第16話 違う村でも災難
「散々な目にあったぜ
おめぇ、あんな薬を試す時は
場所と人を選べよ」
「はい」
「まぁ、町からは追い出されたけど
みんな怪我してないから良かった」
「それはそうだな」
「あれは凄かったなの
みんな武器持ってたなの」
「面白かったねぇ」
「ユルカは、怖いもの無しなの」
「ユルカが1番こえーよ」
「で、とりあえず近くにあった村に来たけど
まぁ、10キロくらいあったけど」
「つまんねぇ村だな」
「そうだね、静かすぎる気が」
「なんか、嫌な予感するなの」
「村の中に入ってみましょうか」
「ほんとになんにもねぇな」
「それに、誰もいない」
「もしかしてぇ、廃村なのかなぁ」
「この世界に廃村なんであるなの!?」
「ここ以外にもあると思うよ」
「外に出ていなかったので
知りませんでした」
「廃村ってよくお宝が
埋まってるって聞くなの」
「おお!まじか!探すぞ」
「なんにもねぇじゃねぇか!」
「そんなこと言われたも
知らないなの!」
「おめぇが言ったんだろ!」
「よく聞くって言ったなの!」
「ちょっと、喧嘩しても何も出てこないよ
ここには、なんにも無さそうだし
そろそろ、次の町に行こう」
「そうですね」
「僕っちも賛成ぃ」
「よし、行くか」
ゴゴゴゴゴ……
「な、なんだ?」
「地面が揺れてるなの」
「地震ですか?」
「みんな!建物から離れて」
ゴゴゴゴゴ!
「と、止まった」
「あ!見てなの!」
「ああ!出口が塞がってる!」
「さっきの地震で木が倒れたみたいです」
「どうするなの!」
「おし!ここは、俺が行く」
「タイガーいけるなの? 」
「大丈夫だ!俺は突進が得意だからな!
あんな木壊してやるわ!オリャャャ!」
(……いや、木に引っかかってるじゃん!)
「壊れてないなの!」
「役たたずぅ!」
「うるせぇ!」
「もういいなの!私が行くなの!」
「おめぇこそ大丈夫かよ」
「一緒にしないでなの
ふぅぅぅ!ああああああああ!」
バギッバギハギバキ!
「すごいねぇ!壊れたよぉ」
「チッ、なかなかやるな」
「すごいだろなの!」
「よし、また地震が起こる前に出よう!」
なかなか、ユウシヤたちの
冒険始まらないですね
「そうなんだよ」
お、今日はユウシヤです
「次こそ、いいところに
行けたらいいんだけど」
じゃあ、私からヒントを
重要人物は意外とすぐ近くに