エピローグ
俺は優しすぎたと思う。中学生の頃ある日を境に友達が消えた。けど、俺は優しかったから、どうでもよかった。桜と美穂がいたらなんでもよかったんだ。けど、美穂も桜も消えた。俺の目の前から全員が消えた。残ったのは穴の開いた心だけだった。
そんなことを考えている俺は、新庄誠だ。俺は自分の長所は何ですかと聞かれたら、優しい所ですかねと言えると思う。
そして、俺の隣に座るのは新崎桜。中学生の頃好きだった人だ。けど、裏切られた。あの日聞いてしまった。桜は俺と関わりたくないと言っていた。だから俺は関わらないことにした。
俺が関わればもっと傷つくかもしれない。
「久しぶりね」
突然声をかけてきた。久しぶりに聞く声はいつもと変わらなかった。だから少し安心した。
「久しぶり」
「あのね、私」
「やめよう、俺たちは関わるべきじゃない、だから、な」
「ごめん、ごめん」
泣いていた、泣かすようなことを言ったのか俺は、わからない。ただ、関わるべきじゃないと思う
「俺たちはあの日から終わったんだ」
「そうだね」
震える声で言う。
クラスの人たちが俺たちを見ていた。けど、この景色には慣れている。慣れていちゃいけないのに。
俺は桜にハンカチを渡して俺は机に寝込む。
4時間目が終わり解散になった。この高校の近くは海もあって、商店街もある。立地は神だと思う。
俺は、すぐに家に帰った。帰ってすぐに布団に潜る、俺は優しい人間なのかな。今は胸を張って優しい人間とは言えない、いつか分かりあえる日が来るのかな。そう思いながら眠りにつく。
様々な出会いしていく。そしてたくさんの人を救う。
みなさんが楽しめるような作品をかけるよう頑張ります。
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