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俺の嫁はぷよぷよなあいつでした。  作者: 秋野ムラサキ
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始まりはわが家

「お兄ちゃん、起きて」


「う~ん」


「起きてよ、お兄ちゃん」


「う~~ん」


「お兄ちゃ~ん」


「......」


「起きろよクズ人間」

「お前は二重人格か」


毎朝のように妹にやさしく?起こされた俺は、カタツムリといい試合ができるくらいの速さでベッドから這い出ると、着替えを始める。


「まったく、せっかくかわいい妹が起こしてあげてるんだから、もう少し喜んだら?」


「お兄ちゃんのお着替えを見て恥じらいの欠片すら表さない妹にどう発情しろと?お前本当に思春期きてるか?」


「別に発情しろとまでは言ってない。というか、妹に起こされただけで発情とか、どのレベルの変態よ。あと、私は思春期ど真ん中です」


「俺の寝顔見たさに毎朝起こしに来てるお前がそれを言うか」


「私はお兄ちゃんの寝顔なんか興味ありません」


「え⁉...」


「なんで素に驚いてるの?」


「兄の寝顔に興味ない妹っているの?」


「お兄ちゃんの中の妹ってどうなってるの?」


「この世の妹は全員ブラコンじゃないのか?」


「じゃないよ!お兄ちゃんの妹に対する価値観はいろいろおかしいよ!」


「男は父親の秘蔵本で性を学び、女はお兄ちゃんで性を学ぶんだぞ?」


「なにその理論!あとその言い方だと後半は誤解が生じるから!」


「俺が勝手に考えたものだが、結構当たってると思うぞ?」


「お兄ちゃんがいない女の子は誰から学ぶの?」


「家庭教師のお兄ちゃんに性を学ぶ」


「そのケースは大分レアだから!あとやっぱり話の内容が卑猥な誤解を生んでいる気がする!」


「家庭科の教師で家庭教師!」


「それほど上手くないし、性教育はどちらかというと保健体育だと思う」


「そうそう、保健の性教育といえば」


「まだ性の話広げるの⁉」


「あぁ、この一話はまるごと俺たちの性に関する会話で占めようと思っている」


「本編一話目で兄妹が延々性の話するなんて聞いたこと無いよ」


「性の話じゃないけど、一章のほとんどを兄妹がパンツの話している本があったぞ?」


「上には上がいた!」


「まぁ、ベッドにでも座って、ゆっくり話そうじゃないか」


「性の話をしながらお兄ちゃんと一緒のベッドに座るとか、身の危険しか感じないんだけど」


妹の失礼な発言をスルーしつつ、俺はベッドに座る。

ちなみに、パジャマから私服へのお着替えは、家庭教師あたりでとっくに終了している。


俺が座っているのに自分が立っているのは癪なのか、しばらく悩んだ末、妹は俺の隣に座った。

あえて俺がポンポンと叩いた枕側とは逆、それもわずかな距離をおいてだが。


「で?」


「保健体育の教科書だが、あれはどこまでがOK何だろうな?」


「と言うと?」


「あんまり言いすぎると年齢規制がかかるから言えないけど、一般に日本の保健体育で使われている教科書は、男女がそれしているときの局部の状態が、断面図みたいにかかれているじゃないか」


「まぁ、そうかもね」


「そんな図を見たって、よほどの想像力がなきゃ、興奮のしようがないだろ?」


「いや、私にきかれても分からないけど」


「だけど、外国で発行された、どちらかというと参考資料に近いものには、もっと立体的に、結構リアルに描かれていたりするんだよ」


「よく分からないけど、お兄ちゃんが外国の保健の資料調べてまで、そういう素材を探しているのは分かった」


妹の余計な推察を無視して、俺は話を続ける。


「そこまでリアルな図だとしても、やっぱり写真じゃないんだよ。だから、そこら辺の線引きって、どうなってるのかなと」


「うん、すごいどうでもいいね」


「なに言ってるんだ。一見どうでもいいことでも、日常の小さな疑問について考え、答えを見つけていくことが人生において大事なことなんだぞ」


「すごくいいことを言ってる風だけど、疑問のテーマがテーマだから、全然いいことに感じない。

要するに、素材を探して保健の資料を調べてみたけど、写真じゃなくてがっかりしたって話でしょ?」


「おい、それじゃまるで、お兄ちゃんが性欲だけの男見たいじゃないか」


「性欲だけの男でしょ。妹に性の話してる時点で」


「いや、お兄ちゃんは性欲だけの男じゃない!試しに、俺の耳元でエロいことささやいてみろ!」


「は?」


今のは?は、疑問と軽蔑が半々な感じだ。

だが俺は負けない!


「俺の耳元でエロいことをささやいてみろ。俺は性欲だけの男じゃないから、理性が正式に作動して耐えられるはずだ。」


「はぁ?」


訂正、百パーセント軽蔑でした。


「それ、お兄ちゃんが得するだけのやつだよね?」


「いいや違う。これは証明のために仕方なくだ」


まだ疑いの目を向ける妹に、ある提案をする。


「やってくれたらお小遣いを上げよう」


「......やる」


わが妹ながらチョロすぎないか?将来が少し心配だ。


妹は俺の方にすり寄ると、耳元に口をよせ。


「...お兄ちゃん」


「ふにゃっ!」


「まだ何も言ってないけど⁉」


「悪い、少しくすぐったかっただけだ」


「何か、すごい恥ずかしいんだけど、お小遣いのため」


妹は、再び顔を近づけ。


「...お兄ちゃん、大好きだよ」


予想を遥かに越える破壊力‼

まだエロいこと言ってないのに⁉


「...お兄ちゃん、私(自主規制)したい」


ここで我慢しなければ、俺の威厳が地に落ちる。


「...私、(自主規制)して欲しいの」


ヤバイ、赤面した妹超かわいい。いやそうじゃないだろ!


「...私の(自主規制)、すごい(自主規制)してるの」


頑張れ俺、やればできる俺!


「...私の(自主規制)、おかしくして欲しいの」


あれ、でも俺ってそんなにがんばり屋だったっけ。


「...お願い、お兄ちゃん」


別にがんばってまで自分の威厳守らなくてもいいよね。


「もう我慢できない」


俺も。


俺は妹の両肩を、痛ませない程度に強く掴み、横スピンをかけながらしっかり頭を枕の方に向けて体重をかける。

その間一秒未満。


俺は妹を押し倒した。


俺は性欲だけの男らしい。

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