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百十六話 お題:胴 縛り:なし

 高校のクラスメイトから聞いた話だ。彼はいきなり、

「俺の姉ちゃんさ、実は蛇の妖怪なんじゃないかと思うんだ」

 と俺に言ってきた。とりあえず何があったか説明しろ、と言うと、

「姉ちゃん、めちゃめちゃものぐさでさ。この間もみかんがなくなったから台所から取ってきたいんだけどこたつからは出たくないとかで、それで、胴をさ、何メートルも伸ばして、足をこたつに入れたまま台所まで這っていって、みかんを取ってきてたんだよ」

 俺が何も言えずにいると、彼は、

「これどういうことだよ! って問い詰めたんだけど、姉ちゃん全然態度変わらなくてさ。お父さんとお母さんには言うなよ、とか、胴じゃなくて足が伸ばせればよかったのに、とか適当なことばっかり言っててさ。なぁ、俺どうすればいいんだ? 黙って今まで通り姉ちゃんの弟をやってればいいのか? それとも姉ちゃんが普通の人間じゃないって周りに話しちまった方がいいのか?」

 俺はどうするのが一番いいか考えておく、と言ってその場を切り抜けたが、正直なところどうするのが一番いいかなんて全くわからない。どうしよう。

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