第19話 大人と子どもの時間がある村
「ギャラクシーから逃げてる時に見えた
村に逃げ込んで来たけど」
「この村もおかしいな」
「やっぱそうだよね」
「大人がいっぱいなの」
「大人しかいないねぇ」
「他の村は子どもいたはずです」
「ここは、どんな村なのか 」
「君たちは、勇者かい？」
「はい、そうです」
「私は、この村の村長」
「村長さんですか」
「この村は、大人と子どもの時間が
別れてる村」
「……どういうこと？」
「つまりあれか、今は大人の時間ってことか 」
「この村は、大人と子どもの時間が
別れてる村」
「同じこと言った」
「だいたい3つぐらいみたいなの」
「てか、なんでタイガーわかったんだい？」
「いや、適当」
「あ、そう」
(でも、実際その考えであってるようだ
今は、夜だから大人達が活発なのか
……いや、夜行性か)
「ちょっと、気になるから
今日は、ここに泊まって
明日の朝子どもの時間を見てみようぜ」
「私も気になります」
「僕もぉ」
「そうだね」
(もしかしたら、有益な情報を
得られるかもしれない
一応、大人たちにも声をかけてみるか)
「あのぉ」
「今は、大人の時間だよ」
「そうですね」
「今は、大人の時間だよ」
「また、違う人きた」
「今は、大人の時間だよ」
「また、違う人
セリフは一緒だけど」
「今は、夜だよ
ほら、お姉さんといいことしな」
「それはダメ！」
(危ない危ない、今の時間は
話しかけるのやめよう)
「朝だ！」
「ほんとに、子どもだけなの」
「すごいねぇ」
「話しかけてみよう」
「賛成なの！」
「こんにちは」
「僕の名前は……だよ！」
「え？」
「今、名前のところだけノイズみたいなのが」
ちょっとアニメキャラの名前なので
ノイズがでます
「あ、ナレ」
ナレ？
「ナレーションのあだ名」
そうですか
「やだ？」
呼びやすい言い方でいいですよ
「そっか、子どもがつける名前
自分の好きな人やキャラの名前に
すること多いなの」
「なるほどな、俺は、気づかなかったわ」
「あれ？また1人来たよ」
「僕の名前は、jdptらまなjptgdtはたさだよ！」
「な、なんて言いました？」
「適当につけたのかなぁ」
「多分そうだね」
「子どもがつける名前って自由で面白いな！」
(この雑な世界だから
驚かなくなってきている自分がいる)
さぁ、それはどうかな？
「ナレ、怖いこと言わないでよ」
