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序章 絶望

「おじいちゃーん。」

遠くから孫の声が近づいてくる。


今日の天気は雲ひとつない晴天

気候も穏やかで、頬を撫でる風が眠気を誘う。

元気の良い男の子が荷馬車から、勢い良く飛び出てこちらに駆け寄ってくる。

年は12〜3才ぐらいだろう。

男の子らしい動きやすい服装をしている。

「おじいちゃん久しぶり!寂しくなかった?!」

老いぼれの体を気にしない、いい抱きつきをして孫はわたしにそう言った。

「ハッハッハ、寂しかったぞぉ〜だけどなぁ、生きていればまた会えると思っていたから、寂しくなかった。」

そういうと孫はすこし顔を膨らまして不満の様子を表したが、またすぐに笑顔に戻った。

「お久しぶりでお義父さん。」

荷物を背負って娘と旦那が私のもとへやってきた。

「これから少しお世話になります。コラッ抱きつく前に挨拶しないとダメだろう。」

そう旦那が孫にしかりつけ親子共々わたしに挨拶をする。

「いや、来てくれて嬉しいよ。まぁ広いだけが取り柄だがゆっくりしていってくれ。」


わたしの家は広い。

理由は農業をやっているせいだが、周りにはあまり人がいないのも理由のひとつだろう。

家の周りはほとんどが田んぼだが、小さい畑を作りそこで野菜を栽培している。

少し先にいけば川があり、その周りには木々が広がっている。

そんな田舎に、都会から娘夫婦が長期休暇を使って遊びに来たというわけだ。

ま、仕事の関係上一週間ほどで娘夫婦は孫を置いて帰ってしまうわけなのだが。


一週間がたち娘夫婦が帰ったあと孫が、わたしの過去の日記を見つけ出してきた。

書いてある文字が読めないから読んでくれと、差し出してきたのだが、それより面白い本があるよ。

と気をそらした。

どこから見つけ出してきたのやら、と驚いたが。わたしはその日記を見て昔を思い出し泣くのを必死にこらえていた。

孫が読めないのも当然だろう、わたしがこの世界に来る前に書いていた日記なのだから・・・・


ハー・・・ハー・・・ハー・・・ハー・・・・

息が苦しい、頭がうまく回らない、酸素が足らない

「くそ!本陣から支援はないのか!おい!10−230の座標に機動砲撃と

空輸機を頼む!一時本陣まで撤退したい!おい!応答しろ!どうした!くそ!

くそ!くそ!くそ!くそぉ!オイ!移動するぞ!」

「了解!でもどこに!」

「知るか!自軍はもう撤退ずみだ!俺らは見捨てられたらしい!こんな所で死にたいならここで交戦してろ!

行くぞ!」

畜生!畜生!畜生!チクショォォォォォォ!帰りたい、故郷に帰りたい、帰りたい

こんなところで死んでたまるかぁ!

・・・・この時わたしは、友軍に見捨てられ孤立したこの日を「命日」と決め日記に書こうと思っていた。


2300年、地球は、開発のしすぎで森林が減り地球温暖化が進み、結果第二氷河期が始まった。

極度の食糧不足と燃料不足、寒さという死の恐怖、そして資源が枯渇していく絶望感

人類は地下に潜り、なんとか生存をしていた。

だがしかし、底を付き始める資源。

と日本とアメリカの合同資源調査チームがユーラシア大陸中央に膨大な資源を発見。

その場所は他より気候がいくらか暖かく地質もよく、ここを拠点にすれば現状を打破できる開発が進められる。

今より、ずっと快適に暮らせる。そう日本とアメリカは全国に向けて発信した。

だがしかし、その最後の資源を奪おうとある国がその地域に戦闘を仕掛けた。

なんとか守ろうと必死の抵抗するが、形勢が圧倒的に不利になり、EU連合に助けを求めた

結果、世界を巻き込んだ世界大戦。通称「第一次資源戦争」が勃発したのであった。


当然のごとくわたしも戦場へ志願した。

まぁ聞こえはいいが、ただの徴兵だ。

しかし、メリットはあった。

政府がわたしたち家族の衣食住を提供してくれるのだ。

ただの共有施設にぶち込まれるだけなのだが、設備は完備されているし何よりが安心できる。

元々政府は戦争にならなくても収容するつもりだったらしいが、戦力が必要なためこのような措置になってしまったらしい

戦争が起きてしまったんだ仕方がない。

そしてわたしは兵士になり、訓練を受け、配属され戦場へ放り込まれた。

いくつかの戦場をくぐり抜けたとき、私は最も激しい戦場へ配属された。


―命日 前日―

吹雪かどす黒い雲しかない空の旅を10時間ほど空輸機のなかで過ごし、わたしは次の配属先へ向かっていた。

ようやくついた足場は驚いたことに乾燥した大地だった。

戦場は幾度となる戦闘で原型をなくした大地と化学兵器により気候が変わり不毛の大地と化した地球の一角だ。

わたしは着いた途端、もう地球はダメだろう・・・と改めて認識した。

学者によるとあの氷河期は地球が自己再生するために、起こした現象で。

地球上の生物は全て死滅しなければならかったらしい。

しかし、人類が生き残り地球の状態をかえりみず、戦争で過度の化学兵器の使用したことにより

地球が自己再生できなくなってしまった、らしい。

この戦争が終わるときは地球も終わってしまうだろう。そう思ってしまった。

かなり久しぶりの投稿です。

もう忘れ去られてるでしょう。

ドリームストーリーの方は一旦消去して書き直そうかなぁと思っています。

この物語は長く書くつもりはありません。

ネタに詰まる前に完結させたいですね。

では、また( ・ω・)ノシ

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