雨と遠雷
休みの日に、部屋でうとうと休んでいたら、気づけば部屋が暗くなっていた。
さっきは明るかったのに。
ハッと思ってスマホを見れば、豪雨予報が何分か前に出ている。
洗濯物が!!
慌てて外に干していたものを取り込みに飛んでいけば、まだ降られていなかったようだった。
よかった。
せっかく起きたから、コーヒーでも淹れることにした。
今日はキリマンジャロの深煎り。苦い苦い。苦いである。甘いケーキが欲しい。冷蔵庫を探してみたが、……ない。
正確にはあるが、勝手に開けたら怒られるやつだ。
それはあきらめて、買っておいたとっておきのチョコレート菓子を開けて、休日のひとときを楽しむこととした。
雨というのは不思議なものだ。
天空に昇った水蒸気が……正確には地上で温められて軽くなった水蒸気を含む空気が上昇気流となり、上空で冷えて雨になり、雨として降ってくる。
最近は温暖化によって空気に含まれる水蒸気が増えているから、毎日がより蒸し暑く、雨が良く降り、しかも豪雨になりやすいのだとか。
この先、どうなっちゃうんだろう。
雷は、雨粒や氷粒が気流とともに動くときの静電気らしい。あまりきちんと調べてはいないが、そんなことを昔、何かで読んだ。
静電気は、プラスチックのフィルムや下敷きに髪の毛が貼り付くというあれである。あれが蓄積していくと、轟音と雷光を発生させるのか。SFでは手から稲光とかあるけど、手のひらが痛いんじゃないかな。
富士山山頂には測候所があるが、そこでは雷が間近で見えるらしい。
怖そうだけど、見たら感動するかもしれない。
雨がザーザー降りで、ときどきかなり強くなる。雲の中でも特に雨粒の濃い場所が、ちょうど今、真上に来ているんだろう。
雨上がりの空気は、夏ならではだと思う。
もうしばらくは止みそうにないけど、夕立が終わったら買い物も兼ねて、散歩しに行こうかな。
富士山測候所は、観光施設じゃないから一般人には開かれていないと思います。何かで読んだだけで、今もあるのかちょっと……。すみません。
あと、ご存じのように、山は雨や雷の日には行っちゃダメですよ。危険ですから。
富士山やアルプスみたいな山肌がはだけてる場所なんて、人間が一番高いものになってしまいます。