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「名実ともに悪である」8.5(赤髪の少女の過去)
40年前
その時、私(赤髪の少女)は孤児だった
エルビス国で生まれた私に居場所などなかった
スラムで育ち食べ物を恵んで貰いながら生きる生活
そんな中で私は自分の存在、何故自分はスラムで育ち
生きているのか、何故生まれた時から嫌われているのか?
その理由を知ったのは、ある軍人に救われた時だった
自分の髪、この色が原因だった
エルビス国出身の少数民族のさらに少ない血筋にしかない
髪の色が原因だった、迫害されてきた中でもっと
迫害されて来た種族、私はその時ほど自分の出自を
恨んだ事はない…
そう…これはそういう事になっている
私にはある記憶が有る…ある忌々しい記憶が
そして私はケジメをつける事にした、
忌々しい過去の因縁に
そうして赤髪の少女は武器を取ったのだった