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あとがき!
僕らが生まれたときには、日本のバブルはすでに弾けていました。
一か所に向かっていたはずの無限大な夢も、そぞろに終わりを迎えたんですね。
そんな夢を見ることもなく。
すでにサめた世界で。
戦争を経験せずにすんでいるけど、夢すら見ることもない、そんな時代に生まれて。
そんな、灰色の世界で、それでも僕たちは生きてきて。
何かを変えようとして、変えられなくて。
大小様々な理想を求めて、くじけて、あきらめて、たまに叶って。
大きな力。
現代社会のうねりはあまりにも大きすぎて、誰もがそれに飲まれて。
そうかと思えば、誰しもが生み出せるようになっていて。
そんな時代。
「何なん?これ?
マジで意味わかんねえわ。
何だったんだこの小説――。
こんなん書いてる人もいるんDA……」
そう思って、欲しくて……。
僕たちの虹色の冒険は、まだまだ続くから。
”ご愛読ありがとうございました!”