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第46話 バグの王国

「こんな、立派な王国が消されたんだ」

「あんた勇者なのに知らなかったわけ?」

「初めて知った」

それも、そうですよ

「ナレ何か知ってるの?」

この王国は、皆さんができる前に

ボツにされてますから

「なんで、そんなこと知ってんだよ」

私は、初期とかないので

「まぁ、確かにそれもそうか」

元々は、ちゃんとした

RPGを作る予定だったみたいです

「では、今の形になったのには何か理由が?」

それが

「それが?」

驚かないでくださいね

「わかったなの」

ほんとに覚悟はいいですね

「いいよぉ」

ホントのホントに……

「早く話せ!」

あ、はい


その理由は、データの容量がデカすぎて

パソコンが壊れそうだったから

「えっと……ナレ?」

はい?なんでしょう

「理由は、それだけ?」

はい、そうです

「……なんて言うか」

「溜めた割にはしょうもな」

タイガーさんストレートですね

「そりゃそうだろ」

でも、容量って結構大事なんですよ?

「そうなのか?」

「でも、私たちには、何も無いわよ」

私があるんですよ

容量がでかいと止まるんですよ!私!

その度に撮り直しなんですよ!セリフ!

「お、落ち着いてなの」



「お、3人とも出てきたみたいだよ〜」

「ほんとじゃん!」

「私たちの初期は、どうなってるんだろうね」

「変になってなきゃいいけどな」


「あれ?なんか、人多くない?

あーし、そんな人いるの

好きじゃないんだけど」

「えっと、これ私?」

「え?何?あーしと似てる人いんだけど

ちょっと、怖いんだけど」

「私、こんな性格だったのね」

「え?なんか文句あんの?」

「ないわよ」

「初期アイル怖くね?」

「ギャルのような不良のようなだね」


「あ、えっと、はじめまして

僕は、タイガーと言います」

「嘘だろ」

「え?僕に似てる人が」

「おいおいおい、まじかよ

お前、タイガー?」

「はい」

「……俺、やだぁ!」

「こんな、タイガー想像出来ないなの」

「僕っちもぉ」

「俺だってそうだよ!」

「現タイガー怖い!」


「なんだよ、うっせぇな!

寝てんだから、騒ぐなよ」

「……」

「あれ、ユウシヤだよな?」

「そうですね」

「現ユウシヤは、固まってるなの」

「おおお、大丈夫か?」

「いや、大丈夫じゃない、あの人誰?」

「お前の初期」

「知らない」

「初めて会ったもんな」

「そういうことじゃない

あの人、知らない」

「多分、ユウシヤさん現実逃避してます」

「そうか、よし、見ろ」

「嫌だ」

「頑張れ」


「あ?誰だテメェ?俺に似てんな」

「僕は、今のユウシヤ」

「おう、そうか、俺はなんだ?」

「あんたは、初期だよユウシヤの」

「そうか、初期だ俺は」

「初期のユウシヤってアホだな」

「そうね」


「なんかね、こいつら迷子なんだって

マジでウケるでしょ」

「そうか、迷子なのか

よし!出口見つけるか!」

「あ、ありがとう」

「ユウシヤの性格は

あまり変わってないみたいね 」

「そうかぁ?怖そうだけど初期の方が」


「ついてこい、こっちだ」

「なんか、僕よりも勇者ぽい」

「まぁ、気にしないなの」


あれ?もう行くんですか?

体力ありますね

もう少し、休憩しません?

「そんな、時間ないでしょ

ナレも消えちゃうんだから」

ユウシヤくん!

「まぁ、来ないなら置いていくけどね」

え?待ってくださーい!

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