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9話 イメージ

 綺麗な心を持つ人間はいるのだろうか。俺は知っている綺麗な心を持っている人間はいない、どんな人間でもダメなところがある。例えばどんなに優しい人でも全員助けるかと言われると答えはNO-だ。こんな考えに至ってしまった原因は、そうだな優しすぎたことが理由だと思う。

中学に入学した時みんなと仲良くなりたいと思っていた。積極的にみんなと話し、

クラス委員長をしたりした。放課後の教室で、問題を解いてる人がいたら俺が勉強を教えたり、課題を手伝ったりした。なんも見返りは要らなかった。ただ、みんなと仲良くなりたいその気持ちだけだった。ある日陰口を聞いた。放課後忘れ物を取り来た時、「誠っていい人感出してるのきついよね」初めての感情を感じた。俺はただみんなと仲良くしたと思って行動してきたのに、その行動が逆行動になることを知った。それから俺は偽りの自分を作ることにした。どんなに優しくしても嫌う人は出てくる。どんなに分かち合ってもダメな人間はいる。それが現実だ。結局みんな自分が一番の生き物だ。そして偽りの自分で過ごしていた時純恋に出会った。初めて見たとき感動した。たくさん花が咲いてるところでどの花より綺麗な花を見つけた気分だった。


「あの、おすすめな本ってありますか?」


 図書館で初めて彼女にあった。初めて会話した時は緊張した。俺が話すと彼女はビックリしていた。それもそうか急におすすめな本はありますか?なんて怖すぎだろ。


「あ、すみません。」


「いえ、少しびっくりしてしまって、そうですねこの本おすすめですよ」


 恋愛物語という本を渡された。


「この本ってどんな内容なんですか」


「この本は、うーと、人間の本質について理解できるかな」


「へー面白そうだね。ありがとう読んでみるよ」


「うん、明日感想教えてね」


 ニコニコ笑う彼女を見て。天使だと思った。心が癒される。彼女は世界で一番優しそうな声だった。


 家に帰ると、恋愛物語を読んだ。なんとも言えないストーリーだった。この本によると『人は優しい人がいない』と書かれていた。この本にはどこか共感できた。


 本を読み終えるとすぐに眠りについた。明日彼女に会うのが楽しみだった。彼女と仲良くなりと思いながら眠りについた。


 放課後図書館に向かった。彼女は椅子に座りながら本を読んでいた。俺に見つけてこっちにおいでと手を振る。なんて天使なんだ。


「この本とても面白かったよ。なんか、言葉にはできない感じ」


「そう、ならよかった、ところで君の名前を教えてくれる?」


「俺の名前は新庄誠だよ」


「あなたがあの新庄誠なの?私は比嘉純恋っていうの」


 あの?俺のことを知ってるのか。


「あの?って俺のこと知ってるの」


「もちろん、私が嫌いな人だもん。噂広めたのも私だよ。君が性格悪って」


 理解ができなかった。俺はこの時、学校で誠は性格が悪い人だという噂が広まっていた。まさか、嘘だろ。いや、何かの冗談だ、だってありえないだろ、俺が何かしたか?誰も傷つけていないし、むしろみんなと仲良くしたいからたくさんの人と話した。友達が多く欲しかった。それだけだ、なんの見返りもいらない、ただ友情が欲しいのに。


 怒りにの感情よりも驚きが勝っていた。天使のような見た目なのにこんなに性格が悪い事なんかあるのか、不思議に思う気持ちが勝っていた。こんな状況なのに純恋を心配していた。


俺は世界で一番優しい自信がある。もしかしたら純恋は友達や家族に裏切られたかもしれない、そんな考えが浮かぶ、助けたい、ただそれだけだった。


「怒っているのかしら、それもその..」


 俺は純恋の言葉を遮る


「いや、怒ってなんかいない、ただ疑問なんだ俺が君に何かしたか」


「いえ、何もされていなよ、ただむかつくの君のことが。誰にも優しくして、まるで俺は誰にでも優しくできますよ的な感じがして虫唾が走るの。ただそれだけの理由」


純恋は優しいと勝手に思っていた。


 見た目や声色もあって勝手に天使のような存在であったそのせで勝手に聖人だと思われる。多分みんな優しいそうと思う。そして勝手にイメージが付く。


 純恋は優しい。純恋は優しい。まるでそれ以外ありえないと言ってるようなもんだ。


純恋は見た目から天使だと思われることが多いだろう。そのせいで聖人でなくちゃいけない。ストレスも多いだろう。偽りの自分を演じているのだろう。本当に優しい人もいれば、何か見返りを求めて優しくしてる人もいる。どちらもいい事だと思う。

しかし本当に優しい人は心が壊れやすくなってしまう。

気がつくと優し自分が当たり前になってしまう、優しくないと関わる人がいなくなる、利用されるだけされて使い捨てだ。

それが優しい人の結末だ。優しい人が心が壊れやすい、理由は、自分は相談を受ける側で相談を乗ってくれる人がいないからだ。


「純恋ってさ、友達いる?」


 俺は聞いた


「友達、いるよ何人も」


「その友達は本当の友達なの」


 滲む瞳をずっと見つめる。


「う、うんん」


 否定をする純恋。俺は泣きそうになった。この人も同じだ、根は優しいのだろう。


「きっと君は優しい人だよ。だから俺は怒っていない」


「本当に言ってるの?私はあなたを地獄に落としたみたいなもんだよ」


 震える声で彼女は言う。きっと何かにイライラをぶつけたかったんだろう。何かにあたらないと自分自身がおかしくなってしまうから


「大丈夫俺は胸を張って言えるよ世界で一番優しい人だと。」


「そんなの嘘だよ、絶対に怒ってる、私のせいで嫌われたんだよ、なのに怒っていない?優しいじゃなくてバカだよ君」


図書館だということを忘れて大きい声で言う。しっている、君は優しい自分を演じて裏切られたことを俺は知っている。


「なあ、俺と友達にならないか?」


 それが比嘉純恋との出逢いだった。誠はもっと傷つくとは知らずに。

応援よろしお願いします。楽しい作品を提供できるよう頑張ります。


誤字脱字や漢字のミスがあると思いますが心暖かく読んでいただくとうれしいです。


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