
と思った時にはいつの間にか自分の教室に居て自分の席に座っていた。
グレゴリーは始点と言った。
戦いでクリアしたらそれが貰えるって。
みんなはスカイタワーの時に光の玉を紋に投げてたけど、それは、戦いに勝利して力を得たと言う事、なら力を得ようと思ったら紋と戦わないといけないと言う事かあ。それに謎解きゲームにうちは参加したけど、うちは何も変わってないというか何処にも就職もできていない。
ならうちは結局ふりだしに戻ったと言う事。
うちはこれからどうやって生きていったらいいんだ?
謎解きゲームに参加したが何もならなかった。
動こうにもどう動いていいか解らない。
「名前なんて言うのお?」
とちょっと間延びした声がうちの横にしたので振り向くと
ツインオサゲがいた。
それに思わずビク・・・!!となって
「景カイです・・・」
と緊張気味にそう答えると
「カイ。この間は助けてくれてありがとねえ」
と間延びした声でそうニッコリ笑って答えるツインオサゲ。
あ。一応そういう事になっているんだっけ覚えてないけど
「いえ・・・」
えっと名前はと聞こうとした所で
「はい。終わり。でアンタ何者お?」
とそのニッコリ笑顔からヤンデレ風の無機質な問い詰める様な顔になった。
「え・・・?えっとどういう・・・?」
「あの時どうやって助けたのお?」
「え・・?」
あ。そうか。グレゴリーが誰も助けた所はみてないって・・・。
「実は自分でもよく解らなくて」
あの時、両腕が無くなってたのは幻覚だったのだろうか?
「解らないであんな事出来る訳ないよおねえ~?前のあたしはどうしたのお?」
と無機質な目のヤンデレモードで聞いてくるが、
え・・・?
「前のあたしってどういう事ですか・・・?」
と恐怖と不思議で入れ混じった声でそう答えると
「前の謎解きゲームと入れ替わって別の私にいれかわったと言うべきか新しいあたしになったといったら解るう?」
「え・・・?謎解きゲームが新しく入れ替わった・・・?うち、全然解ってなくって。前ので謎解きゲームって終わったんじゃないんですか・・・?うち落ちたみたいで、まだ就職もできてなくて・・・」
そう不安が蘇り声にそれが出ていると
「ふううん。まあ。それでもいいけどお~。謎解きゲームはあれで終わってないよお」
「え・・・!?でもやっぱり・・・うちは落ちたんじゃ・・・だから何も起こらないんじゃ・・・」
と涙目になってそう答えると
「本当に何も知らないみたいだねえ~。一回謎解きゲームに参加したら死ぬまで無効にはならないよお」
うちはそれにぱああああと幸福感に満たされていくのが解った。
うちにもまだチェンスがある・・・!!
「あの・・・!!テストって何処でやってるの・・・!?」
思わずそうタメ口で答えると
「それがあ。今度の謎解きゲームは特殊でこのあたしでもいつ問題が発動するか解らないんだよねえ。だからちょっとでもああ。やってカスでもいいからポイント(力)をあげれば謎解きゲームの勝利者になるかと思ってあの時も来てたんだけどねえ」
そうなんだ。ひとまずポイントをやっぱり上げなかんのか。
「あの・・・どうやったらうちポイントを揚げられるのかなあ・・・?」
と聞くと
「こんちわ」
と男子が話しかけてきた。
「こんちわ」
え・・・?うちが喋って無いのに話しかけられた・・・?
「景さんって凄いんだね。私。あの場に居て力投げてたんだけど、効果なかったんだよね」
え・・・?初めて人に褒められた・・・?うちは何とも言えない感覚に陥った。
「ゲームをやらない?」
と言う男の子に振り向くと
糸目の外国人の男の子がそこに居た。
「暇だからいいよ」
そううちを褒めてくれた女の子がそう答えた。
「いいよやろう」
と知らない男の子がそう言った。
すると沢山大勢の人が集まってきた。
え・・・?こんな大勢でゲームやるの初めて。
するといつの間にか廊下に皆立って居た。
そのゲームの参加者以外は誰ももう残されていなかった。
あれ?いつの間に・・・?
「廊下を多く制圧した方が勝ちね」
とそう笑って糸目の少年がそう言うと
みんな走って近くの教室に別の誰かが入ると
その教室は諦めて次の教室に入るそれをくり返して居た。
あれ・・・多く制圧した方が勝ちってルール言ったっけ・・・?
あ。もしかして謎解きゲームの影響でルールが発表されてからでは遅い、早いもの勝ち!!!っていう法則が無意識のうちに働いているんじゃ・・・?
とにかく教室に入ればいいんじゃ・・・!!
うちは走りだした。
あれ・・・?そういえばツインおさげもいない。
うち以外の最後の一人が教室に入った所まで辿り着くことができた。
うちはその次の教室に辿り着いて扉を開けて急いで入ってその扉を閉めた瞬間。
何かカランとうちから落ちた音が聞こえた。
うちは気になって扉を開けて廊下に出てみると親父仮面のシャープペンが地面に落ちていたのでしゃかんでそれを拾うと
ばーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
と一発の爆発音が聞こえて
一直線に光線が横切りうちの横の教室も焼きはらった。
うちの走り出したスタート地点からその先の廊下の突き当りまで全ての廊下は解らないが見える範囲までは焼き払われて全てが消えて無くなっていた。
「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
誰かの悲鳴が響いた。
その途端大勢の生徒達が廊下に居た。
「さっきその人が他の人と何かゲームをやろうとか言ってどっか行きました」
とその悲鳴の主であろうかの女子がうちに向かって指を指した。
「ニュースみたぞ。そいつ凄い力が使えるって」
とある男子が言った。
「やっぱり、あいつ頭おかしいし、みんな全員教室ごと全員殺したんだ・・・!!」
「アイツしかいない」
みんな口を揃えて言い始めた。
「犯人はあいつしかいない」
また始まった。何か物が無くなると全てうちの所為にされた。
「違います」
という声響いた。
その声の方を向くと
王子が居た。
「何の根拠があんだよ・・・!!」
と王子に向かってある男子が言った。
「そうだ・・・!!カッコ付けて言うんじゃねえ・・・!!人と違う事言えばお前は目立てると思ってるんじゃね?」
と男子が言うと
「言っちゃった。そっちも根拠ないよねえ?」
と悪戯っぽい笑みを浮かべて言ったのがツインおさげだった。
みんなさっきまでうちの悪口や犯人扱いしていた口を一斉に閉じた。
そこに先生が通りがかった。
「何だこれは・・・?」
はっ・・・!!自分で喋らなきゃ・・・!!
「わたし教室を光の線が教室を一瞬で薙ぎ払うのを見ました」
と先生に向かって言うと
「そうか。もう先生が来たから大丈夫だ。多分紋の仕業か・・・?えっとまず警察にえっと今は世界救済団だったな・・・まずそれを呼んで」
と先生が言うと
「ここに居ります」
と手をあげて言うのは王子だった。
「お。居たか・・・!!君は代表だったな・・・!!」
と先生が安心した様に言うと
「だが紋の仕業としてもその紋が今居ないとすればもうどうしようもないか。この事件はやっぱり未解決か?それに被害者がどれぐらいいるか解らない」
と先生は影を落としてそう言った。
「事件の突破口ならここにあります」
と先生を安心させるかの様に王子は笑みを浮かべると
その教室があったであろう場所の空中を手で静かにトンと押すと
まるで教室という箱が何かの意思で組み立てられていくおもちゃの箱を組み立てられて行くみたいに展開図の通りに組み立てられて行くように
無数の教室は一瞬の間にその形を元の通りに組み立てられていってすっかり元の形を取り戻した。
すると教室に皆走って次々走って一人ずつ教室に入って行った。
すると最後の一人が教室に入って行った。
これはうちら(現在)がいるのにもう過去になった事件が今展開されている。
うちが犯人だと断定されていた事件はまだ過去になった訳じゃなかった・・・!!
そう感じた時にはうちらが走り始めたスタート地点に糸目の少年が立った瞬間その少年が光に姿を変え教室全部を薙ぎ払っていたその光景自身が
びゅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と
今のうちらの横をまるで一陣の風が横切るかの様に廊下の突き当りに通過していくと
すっかり教室は元通りの教室になっており
廊下に元通りのうちらが立って居た。
先生はそれを見て涙を流していた。
「先生。しっかりしろよ」
と男子生徒が言うと
びゅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!何かがこっちに向かってくる!!!!!!!!!ヤバイ・・・!!それにうちらがぶつかる・・・・!!!
ん・・・?
その光景自信を王子が手の平で受け止めた。
ある男子生徒が
「何なんだよそれ・・・!?」
と驚愕して聞くと
「先ほど突破口が開けて事件自身が解決の糸を打ち込みこちらに還ってくるよう展開しましたらこの事件を解決するにはこのステージをクリアすればいいという事ですので」
と王子が言うと
いつの間にかうちらは学校の外に立っていて
学校の上空には使徒ぐらいな大きさの巨大な放物線があった。