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二百三十八話 お題:利他 縛り:走り使い、付記、日本、朴、散らし

 大学生の頃に体験した話である。当時私は親戚の経営する電気屋の仕事を手伝っており、家電を配達したり散らしを配ったりと走り使いのようなことをやらされていた。ある日の家電の配達の帰り、私は道路脇の朴の木の根元に一冊の本が落ちているのを見つけた。落とし主が探しているかもしれないと思い、その本を拾って中身を確認してみたところ、それは日本の凶悪殺人犯について詳細にまとめたもので、読んでいて吐き気がするような内容だった。私は落とし主に繋がるものが何かないかと吐き気をこらえながら確認を続けた。すると巻末の付記のページに、

『なんで俺のことが書いてねぇんだよ』

 と落書きがしてあるのを見つけた。私はたとえ自分が本の落とし主に殺されることになってもこの本を返そうと思い、未だに落とし主を探し続けているものの残念なことに見つけられていない。

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