第四話 ばくたん!
「ザーガ」について、聞いてもいないのに勝手に語り出してきた老人。
よっぽど暇なのDAろうか?
話し相手とかも、いないタイプなのDAろうか?!
「この世界は、みんなが知らないだけで ”ザーガ” に溢れておる。
”ザーガ” をこの世界線に持ち込み!
それを使って世の中を支配しようとする化け物 ”ロアー” 。
さっきのヤツも、 "ロアー" だったのぢゃ!
そして”ザーガ”を使って”ロアー”と戦い!
世の中を良い方向へ促そうとする者。
その者らは ”イェメン” と呼ばれておる」
「……」
――馴れ馴れしいジジイめ。
訳のわからん話を長々としやがって。
このスケートボードで後頭部ごと掠め取ってやろうか……。
でも、年寄りは大事にしないとな!
しゅんきちがそんなことを思っていると、老人の口から信じられない言葉が!
「 "ザーガ" の化物『ロアー』を打ち倒す者へ!
1匹につき、日本国政府から報奨金3億円……!」
――金の魔力は恐ろしい!しゅんきちの目がギラつく!
「へへっ、やってやろうじゃねーか……」
伝説の正社員しゅんきち!ここに爆誕!!
「しかししゅんきちよ。
そんな装備で大丈夫か?」
「大丈夫DA、問題ない」
「しかししゅんきちよ。
そんな装備で大丈夫か?
わしなら役立つ装備を格安で譲ってやれるが……」
「大丈夫DA、問題ない」
「しかししゅんきちよ。
そんな装備で本当に大丈夫か?
わしならロアー相手にも役立つ装備を格安で譲ってやれるが……」
「わかったよ!買うよ!
初期投資ってやつだな!」
「それでよいのぢゃ、伝説の語り継がれし、聞きしに勝りし闘士よ……」
「……」
現代社会の魔物「ロアー」の!
五臓六腑をぶっ散らせ!しゅんきち!




