メキシコ展の思い出
少し前まで都内でメキシコ展というのがありまして、私も見に行きました。
ざわざわざわ。
しませんか?しますよね?
メキシコですよ。
しないですか?
では言い換えましょう。
テオティワカン、マヤ、アステカ。
どうですか?
ざわざわ来ませんか?
ググってみたらお分かりになると思いますが、中南米の、メキシコ領のあたりにあった、古代から中世にかけて栄えた都市の名前です。
飾ってあったのです。
太陽の神殿と、太陽神のモニュメント(顔は骸骨)。
月の神殿
球技用のゴムボール。
メキシコ沿岸部はゴムの木が昔から自生するのだそうです。
ただの球技ではありません。
負けたら人身供犠行きです。
神聖な球技です。
戦争捕虜と戦勝国の戦士たちが戦い、できレースなので捕虜が負けることが決まっていたらしいのですが。
神聖な球技です。
小物も負けてません。
黒曜石の道具たち。
黒曜石が採れたから、青銅器や鉄器は作られなかったのだそう。同じく石や土を加熱して作る陶器はあったのですが。
展示品の説明を眺めていきます。
ヘビのナイフ。平たいけどうねうねしたシルエット。ヘビです。確かに。
端はギザギザしていて、触ったらすーっと切れそう…。
あまり克明に描写するとこわいですね。
日本の縄文時代のナイフと比べると遥かに精巧にできていました。
…何に使ったのか?
書いてありましたが…。(沈黙)
みなさん、写真撮っていましたが、あんたよくそんな、のんきに撮れますね!?
と言いたかったです。
マヤコーナー。
神殿に神様の像が浮き彫りになっていたりして、おお!と感動しました。
そして、文字と天文学。
他は文字が見つかっていないそうですが、マヤだけ文字が残っていたのだそうです。
石板に浮き彫り、でした。
マヤの天文学は有名ですね。
太陽と金星の石板だけ撮りました。
アステカ。
スペインに滅ぼされた中世の都市国家。
メキシコシティ市の地下に、大神殿があるのだそうです。
昔のスペイン人が都市を破壊し尽くしたあとに、そのまま上に新しい植民地の都市を作ったのが、その成り立ちとのこと。
キリスト教とともに、入植です。
何年か前に、市民が神殿の遺跡を見つけて以来、住民を退去させて発掘調査が始まったらしいです。
それもまたすごい。反発は起きたでしょうに。
展示ですね。
いろいろありましたが、極めつけは、台と、戦士の神の像でした。
人間より少し大きな台?像?がありました。
神か人のような何かが横になって、膝を立てて、半分起き上がっています。
ちょうど、腹筋をしかけたら誰かに呼ばれたから、その姿勢のまま、何〜?と顔だけ横を向いた、といった体の像でした。
お腹のあたりが平らになっていて、ナニカを載せていたらしい。
…ナニカって何?とか聞かないでください。
あちらの神話によると、太陽は神さまが犠牲になったからできたのだそうで、太陽がなくならないためには人間(とうもろこしから作られたらしい)も犠牲にならなくてはいけないのだそうです。
とうもろこしでも供えていたら良かったんじゃないの!?
戦士の神様の像。
なんだか愛嬌のある顔立ちで、アンデス山脈あたりにいそうな若者です。
これなら安心して撮れる、と思ってカシャ。
説明書きを読んでいきますと、後ろになって、このような記述がありました。
……この神は人間の心臓を欲しがる神様で……
ぎえー!!
慌ててスマホから写真を削除しましたとさ。
おしまい。
なぜか、思い出したので、書いてみました。