「名実ともに悪である」⑧(赤髪の少女と犯人)
とある民家
バッカスは民家の中にあった椅子に腰掛けた
バッカス「久しぶりだな…」
その女性はヘクター達が、犯人に襲われていた時に出会った女性だった
女性はとても暖かかく向かい入れてくれた
オリビア「どうして此処へ?」
バッカス「まぁな、ちょっとした用事と、コイツのことでな」
そう言って少女の方に目を向ける
その場所は町から離れた校外にある民家兼孤児院で
バッカスが一時的に少女を預ける為にその場所によったのだった
20年前(裁判所)
ヘクターとバッカスと男「「「…」」」
裁判官「それでは審議を始める」
ヘクター達の審査は初めから出来レースだった
犯人から賄賂を貰った審査員や軍の関係者により判決はすでに決まっていた
「有罪」
この時点でヘクター達の運命は決まっていた
国を捨てて逃げるそれしか生き残る方法はなかった…
そんな時、助けてくれたのがミカとその女性だった
3人が捕まった事と、護送車の居場所、その二つを教えてくれたのが彼女だった
現在
バッカス「あの時は助かった、君が助けてくれなかったら、きっと死んでいただろう」
そう話しているとオリビアが暖かいコーヒーと暖房をつけ、もう一つの椅子に腰を下ろした
そして唐突にオリビアが話し始める
「この子を預かって欲しい」
自分の用事が済むまで、この子を預かって欲しい話しを切り出した
するとオリビアは「相変わらずね…」と話し始めた
この場所はアルベルト国が占領した地点にあり情勢が安定してはいなかった
オリビア「貸しは返したからね…子供達も居るしこれ以上の事は出来無い」
バッカス「わかっている」
バッカス「一週間までには何とかなるはずだ…それまでコイツを頼んだ」
そう言ってバッカスは民家を後にした
少女「…」
オリビア「さて、どうしましょうか」
残された2人は最初ギクシャクした関係であったが、民家兼孤児院の内装と、孤児院の3人の子供達を
紹介した、孤児院の子は少女が18なのに対して、
一番上が17才、真ん中が10才、一番下が9才と言う
順番だった、そして17歳の子供はリーダー的存在で変わった骨のイヤリングをしているのが特徴だった
しかし年齢の差は友好的になるには関係が無かったらしい、そして少女は一週間ほど
そこに滞在することが決まったのである、
何日かすぎ周りの雰囲気に少し慣れて来た頃少女はある質問を
した、それはバッカスとオリビアの過去に付いてだった
そしてオリビアは話し始めた、バッカスは全てにけりをつける為に此処にやって来たのだと
とある廃墟
そこには、一台の車が不自然に停めてありバッカスも、その車に対する形で車を向け停車した
そして車から降り、辺りを警戒しながら廃墟の奥へと進んで行った、
そして、少し広くなった所に出た時、影からある男がやって来た
それは、20年前ヘクターとバッカス達に強姦の罪と殺人罪を押し付けた犯人だった
犯人「久しぶりだな」
バッカス「まさか生きてるとはな…」
犯人「お互いにな…」
バッカス「それはそうと、そこら辺に隠れてる部下達を出したらどうだ」
すると物陰から赤髪の少女が現れた
バッカス「!」
バッカス「人型戦闘兵器か…」
犯人「流石にバレてたか…」
バッカス「お前が1人で来るほど、度胸がある奴だとは思えないからな」
犯人「!!」
犯人「…お前らはいつもそうだ…いつだって正義面して俺の邪魔をしてくる…」
犯人「本当に腹が立つ!」
バッカス「何の為に俺を呼んだ」
犯人「…」
バッカス「…」
犯人「…あるチップ、情報を探している」
バッカス「お前には過ぎた物だろ…」
犯人「まぁ俺にはな、だがアルベルト国首相にとっては違う…」
犯人「無論俺たちエルビス国出身者にとってもだ」
バッカス「…」
犯人「ステルス技術あの女(少女)の母親が残していった設計図は俺達にとって必要だ」
バッカス「…俺たちはお前らに協力出来無い」
犯人「…そうか」
犯人「10年前、俺たちは国の復興を賭けた戦争に負けた…だが今ならやり直せる!」
バッカス「…」
犯人「…もう一度だけ聞く、俺たちの仲間にならないか」
バッカス「…断る」
犯人「…そうか、残念だ」
バッカス「一つ質問がある…何故コイツ(赤髪の少女)を選んだんだ」
犯人「いい物は最前線にしかなくてな丁度空いてるスペアがたまたまコイツだっただけだ」
バッカス「…」
犯人「さて…無駄な話しもここまでにしよう」
赤髪の少女「…」
犯人「…殺せ」
すると刹那、赤髪の少女がハンドガンを素早く構えた瞬間、煙が辺りをまいた、
そしてバッカスはすぐに走り出た
立て続けに3回発砲音がした
バッカス「クソ…」
しかし、その一発がバッカスの右足に当たった
それでも、一様は動ける
そして逃げようとしたその時だった
赤髪の少女「動かないで」
銃口を突きつけられるのはすぐの事だった