プロフィール
ナレーション(N)「今回の男の子は、大下優君、中学一年生。優君は家族思いでやさしくて、小学生のときには地元のサッカーチームに所属していた元気いっぱいの男の子でした」
父「でも、中学に入ってから優はかわりました」
N「そうなのです。優君は中ふ学に入り、サッカー部に入部しました。そくのなかの先輩たちとなかよくなりました。それが問題だったのです」
母「あの人たちがあの子を悪くしたのです」
N「先輩たちは優君を遊びに誘いました。優君は断りましたが、『俺たちの言うこてがきかないのか』と脅し、無理やり優君を遊びに連れていきました」
N「最初はいやいやだった優君。しだいに先輩たちと遊ぶことが楽しくなりました」
父「サッカー部に出なくなり、授業もサボるようになり、成績が下がりました」
母「タンスのなかからお金を盗んだり、最近は無断外泊もありました」
父「優をどうしょうか悩みました。ふと、この番組のことを思い出しまして応募しました」
母「これであの子が変わることを願っています」
N「なるほど、お父さんとお母さんの気持ちよくわかりました。では優君をどういう風に変えたいですか?」
憂美(憂)「妹のように。お兄ちゃんを妹みたいにして!」
N「優君の妹でひとつ年下で小学六年生の憂美ちゃんです。でも憂美ちゃん、どうして優君を妹みたいにさせたいの?」
憂「だってお兄ちゃん、いつも威張っているし、勝手にわたしの貯金箱からお金をとるし……」
母「あの子ったら。どうしようもない子ね」
父「憂美、まだ言いたいことがあるんだろ。言ってみなさい」
憂「あのね、お兄ちゃん、わたしにお兄ちゃんの宿題をしろと言うの。でもね、お兄ちゃんの宿題なんてわかるわけないのに無理やりやらせるの。そして間違ったら逆ギレしてわたしの頭を叩くの……」
母「憂美ちゃん……」
憂「あんなお兄ちゃんなんかいらない。いっそのことわたしの妹にして、今度はわたしがお兄ちゃんに威張りかえすの。いいでしょ、お父さんにお母さん」
父「憂美……。憂美、つらかったんだね。わかった。憂美の言うとおり、妹みたいにさせよう」
N「妹の憂美ちゃんのリクエストで、優君を妹にすることにしました。どうなるか楽しみですね。それではスタジオさんにいったんお返しします」