7話目
そして私は正式に塾に入塾した。
「凛〜!今日塾?」
「そうだよ〜。茜は?」
「うちも!!今日、凛んちの方のスーパー寄って買いたいものあるから一緒に行かん?」
「うん、いいよ〜。ってなに買いたいの?」
「これみてや〜!(スマホの画面を凛に向ける)」
「これ、茜の好きなアーティストさん?」
「そうそう!コラボしてんの!買わなあかん!!」
「はぁ……笑笑 わかったよ」
ーー塾
「こんにちは」
「あ!黒木せんせー!見てやこれ!うちの推し!」
「住田はエンジョイしてんなぁ……笑笑永田さんはいないの?住田みたいな推し?みたいな。」
「え、あ〜……私はバンドとかが好きです」
「バンドね!いいじゃん!笑笑」
「そういう、黒木せんせーはどうなん?」
「俺はお前らみたいに若くないからそんな推してる余裕なんてないんだよ……」
「うっそやぁ!先生はお金あるからいっぱい推せるはずやで!」
「俺そんな金持ちじゃないから!笑笑」
先生って初めて見た時には本当に怖そうな先生だと思ってたけど、茜とのこのやりとり見てると面白いなぁ……
「ふふっ……笑」
「ん?なんで永田笑ってんだあ?笑」
「え!あ、茜と黒木先生のやりとりが面白くて……」
初めて、さん付けしないで呼んでくれた……なんかちょっと嬉しいな。