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二百四十三話 お題:製鉄 縛り:糊付け

 製鉄所で働く弟から聞いた話である。

「この間うちの製鉄所でヤバい事故があってさ。精錬炉の底が抜けて、中身が全部外に漏れちまったんだよ。そのせいで炉の近くのいたやつが全身大火傷しちまったんだけど」

 製鉄所の作業員達は特に慌てた様子もなく、どこからかビショビショに濡れた布のようなものと巨大なチューブを持ってきて火傷をした作業員の治療を始めたという。

「最初布だと思ったんだけど、よく見たら人の肌でさ。火傷したやつの体にチューブの中身を塗りたくって、糊付けするみたいにその肌を貼っていったんだよ。そしたら」

 火傷をした作業員は意識を取り戻し、人の手も借りずに避難したそうだ。

「あんな便利なものを作れるなんて、今の技術ってほんとすごいよなぁ。にしてもあれどこで売ってるんだろう? 話すら聞いたことなかったんだけど」

 私が後でインターネットで調べておいてやるよ、と言うと、弟はマジか、サンキューと言って白い歯を剥き出して笑った。

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