第11話 ミミカの勘は意外とポンコツ!?
(昨日は、散々だったな
ユルカはスライム怒らせるし、遊ばれてるし
タイガーはどっか行っちゃうし、突進してくるし……また、なにか起こる前に森を出よう)
「ねぇ、あっちから敵が来るなの!」
「え?」
「ギャアオー!」
「おお!まじか!」
「あれは、グレイドスです!」
「うわぁ、逃げろぉ」
「そこに、穴があるなの!」
「ほんとだ、入ろう!」
「ミミカの勘すごい」
「強いねぇ」
「そうかななの」
「ミミカさんがいれば怖いもの無しですね」
「すげーな、尊敬するぜ」
「ありがとうなの」
(もしかしたら、ミミカの勘を
強運を上手く使えば
すぐに森から出れるかも)
「ミミカ、森から出れる出口と
敵がどこから来てるか教えて欲しい」
「私ができるかななの」
「できるよ!今もすごく助かった」
「頑張ってみるなの」
「出口の場所わかった?」
「あっちなの!右に真っ直ぐ行くなの」
「わかった行こう」
「ここで、左なの」
「おい、左に曲がってからだいぶ歩いてるぞ」
「タイガーは心配性なの
あそこの、曲がり角を右に曲がるなの」
「あそこですね」
「な、なんかぁカサカサ言ってるよぉ」
「……大丈夫なの、悪い敵じゃないなの」
「なら、大丈夫」
「ゴォォォォォ!」
「ぎゃゃゃゃゃゃゃゃあ!」
「ちょっと、タイガー!
一番最初に逃げたよ」
「これは、やばいよぉ」
「あれ?すごく強い敵なの」
「追いかけてきます!」
(なにが悪い敵じゃないだよ!
めちゃくちゃでかいし、強いやつじゃない!?)
「はぁはぁはぁ、ミ、ミミカ
あれ、すごく強い敵だよ」
「こういうことたまにあるなの
でも、出口までの道は任せてなの」
「わ、わかった」
数十分後
(な、なんかすごく奥に入ってる気がする
大丈夫かな?)
「ね、ねぇミミカこれ大丈夫?」
「大丈夫なの!」
「そ、そう」
それから数十分後
「ミミカ、これ何に見える?」
「……ダンジョンなの」
「やっぱそうだよね」
「間違えちゃったなの」
「そっか 」
(今日でわかったことが2つある
それは、ミミカの勘は敵がいる位置がわかる
ただし、強いかどうかは分からない
もうひとつは、何かの入口の場所がわかる
その何かは分からない
……強いのか?)
ミミカの勘により大変な目にあったユウシヤ達
4人は、森を出ることができたのか
「できたよ、なんとか」
なら良かったですね