第5話 雑すぎるパーティ結成
(何とか、ミミカを仲間にすることはできたが
あと3人は欲しいな)
「あそこに行きたいなの!」
「え?」
「お腹すいたなの」
「わかった」
「いらっしゃい」
「どうも」
「いらっしゃい」
「やっぱり決まったセリフなんだね」
「いつもありがとうね」
「今日初めてだけど」
「いらっしゃい」
(よし、話すのやめよう
ミミカは、気にしてないな)
「私これにするなの!」
「決まったか」
「まいど」
「それ食べたら仲間探しに行くよ」
「仲間探すの大変なの」
「そうだけど、2人じゃ不安でしょ」
「確かにそうなの
あ、それならいいのあるなの」
「え?なになに?」
「ステータスのところ出してなの」
ピコン
「出したけど」
「右下にパーティ結成ってボタンあるなの」
「え?ちっさ!こんな小さいの
気づかないわ!」
「そこを押すなの」
「はい、パーティ結成の画面に行ったけど」
「下におまかせってボタンあるなの」
「あるね、これを押すの?」
「そうなの!」
「……確かに簡単に結成できるけど
ほんとに大丈夫なの?」
「分からないなの!」
「適当だな」
「やってみるなの!」
ポチ……
「な、なんにも起こらないけど」
ポンポンポン
「うわぁ!」
「あ、召喚されたなの!」
「え、誰ぇ?」
「あ、えっと」
「あ、もしかして僕っちを召喚したぁ?」
「はい、しました」
「なんだ?ここ」
「あ、どうも」
「あぁ?」
「ひぃ」
「誰だテメェ」
「ぼ、僕はユウシヤです勇者してます」
「勇者だァ?」
「わ、私たちを召喚した方です」
「なんでおめぇがわかんだよ」
「私これで、3回目なんです」
「あ、そう」
(これ、回数関係ないんだ
てか、3回も呼ばれてるんだ可哀想だな)
「あの、パーティを結成したくて」
「はぁ?パーティだ?
俺は、パーティなんか組まねぇよ」
「え、そんな」
「それになんだよ、人の迷惑を考えないで
どういうつもりだよ!」
「え、え、どういうこと?」
「俺、飯食ってたんだけど!」
「僕っちは歌ってたよぉ」
「私は、調合してました」
「みんな作業中に呼ばれたみたいなの!」
「あ、えっと、な、なんかごめんなさい」
「それで、何の用ですか?」
「用ないなら僕っち帰るよぉ」
「俺も、飯飯食いたいんだけど」
(おまかせって時と場合選ばないんだ
やっぱ雑だ)