第3話 スライムがやってきます
(あそこじゃ、仲間は集まりそうにない
しょうがない国を出よう
ひとりでスライムでも倒しながら
強くなろう
(……それにしても、外も同じだな
どこまで雑なんだよ
ん?なんだこれ
って、これペラッペラな花じゃん
この世界一日で作られた?
いや、1日も掛かってないんじゃ)
ガサガサガサガサ
(ん?何かが来る
もしかして、モンスターか!)
ガサガサガサガサ……ヒョコ
(お、スライムだ!戦うぞ……あれ?
どこ行くんだ?見向きもしない
真っ直ぐ進んでる
攻撃してみるか)
ベシ!
「!?スラスラスラスラ!」
(え?こっちから攻撃すんの?
え、友好的なモンスター?)
「スラスラスラスラ!」
(じゃないし!なんか飛んできてるー!
よーしその気ならこっちだって
そういえば、僕の能力ゾンビにするだけだー!
どうするんだよ、ええい!この剣がある)
ベシ!ビシ!ベシ!
(あははーん!この剣弱ーい!
逃げよう!)
「スラスラスラスラ!」
(どこまでも来るよー!
てか、スライムだからスラスラ言ってんの?
だとしたら雑すぎるよほんとに!)
「スラスラ!」
(な、何とか逃げきれた
なんで、この剣弱いの?
……よく見るとボロボロだ
そうだ、僕のステータス見てみよう)
ピコン
(えーと、戦力100防御20
逃げ足の速さ300ツッコミ度1000
なんだこれ、そりゃスライムにも勝てない
逃げ足の速さが高いから逃げれたのか
それよりも気になるのがツッコミ度
なんだよ1000って1番高かいじゃん
ほんとになんなんだこの世界は
変なところでちゃんとしてる
基本的に雑だけど)
ガサガサガサガサビューン!
「うぁ!また来た!」
やぁ、ナレーションだよ
いいこと教えてあげます
そのスライムには追跡機能が
ついてるみたいです
「……ホラゲーかよ!
もぉ!いつになったら逃げれるんだよ!」
では、最初の村に行ってみれば?
そこなら、敵入ってこないし
仲間いると思うよ
「それを先に言ってよ!」
ごめん言うの忘れた
まぁ、頑張って
このまま2キロ真っ直ぐ行けば着くから
ほんと、配置適当だよね
「うそーん」