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「名実ともに悪である」  作者: 藤田暁光
13/23

「名実ともに悪である」⑫(水面下で動く者)

アルベルト国内ニュース


ニュース「次のニュースですアルベルト国首相はターナ国間との停戦協定についての会議に入りました」

前首相「…クソ」


政治家の汚職が一般人に直接的に広がる事はなかった

結局のところ、政治家の汚職事件は、ごく数人の犠牲者が出ただけで終わったのである

汚職をしていた同僚を使うことを、切り札にしていた前首相は切り札の一枚を潰されたのである

そして、ターナ国に情報を売る事を考えて行動している最中の出来事だった


ターナ国が停戦を受け入れた理由はこうだった


第一にアルバス国ターナ国両方が頼っている戦略として

核戦力による先制攻撃を考え、その後軍隊を推し進めるとなっているが

それは、形骸化していた、

ターナ国はそもそも核弾頭を持っていなかったのである、

それゆえに近代化したアルルベルと国は脅威であった

まして、使うだけで国際的問題となる兵器それを使う理由もあまりなかった


そして、アルルバス国エルビス国の軍が近代化し無人化したことでEMP兵器の需要が

高まっていた

そして、その分野においてアルベルト国は圧倒的なアドバンテージがあったのである

それは、旧王族(少女の母)の過去の遺産だった


ニュース「今回、特別に前首相に代わり国会で働く議員①に会い取材に応じてもらいました」

ニュース(議員①)「よろしくお願いします。」

ニュース「今回、軍隊の無人化、機械化することに対して

ターナ国やエルビス国から反対する声が聞こえています…」

ニュース(議員①)「…」

ニュース「特に、元エルビス国領地からはエルビス国の宗教的な問題となっており

世界を滅ぼす禁忌だとの声が上がっています、そのことについてはどうお考えでしょうか?」


ニュース(議員①)「まず初めにロボットが世界を滅ぼす可能性は極めて低いといえるでしょうその証拠に映画やゲームの様な、ロボットが反乱するという設定は、ありえません、というのもそうするには、工場のラインや組み立て作業を

をすべて自動化しなければなりません、

その技術力は現代では不可能な水準にあり、組み立て作業を例に挙げるとその段階で間に

人が必ず入るから…というのがわかりやすいでしょうか」


ニュース「なるほど、前政権はエルビス国やターナ国に対して無人兵器を利用し対外政策に使用してきましたが

そのことについてはどうお考えなのでしょうか?」


ニュース(議員①)「…まず第一に、兵器としてのロボットは必ず人を通して作られます、

ロボットがロボットの責務、人が人としての責務を果たしている限り問題は起きないでしょう」


ニュース(議員①)「しかし、前首相の政権の形がその形に当てはまらず、ほぼ、

独裁政権のような形をとっており今回、何人かの議員を逮捕したのも事実です」


ニュース(議員①)「二度とこの様なことがないように善処します」

ニュース「はい、ありがとうございました…」

ニュース「次のニュースです」


前首相「…」


前首相は大事そうにカバンを持つ


前首相「まだ、希望はあるか…」

そして、前首相はカバンを抱えながら部屋を出ようとした

その時

(ガタン!!)

窓側から音がした

前首相「!?」

犯人「こんばんわ…」


その後、前首相は、カバンと共に姿を消すのだった


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