第六話 あけぼの!
気分がいいぞ、絶好調。
給料上がって筋肉ムキムキ。
パーティじゃギャグも大ウケだ!
次第に業界での勢力を増していくしゅんきちに!
某大手すごく立派な総合商社から矢文が……!!
「貴様の営業活動の手口の証拠をバラされたくなくば、港の倉庫へこい」
――けっ、どういうつもりDA?!
酒の肴にしちゃあ、随分血なまぐさい舟盛りになりそうDA。
こういう時によく出る港の倉庫って一体どこの何なんDA!?
気合と度胸で荒波を乗り越えろ!
しゅんきち!!
――だが行ってみればなんと!
その度胸と運動神経、行動力や語学力を買われ!
ヘッドハンティングされたしゅんきち!!!
巧妙な口ぶりで勧誘してくるエリート商社マン!
じぎょー!ほんぶちょー!めーん?
いけすかねえが、断りゃ命はなさそうDA!
このチャンス、モノにしてやる!
勿論、給与(=サラリー)も大幅UP!
次の日、今の会社に辞表を差し出すしゅんきち。
――ちゃんと申し訳なさそうなしゅんきち。
――この日ばかりは、たくさんお辞儀をするしゅんきち。
――健気なしゅんきち。
――上目遣いとかも織り交ぜてみるしゅんきち。
――なんかちょっと本当に申し訳なくなってきたしゅんきち。
――DAが、しかし!!
「――君は独身だから」。
と、段々しゅんきちに飲み代を多く払わせてきていたクソ部長。
ほんっっとうにクソDAった。
寂しがっているのか引き留めようとしているのか知らんが!
2人だけの送別会は頑として断った!
「本当にもう、てめぇに用はねえ……!」
それでYeeHaa!
よくぞ言った!しゅんきち!
――後日、某大手すごく立派な総合商社へと向かうしゅんきち。
国家戦略の第一線で、戦う手立ては整った!
某国某社をぶっ潰し、塗り替えろ悪の勢力図!
始まりの鐘を鳴らすのは!
そうさお前だ、しゅんきちよ!