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エッセイアラカルト

咀嚼中に美味しいことを声で伝えたい

作者: 降井田むさし
掲載日:2021/10/01

咀嚼している間は、言葉をあまり発することが出来ない。


口のなかにモノが入っている状態で、喋ることは、とても難しいことだ。


テレビなどの業界では、食レポというものがある。


それは、咀嚼中も、美味しさを表現しなければならない。


そこで、頻繁に使われているのが、【んー】という感心の唸り。


そして、【んんふー】という、美味しいの口を閉じたままバージョンである。


口を閉じたまま言える【んー】や【んんふー】が、大半を占めている。


それしかないとも言える。


だから、それに代わる言葉を探したい。


それに代わる言葉が見つけられたのならば、一気に、食レポは進化する。


ただ、食べているから、口をそれほど開放することが出来ない。


そして、口に何かが入っている時に、発することのできる言葉は、本当に本当に限られている。


でも、探せば、唇を閉じても言える五十音が、まだあるかもしれない。


これから、それを探していこうと思う。




マ行はというと、唇を押し付けて、跳び箱を跳ぶように、勢いよく上下の唇を離す。


だから、使うことは無理だ。


ハ行もパ行も、同様の、ロイター板踏み切りみたいな、唇の動きになってしまう。


だから、不可能だ。


やっぱり『ン』はスゴイ。


改めて、称賛したいと思う。


もう、他に都合がいい言葉は、ないのかもしれない。



『ン』の利点をいくつか、挙げたい。


まず、全く口を動かさなくていいこと。


そして、様々な種類、ニュアンスの『ン』があること。


『ン』のパターンは、もう計り知れない。



もう『ン』を活用して、『ン』を基準に、表現を広げてゆくしかないだろう。


『ン』の様々なパターンを、自分のなかで増やしていくしかないだろう。


五十音の、ほぼすべての発音の雰囲気は、【ン】に落とし込める。


そう信じている。


唇を離すもの、破裂音のもの、でなければ、その音に【ン】をミックスすることができ、いい感じになる気がする。


腹話術を勉強して、唇を閉じていても、喋れるように練習することも手だ。


でも、なかなか出来ないだろう。


唇を閉じたまま口内の空間を広げて、オーと言うこともできる。


でも、それは下品で、インパクトに欠ける。


だから、出来るのなら、『ン』を軸にして、様々な言葉を掛け合わせていく、それが一番いい。


そういう結論に至った。

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