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此処ではない、何処かで…  作者: 秋月京護
新たなる門出…遥かなる路の旅立ち
1/4

死は平等…なんて嘘でしょ?!

初投稿です。序章ですが暇潰しに読んで頂ければ御の字でございます。

*8月13日、書き方を変えて、一部変更・追加をしました。


 私、死にました。

 そしたら異世界にて蘇りました。

 

 

 ーーーー男でチート満載で。(どや顔)

 

 

 私の職業はビーズや天然石、組紐とかを使って作るアクセサリー作り屋でした。

 とはいえ、細々と活動してる趣味の延長のようなモンですよ。

 たまたま運良く生徒時代からの親友が、私の作る物を買い取ってくれてるから生きていけてるだけで、スッゴいブランドではない。と思ってました。

 

 私が死んだ日、というか殺された日は二週間かけて作った天然石(パワーストーン)とアジアンコード(ちょっとイイ、手芸用の紐と思って下さい)のネックレスと、注文の品が完成して浮かれてたんです。

 天気もいいし、散歩ついでに納品しようと久々に外へ出ました。

 後少しで親友の店…てとこで、どえらくモメテる男女が。

 痴話喧嘩かよ。とか、女の子目がヤベェ。とか思いながら二人を避けて店に向かおうとしたら、女の子が包丁出しやがりましてね。

 リアルヤンデレかよ!とか思ってる間にオナゴが全力投球…ならぬ突進。

 女の子の突進を避けた野郎の後ろには、ビックリして固まってる私。

 

 

 ま、呆気なく御臨終しましたよ(苦笑い)

 冷静に自分の葬式とか見学したり、泣き崩れる家族に胸痛めたり、親友の加害者達に対する報復(あの言動はそうとしか言えない/ガクブル)に戦々恐々したり。

 

 ーーーでも。

 

 確かに私は死んだのだ。

 大勢に見送られ(私のアクセサリーは予想以上に人気者だった)、荼毘の煙も白骨化した骨も見た。

 私は、確実に、地球上から、いなくなったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 ーーー※※※※※ーーー

 

『ナノニナニユエ?』

 

 真っ白い空間に、私と…

 

 ーーーーー絶賛土下座中の男女がいる。

 

「「まっことにもーしわけありませんでしたっっっっっっっ!!!!!!!」」

 

 あ、ヤバい。展開見えそ……

 

「こやつの/僕の「せいで貴女を死亡させてしまいました!!!!」」

 

『葬式見てたから死んだのは知ってるよ。

 あ、いや、待って。

 そんなのはどうでもいいから、まず質問いいか?』

 

 勢い良く頷いてる二人に、最初の問いかけ。

 

『貴女は天照大御神サマで、貴方はどちら様ですか?』

 

 うん。女性の方は確実にそうであろう。

 スッゴい美人だし、日輪の宝冠だし、ゴージャスだし、神々しいし、剣と勾玉と鏡浮いてるし、ヤタガラスも一緒に頭下げてるし!

 判りやす過ぎてどうリアクションとれというんだよ!!

 

「僕は天照さまの元で留学してる、*****と申します。

 聞き取れないでしょうから、レダとお呼びください」

 

『は?』

 

 留学って何ぞ?

 

「こやつは我らの世界の管理方を見に来てる、他次元の新米の神でのう。

 今は我の元で神道とか宗教学を学んでおったのじゃ」

 

 ………ご丁寧に心を読んでの返答、有り難うございました。

 てか、会話成り立ってる。

 神様ってもっと傲慢っつーか、御都合主義っつーか、まぁそんな感じに思ってたんだが違うのか?

 

「お主は別格。

 これ以上ぶっちゃけ嫌われたくないのでな。

 言っておくが、我が、お主に、嫌われたくないという意味だからな」

 

 そんな事を真剣な顔で言われると、私の中で何かがのたうち回りたくなる。

 言われ慣れない言葉は、時として真綿で包囲されて逃げ出せない気持ちになるから苦手だ。

 

「……………………………………()い奴よ」(ぼそっと)

 

「天照様、身悶えるのは後にして先に進みましょう。

 …僕の背中が視線という凶器で切り刻まれてます」

 

 顔を赤くしてる太陽神とは反対に、真っ青な表情で小刻みに震えてるレダ。

 見ていて気分のイイもんじゃないし、私もこんな宙ぶらりんは好きじゃない(どうやら今の私は丸い玉みたいな状態らしい)。

 小さく咳払いをして真面目な表情になった女神様は、静かに話し出してくれた。

 

 

 ーーー※※※※※ーーー

 

 曰く、ラノベとかによく見かける神様(レダ)のミスで私は間違って死んだ。

 最初に言ってたし、それは理解していたんだが、ただ、死んだのが私なのが大変らしい。

 私の作るアクセサリーは数多(あまた)の神々も気に入る代物らしく、最初は証拠隠滅を図ろうとした(オイゴラァ(怒))レダだが、私が死亡した事を知った神々が怒鳴り込んできた…らしい。

 自分のモノにする気満々だったアクセサリーが自動的に冥界王達の元へ行った(どうやら最期の作品は形見としてでなく、私と一緒に火葬されたそうだ)事で現状を知った天照大御神は、オトモダチの女神等と共にレダをフルボッコ。

 更に押し掛けてきた神々の神罰を受けて瀕死。

 ……………………自業自得なんだが、いっそ憐れすぎる。

 で、鬼籍に載る前に私の魂は、閻魔大王とハデスとアヌビスによってこの場所に留まっている。

 

 ーーー次の世界の説明を受ける為に。

 

『待て。

 なんで死んですぐに転生?

 罪の清算して輪廻の環に入るんじゃないのか?

 私は普通の人間でしたよね?』

 

 そう言った時、天照様の御尊顔といったら……ナイワー。

 マヂモンの神の慈愛ですよ。

 天限突破ですよ。

 ビッグバンDEATH(デス)よ。…主に私の頭が。

 

「……許してたも。

 これは我等の我が儘である。

 寿命のまだ先にあった主を、我等は手離しとうはない。

 ……だから」

 

 す、と躊躇いなく綺麗すぎる顔を下げる。

 

「願い伏してたてまつる。

 ーー我等の悲願を叶えうる唯一無二の者よ。

 ーー混沌に落ちし清流よ。

 ーー異なる天に抱かれ、健やかなる生を刻みたもう。

 

 ……我等の加護は果てる事無し」

 

 天照大御神が言い終えた途端、私の体が強烈な光を放つ。

 そして何処かに引っ張られるような感覚も。

 オイオイまだ何も話してねーよ!?と思って天照様を見た私は確実に動きを止めた。

 止めてしまった。

 その一瞬、猛烈な勢いで私は後ろに引っ張られ天照様が遠のいていく。

 だが、そんなこと構わずに目をかっ(ぴら)いて凝視する。

 だって、その顔は…………

 

「大好きよ※※※。貴女が生きてる事がアタシの喜びなの。だから生きてちょうだい」

 

 私のアクセサリーを売ってくれてる、親友の顔だったのだから!

 マジであり得ないっての!

 

 

 

 

 

 ーーー※※※※※ーーー

 

 あのコが消えた空間に、恐ろしく静かな、呼吸音すら許さない静寂が支配する。

 刹那か、それとも幾億か、どれ程の時間が経ったのか知れぬ空間に天照大御神以外の気配が二つ、生まれた。

 

「……何の事情も話さなくて大丈夫ですか?姉者あねじゃ

 

其方そなたらか……大丈夫な訳なかろう。

 だが我も限界での…あのコが居ないという事実に。

 ……もうこの世界には、欠片の存在すらないのじゃ。

 我は高天ヶ原たかまがはら最高神・天照大御神。

 確かにそれではあるが、ヒトの生死は自由に出来ぬ。

 ………好いた者すら大事に出来ぬ……歯痒いのぉ……口惜しいのぉ…」

 

「姉者……」

 

「神の身が歯痒いと仰るのでしたら、憂さ晴らしにスカアハ様方と暴れてきたら如何です?」

 

「良き提案じゃがダメじゃ。場所が狭い」

 

戦場(いくさば)の心配ならいらんぞ。

 ゼウスのおっさんとシヴァが喜んで異空間作って、セトとロキと哪吒太子が青い面で結界とか張ってたから。

 姉者と、スカアハと、アルテミスと、イシスと、ティターニアが少々遊んでもびくともせんわい」

 

「………………そうか。ならば」

 

 二人を見る天照大御神は、先程とは違う衣装を纏っている。

 

「貴様らも付き合え。

 建御雷(タケミカヅチ)もタイタンもクー・フーリンもオーディンも呼べ。

 ……我達の鬱憤は、そう簡単に晴れるモノではないぞ」

 

「……………………全力を尽くそう」

 

「姉上の戦装束、久々に拝見しました。

 以前は確か素戔嗚すさのおが姉上の………」

 

「生きて還れるといいなぁ!!!!!!なぁ月読!」

 

 

 

 

 その後、しばらくの間ボロボロの天照大御神たちと、ボロ雑巾と化した素戔嗚尊たち他多くの神々の姿が、そこかしこで見られた。

 戦場は封印された。

 憂さ晴らしに参加してない、悪戯好きの神々が覗いた後、部屋の隅で膝を抱えて、キノコ生やして、ぶつぶつと一人言を1ヶ月言い出す事態に陥ったからだ。

 地球にいる神々は、そうやって気を紛らわしながら遠くで生きる彼女を思い、世界を見守っていった。

 

 


前振り長くてスミマセンm(__)m

次もまだ異世界行ってません。

どうなるんじゃろね?

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