第15話 町から追い出されました
(ミミカの能力事件から数日が経った
今は、問題なく各々自分の能力を高めたり
買い物したりと自由に過ごしている)
「暇だなぁ」
「タイガーもなにかすればいいのに」
「何かってなんだよ」
「うーん、能力を高める」
「俺が能力使ったら、またこの町壊れるだろ」
「突進しなきゃいいんじゃない?」
「俺、曲がれないんだぞ」
「あ、そうだった」
「そういうおめぇもなんにもしてねぇじゃん」
「そうなんだよね、僕の能力
使うところないし」
「そういえば、どんな能力か
聞いてなかったな」
「僕は、蘇生だよ
ゾンビにできる1日3回まで」
「なんじゃそりゃ」
「意味わかんないよね」
「ほんとに」
「出来ました!」
「うおっ!なんだよ大声出して」
「あ、ごめんなさい」
「何ができたんだい?」
「これです!」
「なんだこれ、薬か?」
「はい!すごい薬です」
「おお!それはすげぇな」
「どちから使ってみてください」
「え?いいの?貴重なものじゃ」
「平気です!作り方覚えたので」
「なら、タイガー使ってみなよ」
「いいのか!なら、ありがたく
使わせてもらうぜ!」
「はい!」
ゴクゴク
「うぉぉぉぉ!元気が出てきたー!」
「え!?ちょっとどこ行くの!」
「あれ?また、走って行っちゃいましたね」
「そういえば、あの薬は
どんな効果があるだい?」
「えっと、能力向上です」
「……あ」
「どうしました?」
「やばい、早く止めないと!」
「なんでですか」
「タイガー自分の能力制御出来ない!」
「……ああ!そうだった!」
(みんな忘れてるじゃん!
覚え悪すぎる!僕もだけど
とと、とにかく止めないと
また、町が壊れちゃうよ!)
「うわぁ!人が走ってくるよ!」
「こっちに来るなー!」
ガシャーン!ドカーン!
「町がまた壊れた!」
「あいつら!」
「やばーい!」
「ごめんなさーい!」
「出てけー!」
「はいー!」
「僕は、タイガーを引っ張るから
マジックは、残りの2人を連れてきて〜」
「わかりました!」
「なにこれぇ?楽しそうぅ」
「そんなとこ言ってる場合じゃないです」
「どうなってるなの?」
「説明は後でしますー!」
とうとう、町を追い出されましたね
「つ、疲れた」
おや?タイガーくんじゃないですか
「これから、俺たちどこに行けばいいんだ?」
そこら辺に村がありますよ
「どの辺だよ」