表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
211/302

二百十話 お題:渡り合う 縛り:余燼、技術、無能

 キャンプ仲間から聞いた話である。

「この間のキャンプがほんと最悪だったんだよ」

 なんでもキャンプの最中に参加者の男性二人が喧嘩を始めてしまったのだという。

「二人とも自分の知識とか技術に自信を持ってるプライドの高いタイプだったんけど、まず装備のけなし合いから始まって、その後はお互いが何かする度に下手くそ! とかこの無能! とか言い合ってさ。それだけでも帰りたくなったのに」

 その二人の喧嘩はとんでもないところまでエスカレートしたそうだ。

「バーベキューの後片付けの時に、喧嘩してる二人がバーベキューの炭の余燼をどれだけ口の中に入れられるかで決着をつけようとか言い出してさ。いくらなんでもまずいと思ったから止めようとしたんだけど」

 止める間もなく、男性二人はまだ火がついている炭を同時に口の中に入れたという。

「一人は全然平気な顔して炭をガリガリ食べてて、もう一人は当たり前だけどのたうち回ってさ。急いで山を下りようとしたら、炭食べて平気な顔してたやつがそんなやつ放っておいてキャンプを楽しもうとか言ってきて……もう絶対あのグループとはキャンプに行かない」

 彼と今度キャンプに行く際は、上等な酒でも持っていってやるかと私は思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ