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「名実ともに悪である」  作者: 藤田暁光
11/23

「名実ともに悪てある」⑩(転換期)



古き王族の墓(少女の一族の墓)


男①(アルベルト国防衛大臣)

「…」


ヘクター「此処に居たかジェームズ」

ジェームズ(男①)「…まぁな」

ヘクター「何年ぶりだ此処に来るのは?」

ジェームズ「…20年ぶりか…アイツ(少女)はどうしてる」

 

ヘクター「ああ、だが一つ質問がある」

ヘクター「なぜアイツ(少女)の記憶を消した?」

ジェームズ「…まぁな、父親として過ごしていたかったと言う事もあるが、」


ジェームズ「複製した時の記憶(機会であるという記憶)を残しておきたくなかった、

あの子の為にも、そして我々の為にも」



ジェームズは彼女(少女)のエルビス国王家の血に宿る力に

気づいているはずだ、と付け加えた、そして突然

謝り始めた


ジェームズ「…すまなかった」

ヘクター「?」

ジェームズ「彼女の事もそうだが、家族がアルベルト国に

移住しようとは言っていたが俺も戦争に参加するべきだった」


ヘクター「そんな事はないさ、気に止む事はない」

ジェームズ「…しかし」

ヘクター「それにだ、今は未来の事を考えるべきだろ」

ジェームズ「…そうか」

ジェームズ「此処から見える、あの宇宙まで届くあのタワー」

ジェームズ「あの、先にある監視衛星と生産工場を壊さない

 かぎりエルビス国再建の目処は立たない」


ジェームズ「…ヘクター」

ヘクター「?」

ジェームズ「俺はアベルト国の首相になる、どんな汚い手を

 使ってでも」

ジェームズ「これが、プランBだ、塔の設計図と

 警備の予定表だ」

ヘクター「すまない」

ジェームズ「…」

ヘクター「もし、そっちのプランAが上手く行けば

 俺たちの計画も必ず上手く行く」

ジェームズ「ああ、わかってる」

ジェームズ「いいか、ヘクターもし俺が死んだらすかさずプランBを

 実行しろ」

ヘクター「…」

男①「いいな?」


そして、2人は別々の道を歩いて離れていくのだった



アルバス国内 数か月後

時代が進むにつれてあらたな抑止力が必要になると

男は考えていた、

それを思いついたのは15歳のころ

結局、戦争の理由はいつも貧困

どんなに兵器が進歩しようと…

どんなに時代が進化しても変わらない


民族間の戦争、経済的なもの

そのどれもが経済的、精神的貧困からきている

男はそう思った

「結局、戦争はなくならない」

ならば、利用すればいい


「人が死ににくい戦争」 


戦争で使う兵器の無人化が成功すれば戦争の犠牲者を減らせるばかりでなく、

経済的にも大きな意味を持つ

例えば。

A国、B国、C国の三国で兵器を開発または制作をするとする。

第一国が基本的パーツになる部品を、第二国がその部品を組み立てまた新たなパーツを作る。そして第三国がそれらの部品を組み立て、兵器を完成させる。

このような構造で兵器を製作すれば経済的効果も期待できる。

機械に戦争を任せ、そこから人を救う

それを、目指して少年はある兵器を作った

それが「EMP兵器」そして「兵器の無人化」

機械が進化すればするほど

脅威度は増していく、それが少年の求める

抑止の形だった


その少年は今その功績で大人になりアルバス国の兵器開発部門にいた

二度と戦争を起こさないように

二度と核を使わせないように


少年は今アルバス国で防衛大臣をやっていた

そして、今その男は転換期を迎えていた



アルベルト国会議事堂内


本来ならならその男は

その座に座る事は不可能だった


そしてその場所に座るはずだった男はいなかった

男①(ジェームズ)「今回の案件は、大変重大な事であったのは事実です」

議員達「…」

男①の演説をはばむ者は誰も居ない


男①「A国元首相を含めてその官僚320人程が

 賄賂を受け取ったとして起訴されています」

男①は演説し続ける


男①「この様な事が二度と起きない様に

 警察、及びその関係者と関係を強化していく所存です」

男①はそう言い終わるとその場を後にした

彼(男①)がやった事はシンプルである

第一に警察との連携強化そして賄賂関連の法を厳しくした

結果としてある程度予想出来る物になる

そして第二に賄賂の代わりに投資にすればいいと

部下を使い噂を流した、後は簡単である

自身の味方になって欲しい人物には投資をし

そうでない人物には何もしない何も無ければ捕まる事は

無い、もし仮に国家の敵ならただ消えて貰うだけである


そして今アルベルト国は大きく動こうとしていた


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