表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/10

6話目

ーーー次の日の帰り道


「今日は部活ないなぁ……ちょっとつまらん。」

「茜みたいに、みんなが部活に積極的だといいんだけどね」

「あ、そうだ茜。今日私体験授業なんだ!」

「えぇーー!!そうなん!?なんだ、それなら今日自習でも行こうかな。」

「え、来てくれるの……?」

「んーー、、家で寝るかもしれん!!」

「そうだと思った……笑笑」

「まあ、気楽にな!!行ってこいよお〜〜」

「ありがとっ笑」


今日は体験日。やっぱり一人で行くのは少し緊張する。


ーーー塾


「永田さん、待ってましたよ。この前担当した黒木です。覚えてるかな?」


はっ、まさか今日の担当って……

「今日の授業、私が担当するからよろしくね!」

「え、あ、はい!」

予想当たっちゃった……


「黒木先生、英語担当って言ってたのに……数学ですか?」

「あ、そうそう。俺、英語だけじゃなくて数学も担当してることあるんだよね。だから今日は苦手って言ってた理系科目をとりあえず……ね?」

少し笑った


あ、まってこの先生絶対ちょっと意地悪だ。


「永田さん、ここ方程式間違ってるよ。Aを解くはずがBの方に合わせちゃってる。」

「あ!本当だ……ありがとうございます」

「いえいえ笑 想像よりも苦手だね笑」

「あ、あい………」


今日は体験授業だったこともあってか、雑談も多く緩やかだった。

「永田さんは、部活何入ってるの?」

「あ、吹奏楽部です。一応部長もやってます。」

「うわ〜!吹部!いいなあ青春してそう!!部長ってかっこいいね!」

「先生は高校時代何入っていたんですか?」

「バスケです笑笑」

「え、そうなんですか。意外……あっ、」

「意外って!!笑笑 永田さんって結構面白いよね笑笑」

「えっ……!」


こうして楽しい時間は終わった。終わってしまった。授業なはずなのにとても楽しかった。


「じゃあ永田さん、また家に電話が行くと思うからその時はよろしくね。」

「あ、はいっ!黒木先生、今日はありがとうございました!」

「いえいえ、こちらこそ授業楽しかったよ!」

「さようなら」

「はい、気をつけてね。」


黒木先生……いい人だ。

あの先生の元ならもしかしたら夢も大学も決まるかも!!!頑張って……みようかな。


私はこの時甘かった。彼の存在が私の中で__いい人止まりにならないことを___

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ